スポーツでも何でも、何かできるようになるまでに人より大抵数テンポ遅れます。 スポーツは子供の頃から嫌いではなかったものの、運動オンチで気持ちに体がついていかず、人並み以上にできたものはほとんどありません。運動会の徒競走は6人中の4着が定位置。 小学校の2,3年の頃だったか、近所の同じような運動オンチの野球好きが集まった弱小チームで練習の真似事をしていたものの、あまりにレベルが低くて相手をしてくれるチームがなく、試合をした記憶がありません。 野球のユニフォームがどうしても着たくて買ってもらって、得意顔のピッチングフォームできめている写真はありますが、プレー中の写真は一枚もありません。運動具店のおじさんに、「背番号はいくつがいい?」と聞かれて「18!」と言って、ユニフォームの背中に付けてもらったときの記憶は鮮明に頭に刻まれているんですがねえ。 水泳も小学校以来クロールで25mを泳げず、社会人になってもずっとトラウマとして引きずっていました。しかし結婚して子供が生まれて、「こいつをプールに連れて行って、自分がろくに泳げないのではオヤジの面目が立たん!」と思い、市民プールで練習を始めました。 人間メンツのためとなると何とかなるもんで、格好はともかく、子供が物心つくころまでにはクロールで何とか25mは泳げるようになりました。でも未だに長距離を連続ですいすいと言うわけには行かず、25mごとにヘエヘエ息を整えながらでないと続きません。きわめて効率の悪い泳ぎ方をしているのは間違いないですね。 勉強にしても仕事にしても、周囲のペースからはかなりずれてます。乗り物に例えれば自転車ですね。今の職場で周りを見渡すとバイク並みの人、スポーツカー並みの人、いろいろいます。まあ世界にはまだまだ上は際限なく存在して、ジェット機並みの人、ロケット並みの人等々きりがないですが。 若い頃は周囲と比べた要領の悪さでコンプレックスの塊でしたが、歳とともに徐々に開き直ってきて、特に意識しなくても人との無意味な比較はしないようになりました。 学生の頃や入社当時に友人等と良く行った車や列車の旅の後に、スローペースの自転車の一人旅を続けて、自転車でなければ見えない景色(目に見えるものだけでなく)を十分楽しんできたことも大きく影響していると思います。人生も同じで、あまりハイペースだと見逃してしまうことも多いのではないでしょうか。 ペースが遅い分、何事も自分には大きく伸びる余地がまだまだ無限にあると思えば、多分死ぬまで飽きることはないですね。の絶対の尺度を持って、自分の持つものを最大限引き出せれば、自転車人生でもジェット機人生でも、人生の満足度は同じように得られるのではないかと思います。 最近も「クロールがきれいに泳げるようになる!」というタイトルに惹かれて本を買いました。まだ読んでから一回しか泳いでないですが、本の通りにやってみたところ、少し楽にすいすい進んだような気がしました。まだまだあきらめず上達を目指したいと思います。 自分
私は要領のいい方ではありません。