パソコン上達日記2

日々の雑感を戯れに綴ります

月9ドラマ「貴族探偵」感想!

2017-04-17 20:12:01 | ミステリドラマ批評

「貴族探偵」原作麻耶雄嵩氏の本格ミステリ。小説の感想として、かなり面白かったのでブログ(パソコン苦手日記1)に書いた覚えがある。このミステリは、本格ミステリという枠の中で、ライトだけど、これまでの探偵像にアンチテーゼ的で、またシニカルな挑戦をしているようで、凄く好き。それに「貴族探偵」の主人公他、登場するキャラがコミック調でユニーク。キャラが立っているという感じ。キャラの面白さ、ミステリの完成度、1話完結で見せる物語構成、今までドラマ化されなかったのがむしろ不思議かも。

それが嵐・相場君主演でドラマ化された。「貴族探偵相場君」ですが、原作ファンも納得するキャスティングでは?ドラマ制作とか知らないけど、たぶん月9主役に嵐の相場君というところから始まって、「じゃあ貴族探偵なんかどうかな?」「あっそれいいね!」となったのかな。相場君の貴族探偵、キャスティングは「いいね!いいね!いいね!」と3連続ぐらい連打だけど、唯一気になったのが、中山美穂のメイド役田中。原作のイメージと違いすぎる。私の小説イメージでは、美少女という感じかなぁと思ってたから(笑)


キャスティングの豪華さは映画並み。武井咲に井上遥、(なんて冒頭から贅沢キャストなんでしょう。)番組開始10分ですでに謎解きスタート。咲に遥、と美人が続いたうえに、おまけに鑑識役も美人。お嬢様も美人ばかり。そしてドラマ・オリジナルの刑事役には安定度抜群、生瀬勝久が登場…彼の饒舌なセリフ回し、オーバーアクション、ボケと突っ込み、「狂言回し」役ピッタシ。

で、相場貴族颯爽と登場~可愛い~!「爽やかな貴族」様です。文句なくカッコイイ。

物語は女探偵VS貴族探偵という展開になり、謎解きもしっかりしていて、面白かったんじゃないかな。月9だから、ミステリマニア以外に受ける要素をたくさん入れないといけないと思うけど、そういうの脚本的にしっかりあったし。最後のエンディングで「突っ込みながら見てください」と字幕で予防線を張っておくあたり、用意周到すぎるぐらい(笑)

最後の女探偵(咲ちゃん)の会話で貴族探偵の不敵な笑い、凄みが出てて良かった。原作での貴族探偵は無機質な部分があり、それをどう「爽やか相場君」が演じるのか興味あったけど、原作の問題提起「探偵って何?」を真正面から台詞で語った部分は、面白いなと思う。小説を読んでいない人には、新鮮に思えたかも。脚本としてもよく練られたドラマだったと思うけど、気になるのがやはり中山美穂。彼女の必然性を全く感じないよ。井川遥より年齢が上だし、これは何か大人の事情のキャスティングかなと、思ってしまう…。これから「メイド役は美穂しかいない」と思わせるぐらいの展開を期待したい…。

それからどうしても、物語の構成、小説の展開から言っても仕方ないことだけど、結構相場君のシーンが少ない。そこが残念だけど、そこがミソかも。

またネットで見たら、月9ドラマ批評として好意的なものとがっかり派と二つに分かれてる。私は相場君でいいと思うけどなぁ。ディーンや及川さんの「貴族探偵」なら、ありふれてるし想像出来るでしょ。(手堅いNHKならまぁいいけど。)たぶん相場君は、彼らに比べたら、おそらく少し拙さが出ると思うけど、そこに「貴族探偵」の個性・面白み・華やかさが現れるんじゃないかな~


週末はいつも、ブログ書いていても元気ない感じ(疲れている)けど、平日の仕事やってる時のほうが、調子いいかも。仕事している時が一番イイ感じ。これは脳が疲労を感じても達成感から、疲労感を消してしまうためらしい。まぁ逆にいうと休日くらい、疲れを意識したほうがいいのかもしれない。

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