goo blog サービス終了のお知らせ 

時に4コマブログ 『この世はパラダイス』

世の中いろいろありますが、ココロはいつも夢幻郷。

磐梯サイクリング(1)

2008-09-06 23:18:04 | つなぎ






 一足遅い夏休みを取って、今年もサイクリング&山(磐梯山)に行ってきました。

 
昨年ちょっと張り切りすぎて膝の古傷を悪化させてしまったので、今年はごく控えめに二泊三日、総走行距離114.3kmと、ほとんど初級者並みの行程でした。

 
今月の後半に長年行きたいと思いながら行きそびれていた穂高に行く予定なので、大事をとって膝にあまり大きな負担のないコースにしました。

 また
これまで東北から近畿までの手ごろな中距離サイクリングツアーコースは行き尽くしてしまい、めぼしいところとしては一、二泊程度のコースしかなかったこともありますが。

 
猪苗代を起点に裏磐梯-磐梯山-会津若松-湯野上温泉と回ってきましたが、この全国的に不安定な気象状況の中、奇跡的に全工程を通して良く晴れ、初秋のさわやかな風も感じられて最高のツアーになりました。昨年、一昨年と同じ時期に雨にたたられたので、一層ありがたみを感じました。

 
東京を出発前の天気予報はコロコロ変わり、直前にはどうも磐梯地方は下り坂のようで、よほど日程をずらそうかと思いました。しかしずらしてもどうせ不安定なことに変わりはないと、腹を決めて予定通り8/31(日)の朝に八王子を発ちました。

 
出発時の八王子はいやーな雰囲気の曇り空で、「やっぱりこりゃ危ないかなー」という感じでした。案の定大宮に向かう途中、武蔵野線の窓に雨粒が斜めに軌跡を残してへばりつき始め、「ああやっぱり」と、これまで経験のない現地雨中スタートの覚悟を決めました。

 
新幹線で郡山まで、そこから磐越西線で猪苗代まで行く途中でもパラパラと降ったり止んだりでしたが、猪苗代の駅に着いた頃には何とか雨はあがっていました。

 
「雨中スタートだけは避けられそうだな」、とほっとして、まずは出発地記念に一枚(写真下)。

 駅の外でまずは自転車に異常のないことを確認して組み立てました(写真下)。

 フェンス越しにホームを眺めている出迎えの人達が何人かいました。ローカルな雰囲気でいいですねー。

 
駅舎の正面でも一枚(写真下)。「これぞ日本の田舎駅」というたたずまいで、私の大好きな雰囲気です。登山客もちらほら見られました。

 駅前のロータリーの野口英世博士のレリーフには博士の直筆という“忍耐”の文字が刻まれていました(写真下)。この日のために1年間まじめに膝のリハビリに励んできた自分の姿が重なり、ちょっと感慨深いものがありました。博士の高尚な忍耐とはちょっと目標のレベルに大きな落差がありますが...。

 まずは腹ごしらえ、と駅前にいくつかある食堂の品定めをしていたら、一番駅側の店の客引きのおばちゃんに強引に引き込まれてしまいました。うーん、この積極性は見習いたいですね。

 
この時は特に何を食べたいというものはなかったのですが、“名物ソースかつ丼”ということなのでまあ食べてみようと、これにしました。

 
東京の下町育ちの私には、かつ丼と言ったらあの卵とじの玉ねぎいっぱいの煮かつ丼なので、“ソースかつ丼”はどうしても邪道のイメージを拭いきれないのですが。

 
しかし出てきたソースかつ丼を一口食べて、それまでの根拠のないマイナスのイメージは払拭されました。

 
分厚いとんかつの脂身と衣の油と、単なるとんかつソースではない独特のソースの甘み+酸味と、さっぱりした千切りキャベツの食感が相まって、なんとも言えない至福のハーモニーが口の中いっぱいに広がりました。これを味わってしまうと東京の安食堂のかつ丼は食べられませんね。

 幸せに浸って味わいながらソースかつ丼を食べていると、外が明るくなってきました。空を眺めるといつの間にか雨雲が消えかかって晴れ間がのぞいていました。

 
まるで天が私を祝福するかのように、食べ終わって代金を払う頃にはすっかり晴れ渡っていました。青い空と夏の名残の雲、猪苗代湖の眺めとともに上々のスタートを切りました(写真下)。

書き出すとやっぱりだらだらと長くなってしまいますね。続きはまた明日。