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時に4コマブログ 『この世はパラダイス』

世の中いろいろありますが、ココロはいつも夢幻郷。

至福の大菩薩峠

2007-06-19 01:21:49 | つなぎ

 

 


 前回書いたように、この間の土曜日に大菩薩峠に行ってきました。週間天気予報ではずっと雨の予想だったのが直前に晴れの予想に変わり、一日中快晴で最高でした。梅雨入り宣言の後なのに変ですね。

 下界は暑かったようですが、山は登山口ですでに1,000mを超えているので、気温も20度くらいで暑くも寒くもなくちょうど良い加減でした。湿度も低くて、汗をかいてもさらっとすぐ乾き、山登りにこれほどの天候はめったにあるもんじゃない、というほどのパーフェクトさ。八ヶ岳から南アルプスを経て富士山までの大パノラマもたっぷり堪能できました(下写真:つなげると幅が収まらないので2段重ねです)

 大菩薩峠は初めてで、一度は行きたいと思っていたのでホントにラッキーでした。

 大菩薩峠の奥には大菩薩嶺があって、最高地点は大菩薩嶺の方なのに、何でここを指す時はいつも「大菩薩嶺」でなく「大菩薩峠」なのかちょっと疑問だったのですが、実際に行ってみて納得がいきました。

 ピークの大菩薩嶺の方は林に囲まれた猫の額ほどのスペースに小さな標識が立っているだけで、何も見えず面白くも何ともない所なんです。大絶景の大菩薩峠とは全く比較になりません。帰ってガイドブックをよく見たらちゃんとそう書いてありました。

 帰りは登山口のすぐ下の大菩薩の湯で汗を流し、さくらんぼ農園でうまいさくらんぼをたっぷり試食(やっぱりさくらんぼは日本のが最高ですねー。アメリカンチェリーとは比べ物になりません)した後一箱お土産を買い、大満足の一日。半年分くらいのストレスが吹っ飛びました。

 でも先輩は途中からなぜかいまひとついつもよりテンションが低めでした。ちょっと??だったのですが、山から下りて駐車場の手前まで来たときに先輩が一言。「道は整備され過ぎ、天気も良すぎて何か物足らん!」。ランニングとサッカーが趣味で、困難な状況ほど燃えるタイプの、ちょっとストイックなアスリート(山登りは50歳過ぎてからはまった)なんです。

 確かにサイクリングでも、楽に気持ち良く走れて快適だった部分というのはあまり印象に残りません。台風の中や、急坂続きで泣きたくなるようなところを走っていたときなどの方がはるかに強烈に印象に残り、後々の思い出としては貴重なんですけどね。

 昨年の秋に行った八ヶ岳の赤岳の時は大変な天候で、えらい目に合ったのですが、先輩は「あれは大変だったけど山に登ったー、って気がして良かったなー!」、とのことでした。白馬など他の山域では何人も遭難死した日で、我々も遭難してもおかしくなかったんですが。この時のことはまた後ほど。