京都三大古本市の一つ「下鴨納涼古本まつり」が、まもなく8月11日から始まります。古本好きの京都では春の岡崎・みやこメッセ、秋の百万遍知恩寺の各古本まつりとともに、とてもよく知られたイベントです。今年の開催が31回目になることからも人気の高さがわかります。
京都のみならず関西一円の古書店40店ほどが軒を並べ、80万冊ほどが出品されます。真夏の野外開催ですが、会場の下鴨神社の糺の森は鬱蒼とした緑に覆われていることもあり、日陰はたくさんあります。
古本ファンなら一日かけても廻りきれません。掘り出し物を探すのに夢中になります。
糺の森は、こんなに大きな森です。
鬱蒼とした糺の森は木陰が多く、そよ風も通ることから街中より気温が2-3度低いと感じます。日除けと雨対策にテントをはっている店もたくさんあります。炎天下で本を探すようなことは、案外多くありません。
会場は朝からたくさんの人出でにぎわいます。慣れたお客さんも多いようで、帽子・タオル・団扇・飲み物と言った真夏グッズを多くの人が用意しています。
京都という土地柄、日本美術・仏教・京都の歴史を筆頭に、昔の絵ハガキ・古地図・江戸時代の本が充実しています。大学が多いことから学術書も多く、意外なところでは児童書・漫画・映画もたくさんあります。新書・文庫本のほか、単行本3冊500円のようなお買い得パックもほとんどの店が用意しています。
宅配便発送コーナーもあり、たくさん買い込んだ時には助かるサービスです。かき氷やジュースなどの喫茶軽食コーナーもあります。支払いは、春の古本まつりとは異なり各店で行います。クレジットカードが使えるお店はほとんどありません。
ほぼ同時期に行われる東京ビッグサイトの夏コミ(コミックマーケット)とは、規模は比べようもありませんが、夏のコミケよりも圧倒的にゆったりと掘り出し物を探すことができます。とても京都らしい古本市です。
チラシ
画像出典:古本まつり公式サイト(京都古書研究会ブログ)
主催者の「京都古書研究会」は京都の古書店経営者の有志が集まった団体です。春秋の古本まつりも主催しています。京都には東京・神田のような集積した古書店街はありませんが、中心繁華街の河原町三条や岡崎、百万遍に比較的お店が集まっています。各お店もぜひのぞいてみてください。
【京都府古書籍商業協同組合サイト】 京都古書店案内図
こんなところがあるのです。
ここにしかない「美」があるのです。
柏井壽のスマートな四季の京都案内、夏編
下鴨納涼古本まつり
【主催者によるイベントサイト】http://koshoken.seesaa.net/category/8767184-1.html
主催:京都古書研究会
会場:下鴨神社 糺の森
会期:2018年8月11日(土)~16日(木)
営業時間:10:00~17:30(最終16日~16:00)
※野外開催です。雨天中止になる場合があります。
おすすめ交通機関:
市バス「新葵橋」「糺の森」下車徒歩3分、京阪・叡電「出町柳」駅下車徒歩8分
JR京都駅から一般的なルートを利用した平常時の所要時間の目安:30分
京都駅烏丸口A2バスのりば→市バス4/205系統→新葵橋もしくは糺の森バス停
【公式サイト】 アクセス案内
※会場には駐車場はありません。
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