はじめ的ラオデキア人日記

ゆるゆるな元JWのつれづれ・・

組織という用語について

2006年07月08日 22時18分54秒 | Weblog

前回、「レイヤー理論」を展開したときに
(そんな高尚なものじゃないって・・)
「組織」という言葉を使って、いろいろ誤解を招いたようなんで、
(組織に責任があるのかないのか、どっちと思っとるねん!とすごまれた)

ちょっとはっきりさせておきたいな、と思った次第です。

 

いわゆる一般に「JW 組織」という場合でも、いろんなレイヤーが
含まれてると思うんですよ。

* 1. エホ○の証人としての信条を推進するための、宗教教団としての組織
* 2. もの○の塔協会を中心として、生活一般に関する公式見解を
   推し進める組織
* 3. 諸会衆の長老、成員が構成して醸し出す社会的文化を含む、
   JW社会としての組織

まー、要はデスネ

* 1. 教義を教える組織  -- 教団としての組織
* 2. 教義以外のモロモロを教える組織  -- 協会としての組織
* 3. 末端、下々の組織  -- JW 社会としての組織

なので、単に「組織」といっても、人によって思い描いている組織の
構成要素が、ビミョーに異なる。で、ふつーは 1 と 2 をまとめて
「組織」と言ってるのだとは思いますが。

で、私は本来、宗教団体は 1 のレベルが基本で 2 のレイヤーは
ある意味、余計なんじゃないかな、と思うんです。

だって、「○○の職業はクリスチャンとしてふさわしくない」とか、
義務教育後の進路は~すべきである」とか、本来キリスト教とは
縁の薄い話のはず。ほんと、余計なお世話。

もちろん、クリスチャンとは生き方そのもの、とか言ってるから、
完全無関係とはいえないけれど、細部に至って拘束するような
見解を出すのは、パリパイ人と同じで規則を作っているのと同じだと思う。

そんなもんで、キリスト教「組織」とは本来教義レベルの話だけを
するべきものだ、という思いがあるので、教団組織と JW 社会組織を
一緒にして論議したくないなー、と思うんです。

3 の JW 社会としての組織は、1 の教団としての組織からの指令と、
2 の協会としての組織の影響をモロに受けているでしょうけど、
適用の仕方や方法には、当然ながら地域差・個人差が生じる。

たとえば「ムチ」なんかは、聖書に書かれている事柄を「教義」の一部として
1 の組織が伝えるものの、カゲキ度をエスカレートさせるのは
主に 3 の JW 社会。「大学行くなよ」というのは、2 の協会としての組織が
お触れを出し、3 のレベルが広めて、徹底していく。

私は、「教義」として提示されるだけなら、それは大した問題ではないから、
拡大解釈・過激化させる 3 の組織が責めを負うべき、と考えますが、
本来しなくてもいい、教義とは関係の薄い分野を 2 の協会組織が提唱して、
これまた 3 の組織が拡大解釈・過激化させる場合、余計な指令を出した
2 にも責任はあると思う。

これが、まいけるさんちで発言したことの意図です。

で、あたかも「ムチ=容赦ない虐待も可」のような風潮を作り出したり、
「大学進学=諸悪の根源」のような無言の圧力を作り出すのは、
3 の JW 社会としての組織が加担している部分が非常に大きいわけだから、
そこをまず問題にすべきじゃないのか、というのが言いたいことの趣旨です。

で、そのまた別のレベルで、2 の余計なおせっかいレベルの細々規則は、
それはそれで問題とすべき。でも 2 と 3 は一体ではない。別々に問題点を
指摘すべきじゃないでしょうか。

別に日和見主義で発言してるわけじゃありません。

 


17 コメント

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お考えは分かりました。 (まいける)
2006-07-09 12:58:23
>教団組織と JW 社会組織を一緒にして論議したくないなー、と思うんです。



はじめさんのお考えは分かります。日和見主義だとも思っていません。 が、僕にはとても同意できない考え方ですね。JW社会組織を統括しているのが教団組織だと思います。会衆や地域それぞれのローカルルールがあるのを巡回監督や地域監督は見逃している(容認している)わけですから・・・。



>3 の JW 社会としての組織が加担している部分が非常に大きいわけだから、そこをまず問題にすべきじゃないのか、というのが言いたいことの趣旨です。



教義だろうとローカルルールだろうと「長老の言うことを聞かなければ不従順だ!」と言うことが改善されなければ無理でしょう。つまり、教義に触れない行動でない限り長老を周囲の成員は絶対に個々の信者の行動に口出ししてはならないってことです。となるとやはり問題はもっと上にあるのではないかと思ってしまうのです。



教義として個々の信者の行動の縛りを緩めなければ問題は改善されないでしょうね。この問題の構造はもっと根深く、そして複雑に絡み合っているのですから。
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Unknown (旅人)
2006-07-09 14:40:48
はじめ様、はじめまして。リンクを辿ったら、たまたまこちらに来ました。とても面白い話題になっていますね。少しだけ参加させてください。



>JW社会組織を統括しているのが教団組織だと思います。



これは、はじめ様の定義によると「1」になるんでしょうかね。そうなるとこれは「統治体」のことだと思うんですが?ただ、あんまり教団組織っていう表現は聞かないですよ。オ○ムならありましたけど。



>会衆や地域それぞれのローカルルールがあるのを巡回監督や地域監督は見逃している(容認している)わけですから・・・。



これは日本の話ということなんでしょうか?世界的に見れば「ロ-カルルール」と呼ばれるものはたくさんあって、逆に有り過ぎるほどではないですかね?それをひとつ、ひとつ、ああでもない、こうでもない、って言っているのは、どうも日本だけの固有問題のような気がするんですけどね。「見逃している」というのも、どうなんでしょうかね?確かに監督によっては、言うことも言わないこともあると思うんですけど、そういうのはやっぱり田舎だからじゃないですか(笑)何を言ってもしょうがない、あるいは少々きついことを言っておかないと、他よりも問題が起きやすい、とか。そういう判断もあるかもしれませんよ。都会では「ローカルルール」ってあんまり聞かないですし。地方によって風習が違うというのが関係しているのではないですかね?その風習に紛れ込んで、いろいろなルールが出来上がるんじゃないですか?



>教義だろうとローカルルールだろうと「長老の言うことを聞かなければ不従順だ!」と言うことが改善されなければ無理でしょう。



「言うことを聞かない」っていう、とらえ方もあるとは思うんですけど、単に無視していればいいのでは?と思います。どうしてもそこがイヤなら別の会衆に行けばいいんですし。いっそのこと都会に来たらどうですかね。一般社会でもバリバリ働いている証人の方々はたくさんいますし、だから会衆内で肩身の狭い思いをしているとは思いませんし。私の知っている兄弟は、MTS卒で旅行する監督経験者ですけど、今は家族の為にバリバリ働いていますし、長老でも仕事を理由に集会を休むこと普通にありますよ。それについて周りはとやかく言わないし、っていうか言うこともないでしょう。だから皆、平衡の取れた考え方してるし、「長老だから従順に!」なんて鼻息荒いことは聞かないですよ。



>つまり、教義に触れない行動でない限り長老を周囲の成員は絶対に個々の信者の行動に口出ししてはならないってことです。



「口出し」しているところは、よっぽどの地域ですよね。これは日本の中でもとりわけ田舎地域だと思いますよ。確かに田舎には何を言ってもダメなところがあります。そういうのは組織の問題点ではないような気が・・。

地域に密着した、と言いますか、地域に合わせたやり方ということになるものと思います。



>となるとやはり問題はもっと上にあるのではないかと思ってしまうのです。



確かに「上」にも問題はあるでしょうね。ただ「下」にも問題はあるんじゃないでしょうか?「地方自治体」にですよ。特に田舎地域にはそこに長く居続けて、強い影響を及ぼしている変な長老がいるじゃないですか。そういうのは個人の趣向が入り込んで、とんでもないことがまかり通るようになりますし。何でも組織のせいにばかりは出来ないような気はするんですけどね。長々とお邪魔しました。



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Unknown (まいける)
2006-07-09 16:56:12
僕へのレスのようですのでお返事差し上げます>旅人さん



ローカルルールの問題が日本特有の問題なのかどうかは僕は日本しか知りませんので言及を避けます。外国で起きてないから問題ないとでもおっしゃられるつもりなら他に言い方を変えますが?



嫌なら他所の会衆へ行けばいい、ってそんなことが簡単に出来る立場の人は少ないですし、それは問題解決にはなんら関係ないとも思います。都会にくれば良いなんてのは「論外」です。長老としてまともな人がいるのは認識していますが、そうではない人がほとんどだということが問題なのでは?



きっと旅人さんはローカルルールのきつい会衆に居たことがないのでしょう。じゃなきゃそんな発言が出てくるわけないですものね。



田舎にしか居たことがない僕が言うのもなんですが、都会の会衆にもえげつない「マイルール」を押し付ける長老さんが居るって聞いていますよ。そういう長老さんに当たらなかったというのはラッキーなことなので、稀有な例を持ち出してこられても困るなあってのが正直な気持ちです、はい。



>何でも組織のせいにばかりは出来ないような気はするんですけどね。



巡回監督の目はフシアナってことでFAですか?(笑) 監督責任もありますしね。ものみの塔聖書冊子協会の任命により長老が存在している事実を忘れておられるとしか思えない発言ですね。長老や会衆の問題は日本支部の問題、ひいては統治体の問題だと思います。
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追伸 (まいける)
2006-07-09 16:57:46
ジプシー兄弟ってのが居ましたよ。会衆が気に入らないとすぐ引越し。日本全国を転々としてましたが、今はどうしてるんだろうなあ。居心地の良い会衆は都会では見つからなかったのでしょうかねぇ?(笑)
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●まいけるさん、旅人さん (はじめ)
2006-07-09 23:56:55
コメントありがとうございます。

ま、意見の一致がないとしても驚くことでもないですし、

ある意味論議のきっかけで投げかけたとこもあるので、

自由に論議を広げてください。



一つ補足したいのは、私が 1. 教団組織 2. 協会組織と区別したのは、

1. 純粋なキリスト教部分の教義を教える組織

2. JW 特有の解釈を含む、社会構成要因を作り出す組織

という含みもあった、ということです。



私は、「長老に従順を示すべき」という聖句があるとしても、

「言うことを聞かなければ不従順だ」というのは協会独自の

拡大解釈に負う部分が多いのではないか、と思って 2 の範疇だと

考えていました。



純粋に神とイエスに対する信仰、という部分ではキリスト教世界と似通っている

部分も多いわけで、その部分に限っては 1 なのではないか、と思うのです。



ですから、JW関係の問題は、1.キリスト教組織であるがゆえ、なのではなく、

2. JW 組織であるがゆえ、なんだと思います。

JW 組織の不備を理由に、神や聖書を非難するのは違うのでは、

という見方です。

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Unknown (まいける)
2006-07-10 00:25:09
どうも根本的にJWに対する認識が管理人さんと僕とでは違うような気がしてきました(^^;



僕はJW批判をしていますが、神や聖書そのものを批判することはありません。あくまでJWの「神に対する解釈や聖書の解釈」を批判しているだけです。JW組織を批判されたからと言って神様に対する信仰を批判されているように感じるのは違うかなと思います。



>純粋に神とイエスに対する信仰、という部分ではキリスト教世界と似通っている部分も多いわけで、



↑僕から言わせて貰えば共通点はそこしかないのでは?とか思ったり(^^; 既存のキリスト教の人に言わせると「三位一体を信じていない人はクリスチャンではない」そうですから。(三位一体の是非はおいとくとして) そういうわけで僕はJWが純粋なキリスト教の教義を教えているとも思えません。なので認識の差がかなりあるんだなあと思った次第です。
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Unknown (アポドン2号)
2006-07-10 01:51:56
>嫌なら他所の会衆へ行けばいい、ってそんなことが簡単に出来る立場の人は少ないですし、それは問題解決にはなんら関係ないとも思います。



海外に言って、元気になって、以前よりも別人のようにバリバリやっている現役さんはたくさん居ますよ。だから環境を変えるというのも、一つの方法であり、手段であり、また解決方法だと思いますけどね。



>都会にくれば良いなんてのは「論外」です。長老としてまともな人がいるのは認識していますが、そうではない人がほとんどだということが問題なのでは?



そう出来ない人もいることは事実ですけど、視野を広げる意味でも、都会のほうが色々な人が集まっているので、田舎地域の方より、恵まれているという面は多々あるかもしれませんよ。



>田舎にしか居たことがない僕が言うのもなんですが、都会の会衆にもえげつない「マイルール」を押し付ける長老さんが居るって聞いていますよ。そういう長老さんに当たらなかったというのはラッキーなことなので、稀有な例を持ち出してこられても困るなあってのが正直な気持ちです、はい。



何処だろう?(笑)こういうのも個人の主観が入ったりしますしね、人づてに聞く話というのは誇張されたものもありますし、具体的なものがあればまた別ですけどね(^^;)



>巡回監督の目はフシアナってことでFAですか?(笑)監督責任もありますしね。ものみの塔聖書冊子協会の任命により長老が存在している事実を忘れておられるとしか思えない発言ですね。長老や会衆の問題は日本支部の問題、ひいては統治体の問題だと思います。



任命はあくまでも「任命時」の話ですから、「任命後」はそれと同じとは限りませんよね?貴重なご意見だとは思いますが、やはり個々の長老の精神態度というものは大きいと思います。それは監督自身の問題であって、だからこそ責任が重大であるということです。組織の責任というものもあるとは思います。ただ「ローカルルール」などの問題を議論するには地域性、または国民性、民族性などを考慮する必要があるものと思います。





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Unknown (通りすがり)
2006-07-10 03:00:50
旅人=アポドン2号ですよね。
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HNの変更 (つくし)
2006-07-10 19:00:48
旅人=アポドン2号さん



ひとつの話題で議論する時、勝手にHNを替えるのは混乱のもとになり、議論相手、議論の行方を見守っている人々に失礼です。
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Unknown (まいける)
2006-07-10 20:38:16
>海外に言って、元気になって、以前よりも別人のようにバリバリやっている現役さんはたくさん居ますよ。だから環境を変えるというのも、一つの方法であり、手段であり、また解決方法だと思いますけどね。



会衆を移転できない、また、海外へ転居できない人はどうしますか? そんなレアケースを出しても反論にはならないと思いますが? レアケースを出して反論するのは詭弁の一つですよ。



>任命はあくまでも「任命時」の話ですから、「任命後」はそれと同じとは限りませんよね?



任命後の状態を見抜くことが出来ないってことは、やはり巡回監督の目はフシアナなのでは(笑) 



>個々の長老の精神態度というものは大きいと思います。それは監督自身の問題であって、だからこそ責任が重大であるということです。組織の責任というものもあるとは思います。



監督として不適格な人をそのままの地位(地位と言う表現が適切かどうかはおいておくとして)にそのまま置いておくのはもはや監督個人の責任の範疇を越えています。その人をその地位に任命している人の責任でしょう。
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