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京都・春の古本まつり ~新しい京都らしさの楽しみ方

2018年04月14日 | 体験・イベント


案内チラシ【画像出典】 即売会公式サイト

京都で毎年春恒例の全国でも最大級の古本市「春の古書大即売会」が岡崎のみやこめっせでまもなく行われます。京都を中心に近畿一円の古書店が参加し、のべ50万冊以上が並びます。即売会への参加費は無料で誰でも古本を買うことができます。

京都の古本まつりは春夏秋の3回開催されますが、春は会場が室内で雨の心配が不要なことも大きな魅力です。京都は大学が多く、研究者や学生により古本の流通が盛んです。

中でも日本の歴史や古典文化・美術・宗教ジャンルは特に充実しています。マンガや映画もたくさんあります。京都らしい本の品揃えがとても楽しい古本まつりです。

京都市民は蚤の市・フリマ・古本市といったリユース・マーケットが大好きです。毎月開催の東寺の弘法市北野の天神市などに代表されるように開催の多さでは日本有数の都市です。何が売られているか、見て歩くだけでワクワクすることもあり、近年は国内外の観光客の姿がかなり目立ちます。

確かに日本でも外国でも、市場を見て歩くのは実に楽しいものです。私も旅行や出張先で、ちょっとした時間を見つけて地元のスーパーマーケットによく行きます。

野菜・シーフード・惣菜売場は特に地方の個性が出ます。醤油など調味料売場も各地の銘展店の商品が並んでいてとても楽しいです。地方のスーパー巡りもおすすめです。

東京・神田で秋に行われる「神田古本まつり」が、おそらく日本最大の古本まつりとして知られているでしょう。こちらは100万冊以上が並びます。神田は、靖国通りに立ち並ぶ古書店の店頭の歩道沿いに、東西に細長く青空市が並びます。

私も何度も訪れていますが、青空市の部分だけで見ると肌感覚では京、都の春の古本まつり方が質量ともに充実している印象を受けます。神田の青空市の部分は売れやすい値下げ品が中心で、質的に優れたものは店内に多い印象です。

【京阪電車イベント案内ページの画像】 会場内の様子

京都は東京のように集積した古書店街はありません。各古書店が在庫を店から古本まつり会場に運んで並べます。そのため質のよいものが含まれている印象を受けます。

会場の「みやこめっせ」は京都中心部にあるイベントや展示会の会場に使われるホールで、通路の広さや天井の高さに余裕がありストレスが少なく本を探すことができます。買い物かごが用意され、会計を店ごとでなく一括会計できるのも手間がかかりません。クレジットカード決済もOKで、購入商品の宅配便発送カウンターも会場内にあります。

関連サービスが揃っていてとても利用しやすい古本まつりです。

ゴールデンウィークの開催で観光客もたくさん来場します。観光客でも快適に古本探しを楽しむことができます。ちなみに京都の古本まつりは、夏は下鴨神社。秋は百万遍知恩寺の境内で、青空市で行われます。いずれも春と同じく「京都古書研究会」が主催します。

京都観光のちょっと角度を変えた楽しみ方の一つとして古本まつりはおすすめです。ぜひお出かけください。

こんなところがあったのか。
日本にも世界にも、唯一無二の「美」はたくさん。



日本で最も古本屋に詳しい著者による訪問レポート第2段


春の古書大即売会(京都)
http://koshoken.seesaa.net/category/8767182-1.html
主催:京都古書研究会
会場:京都市勧業館 みやこめっせ
会期:2018年5月1日(火)~5日(土)
会期中原則休館日:なし


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