
深夜のピザ注文急増がイラン空爆を示唆
ペンタゴンはイスラエルの攻撃を知っていた!
本ブログ編集部
イスラエルのイラン攻撃の前夜、首都ワシントンのピザ・チェーンでペンタゴン(国防総省)からの出前注文が殺到したという。6月13日のデイリーメール・オンラインの記事によると――
〈6万9000人以上のフォロワーを持つXのアカウント「ペンタゴン・ピザ・レポート(Pentagon Pizza Report)」は木曜日の夜、ペンタゴンから車で約10分のアーリントンのドミノ・ピザでの交通渋滞の写真を投稿した。
このアカウントは、ペンタゴンやホワイトハウスの近くにあるピッツェリアのオンライン注文を監視し、忙しいときのスクリーンショットを投稿している。
木曜日の夜の午後7時頃、ペンタゴン・ピザ・レポートは、「東部時間午後6時59分現在、ペンタゴン近くのほぼすべてのピザ店が活動の大幅な急増を経験している」と投稿した。
その数時間後、アカウントは近くのバーの待ち時間を共有し、「ペンタゴンに最も近いゲイバーであるフレディーズビーチバーは、木曜日の夜にしては異常に交通量が少ない」と記した。ペンタゴンでの忙しい夜を示している可能性があるということだ。
イスラエルは、金曜日の現地時間午前3時/東部標準時午後8時に、ペンタゴン・ピザ・レポートが活動の劇的な急増を指摘したわずか1時間後に、イランに対する最初の空爆を開始した。
ピザのテイクアウトは夜が更けるにつれて増える一方であり、2602コロンビアパイクのドミノピザは東部標準時午後9時直前に異常に交通量が多かったと報告されている。
交通量は急増し続け、ペンタゴンから2番目に近いドミノ・ピザも、東部標準時の午後11時頃に「非常に」高いレベルの活動を経験し、追加の顧客を獲得した。〉
▲ペンタゴン・ピザ・レポートという人気のXアカウントは、イスラエルのイラン攻撃の直前に、ペンタゴンに最も近いドミノ・ピザ(Domino's)のトラフィックが急増したことを指摘した
▲国防総省(ペンタゴン)の職員にはピザ好きが多い?
AFP通信も同様の記事を載せているが、
「国防総省近くのゲイバーの客足が「木曜日の夜としては異常に少ない」と指摘した。速い話が、国防総省職員にゲイが少なくないということか。同紙は続ける。
〈レストランや食のトレンドを扱うオンラインサイト「The Takeout」は今年、国防総省周辺のピザ店が忙しくなると軍事行動が起きるという「ペンタゴン・ピザメーター理論」は、科学的とはとても言えないが、「ネット民が勝手に作り上げたものではない」と指摘した。
2024年にイスラエルがイランをミサイル攻撃した際も、国防総省周辺のピザ店は平時よりもはるかに混雑したと同サイトは指摘し、「国防総省内にファストフード店はたくさんあるが、ピザ店はない」と付け加えた。
国防総省へのピザの配達量は、1989年12月の米軍によるパナマ侵攻直前も倍増、1991年の湾岸戦争での「砂漠の嵐作戦」前にも急増したとされる。〉
ピザメーター理論
1991年1月「砂漠の嵐作戦」が開始された直後、シカゴ・トリビューン紙は、ワシントンD.C.周辺にある複数のドミノ・ピザのフランチャイズのオーナー、フランク・ミークスにインタビューしている。
ミークスは、彼のレストランでのデリバリーの売上が突然急増することで、世界的な事件を予測できると主張した。さらに彼はロサンゼルス・タイムズ紙の取材にも応じ、ピザとCIAの関係に言及する。
ミークスはCIA本部への一晩でもっとも多かったピザの配達記録は、イラクがクウェートに侵攻して湾岸戦争が始めた前日の1990年8月1日だったと語っているのだ。
このミークスの話がジャーナリストの間に広がったのは言うまでもない。CNNのウルフ・ブリッツァーは90年代初頭にペンタゴン担当記者だった。さっそく彼はジョークを飛ばしている。
「ジャーナリストにとっての結論は、『常にピザを監視しろ!』だ」
いずれにしても、ペンタゴンやCIAといった軍事行動に神経を尖らせている役所とピザは、われわれ日本人が思っている以上に縁が深いのかもしれない。わが外務省と防衛省は非常事態が起こる前の夜食に何を出前で注文しているのか調べてみるのも面白いかも。