白井健康元気村

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日々の暮らしの中で思う 【気まま連載】帰ってきたミーハー婆(58)

2022-07-07 05:31:09 | 【気まま連載】帰ってきたミーハー婆

【気まま連載】帰ってきたミーハー婆(58)

日々の暮らしの中で思う

岩崎邦子 

 


 カレンダーを見ると、今年も半分が過ぎてしまったことを、いやが上にも思い知らされる。梅雨明けが早々に宣言され、各地は猛暑となり、台風が近づくことで局地的に豪雨が心配されたりもしている。ところで、今年のセミの鳴き声はどうだろう? 梅雨明けとどのような関係があるのか。ともすると耳鳴りなのか、セミの鳴き声かと思わされるのだが、はっきりとしない。

 その猛暑も家に居れば、ありがたいことに冷房機でやり過ごすことが出来るが、パークゴルフのような外遊びには、熱中症対策をしなければならない。帽子を被ることは当たり前だが、首の後ろに陽が当たることにも留意した帽子選びをするか、日除け布などで工夫する。

 首周りには水で濡らすことで冷気を感じるマフラーのようなものを巻いたり、あるいは冷凍した保冷剤を挟みこんだりと、あの手この手の暑さ対策。プレー中にも小型ポットを用意して水分補給を心掛ける。
 私はプレー中のマスクは外す。コロナの感染者は日を追って増えて、第七波も懸念だが、私は熱中症の方が怖い。万全と思える対策をしても、30度を過ぎるとなると、照り付ける太陽や足元の芝からの熱気には、どうにも耐えられない。加齢のせいか、個人的弱さのせいか。いずれにしても、無理をしないで楽しむしかない。

 一昔前の高齢者の外遊びというと、ゲートボールだろうか。まだ50代だった頃の同級生が言っていた。「いくら年をとってもゲートボールだけはしない!」と。多くの人たちのそんな思いが反映したのか、今はグラウンドゴルフやパークゴルフが高齢者スポーツの主流となっている。が、これらも何年か経てば、もっと違ったスポーツが好まれることになるのかも。

 最近はゴルフブームの再来とか。コロナ騒ぎが一役買っているのか、若者のゴルフ人口の増えたことに驚かされる。八千代パークゴルフ場に隣り合わせたゴルフ場の国際レディースでは、ブランド物の服装も華やかな女性を見かける。若い男性たちもかなり居て、その腕前などに関係なく魅力的なスポーツともいえるのだろう。

 パークゴルフが、手軽に楽しめることや健康に良いことを説いても、参加している高齢者の服装や動きなどを見れば、「あんなもん、80過ぎてからで良い!」と、一蹴される時が来るのかもしれない。この言葉は、何人かが集まった際に、自分なりの思いや考えを述べた時に言われたのだが、少なからずショックを受けたものだ。私より結構若い人だったからである。そんな人であったが、かなり早い段階から今に至るまで、好きなゴルフに参加出来ていない。

 さて、パークゴルフは、くじ引きなどで組み合わせが決まるのだが、会話を楽しめる人と組んだ時には、「ラッキー!」と思う。好き勝手な冗談を快く受け答えしてくれる人だと、大いに盛り上がるからだ。

 前を行く組の人たちが、次のホールに向かうまでを待つ間、日頃の体験や気になることも、話のタネとなる。私は最近の体験で左足の強烈な痛みで、ベッドから起き上がれず、杖と夫の手を借りた話をした。

「そうやって、旦那さんがいる人は良いよね、私なんか一人だもん~」

 笑顔ではあったが、その訴えにたじろいでしまった。そっかぁ、迂闊だったなぁ。以前にも何人かの会話の中で、夫との喧嘩話をすれば、「喧嘩できる人がいる、っていうのが羨ましい」と、言われたこともあったことを思い出した。

 人は「自分に無いものねだり」をしてしまう。もう少し若い頃の私は、身軽に思えて優雅な一人暮らしの人を見ると、「家事に拘束されず、自由に時間が楽しめて、羨ましい」と、思ったことが何度もある。

 しかし、年を重ねてきてみると、その一人暮らしの人が、まわりにも増えてきた。奥さんを亡くした人もいるけれど、ご主人を亡くした人のほうが多いことに、改めて思い知らされた。若い頃は、年老いた我が夫が鼻を垂らしていようとも、面倒など見たくないと言っていたけれど、自分はいつも元気でいる、と思っていた傲慢さがあったから、言えたのだろう。

 どちらが先に逝くことになるのかは、分からない。楽しいはずのおしゃべりの中でも、年齢を経て行けば、それぞれの体調や環境などは変わっていくものとして、気遣いをしなければ、と思っている。

 

 

 

 

【岩崎邦子さんのプロフィール】 

昭和15(1940)年6月29日、岐阜県大垣市生まれ。県立大垣南高校卒業後、名古屋市でОL生活。2年後、叔父の会社に就職するため上京する。23歳のときに今のご主人と結婚し、1男1女をもうけた。有吉佐和子、田辺聖子、佐藤愛子など女流作家のファン。現在、白井市南山で夫と2人暮らし。白井健康元気村では、パークゴルフの企画・運営を担当。令和元(2018)年春から本ブログにエッセイ「岩崎邦子の『日々悠々』」を毎週水曜日に連載。大好評のうち100回目で終了した。


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