沢尻エリカ逮捕の衝撃!!
母親は美空ひばりが大好きだった
▲NHKニュースでも大きく報じられた
11月16日の夜、東京都内に住む聡明な医療ジャーナリストのＹさんから電話がありました。女優の沢尻エリカが目黒区内の自宅マンションで合成麻薬のＭＤＭＡを所持していたとして、警視庁に逮捕されたというではありませんか。「エクスタシー」「バツ」といった俗称で呼ばれる合成麻薬は、覚醒剤と似た化学構造で、強い幻覚作用と興奮作用を併せ持っているのだそうです。
ところで、なぜひとりの女優が逮捕されたことでＹさんから私に電話をかけてきたのかというと、沢尻エリカの母親が私たちの共通の友人だったからです。
「リラ（母親）のことが心配なのよ」とＹさんが声の調子を落とします。「エリカちゃんと同じ目黒のマンションに住んでいたでしょ。すごいショックじゃないかしら」
「うん、せっかく女優として高く評価されてきたのに……残念なことだよね」
私がリラと初めて会ったのは、30年ほど前のことでした。私は当時、東京・杉並区に住んでいました。たまたま入った近所のカラオケ・スナックでひとりの外国人女性がカウンター席に座っていたので、声をかけたというわけ。
カラオケ・スナックに来るくらいだから、歌も好きでした。彼女の十八番が美空ひばりが晩年に歌ったヒット曲『川の流れのように』。上手でしたよ。その後、同じく近所に住むＹさんも一緒にカラオケを歌う仲に。毎週のように夜遅くまでカラオケを歌っていた記憶があります。
さて、リラはどんな人生を歩んできたでしょうか。何でも父親がフランス人で、アルジェリアに住んでいたときにベルベル人の女性と結婚し、彼女が生まれたそうです。その後はフランスに移り住み、日本人男性と知り合って結婚したと教えてくれました。
一度、私の妻と自宅に招待されたことがあります。そのとき小学校から娘が帰ってきたので、リラは娘に言いました。
「ママの友だちよ。挨拶しなさい」
「こんにちわ」
とその子は恥ずかしそうに小さな声を発するやいなや、すぐに自分の部屋に引っ込みました。それから数年後に、あの内気そうな少女が「別にー」というふてくされたセリフで世間を騒がすとは、一体誰が想像したことでしょう。
そんなわけで、一時期、芸能界を干された格好でしたが、ここ数年は数々の映画にも出演し、その演技が高評価されていました。来年１月スタートのＮＨＫ大河「麒麟がくる」では濃姫役に決まるなど、まさに女優としての一層の活躍が期待されていただけに、今回の逮捕は残念としか言いようがありません。（山本徳造・本ブログ編集人）
