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阪九フェリー 泉大津→新門司 ~みなさん、船に乗りましょう。

2018年06月29日 | 体験・イベント

関西と四国・九州の間は、高速道路網が充実した現在でも多数のフェリーが運航されています。中でも関西~九州は所要時間が夜行便にちょうどあてはまるため、高速バスの代わりに利用する人も少なくありません。

運賃は夜行バス並みに安く、浴場やキッズルームなど船内施設も充実しています。海上から見る朝日は言葉が出ないほど美しく、食事もレストランでゆったり取れます。また新しい船は、ほとんど揺れを感じない造りになっています。

3年前に就航したばかりのまだ新しい船で九州に出かけました。とても快適で、夜行バスより断然おすすめです。


明石海峡大橋を夕方に通過

長距離フェリーは高速道路網の充実で利用者を徐々に減らしていましたが、近年はトラック運転手の人手不足や環境への負荷が低いことにより、利用者は増加傾向になっています。そのため、多くのフェリー会社が新造船を投入しており、利用者の確保に積極的になっています。

乗船した阪九(はんきゅう)フェリーは、2015年に新造船を大阪府南部の泉大津市の泉大津(いずみおおつ)港と北九州市門司区の新門司(しんもじ)港を結ぶ航路に投入しています。

フェリーの一番安い運賃は大広間に雑魚寝というイメージがありますが、新造船ではカプセルホテルのような区画が多く造られており、横で寝ている人が気になることはありません。雑魚寝に比べてはるかに快適です。

【公式サイトの客室写真】 スタンダード・洋室
【公式サイトの客室写真】 スタンダード・和室

今年2018年の7月中の運賃は、インターネット予約による20%割引を適用すると税込みで、カプセルタイプの「スタンダード・洋室」が6,000円、大広間タイプの「スタンダード・和室」が5,264円とさほど気にならない価格差です。夜行バスと変わらないことも実感できる価格です。

【公式サイトの写真】 レストラン(いずみ)

レストランは、夕食は出港時刻の17:30から、朝食は入港1時間前の5:00から営業しています。ファミレスのように豊富なメニューからカフェテリア方式で好きなものを選びます。ドライバーであっても朝まで運転しないので、アルコールを楽しめます。味やスタッフのサービスもよくできています。飛行機の機内食もそうですが、近年の乗り物の食事は20世紀の頃と比べると格段によくなっています。

無料の大浴場も利用できます。乗り物では船でしか味わえない旅の楽しみが「風呂」です。露天風呂まであります。春や夏は風呂上りに屋上デッキにあがって涼んでいると、本当に幸せな気分になれます。


屋上デッキ

関西と北部九州を結ぶ航路は瀬戸内海を通りますので、新門司港到着前の山口県沖の周防灘を除いて陸地の夜景がほとんどのところで見えます。夜景が見えるくらいの距離なので携帯電話の電波もおおむね届きます。現在どこを航行しているかは船内のモニターで確認できます。

明石海峡大橋は出港約1時間後の18:30頃、瀬戸大橋は22:00頃、しまなみ海道の来島海峡大橋は0:00頃に通過します。下から眺める巨大な橋の姿はインスタ映え間違いなしです。

夜行フェリーの旅は、乗り物の楽しさを味わえます。新幹線や夜行バスのように便利さだけを追求した旅とは真逆の価値を味わえます。みなさん、船に乗りましょう。



日本にはこんなに面白いフェリーがある


阪九フェリー
https://www.han9f.co.jp/
泉大津~新門司、神戸~新門司 毎日1往復ずつ運航(2015年就航の新造船は泉大津航路のみ)

おすすめ交通機関:
◆泉大津港
南海本線「泉大津」駅下車、西口から無料送迎バスに乗車
JR大阪駅から一般的なルートを利用した平常時の所要時間の目安:60分
JR大阪駅(梅田駅)→大阪メトロ御堂筋線→難波駅→南海本線→泉大津駅→無料送迎バス→泉大津港
車の場合:阪神高速「泉大津」出口から2km
◆新門司港
JR小倉駅北口から無料送迎バスに乗車
JR小倉駅から無料送迎バスを利用した平常時の所要時間の目安:35分
車の場合:九州道上り線「新門司」ICから3km、下り線「門司」ICから5km
※無料送迎バスは泉大津港・新門司港とも下船時にも運航されます。
【公式サイトのアクセス案内】泉大津港、新門司港


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