ケーイー・ソリューションズ株式会社  岡島芳明 ブログ

経営問題(R&D・生産・品質・IT)解決クリニック、担当:IT管理、技術開発マネジメント

【PR】「技術と経営塾」-「タイミング仕分けによる工場生産性改善」編- 第二回紹介

2010年11月11日 | 事業活動紹介
おはようございます。ケーイー・ソリューションズ(株)の岡島芳明です。

弊社の公式ブログに連載を開始した、「技術と経営塾」塾長の小野コンサルタント「タイミング仕分けによる工場生産性改善」編- 第二回の紹介です。

参考: ケーイー・ソリューションズ(株)公式ブログより転載
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〔2〕.生産速度の続き-1
   生産速度に関係した話の続きです。

   今、社会、経済環境が大きく変化してます。国内では、身近な問題として、
   高齢化、雇用促進等、労働環境が変化しそれに伴う工場労働者も多様な労
   働力の活用が求められていますが、徒に速い生産速度が大きな障害となっ
   ている事を認識しているでしょうか?
   
   この変化への対応力が競争原価の大きな制約事項と考えられます。グロー
   バルには、近隣の発展途上国でのFTA自由貿易協定など、輸出依存の高
   い日本の生産競争力の弱体化を招いていると思います。
   
   この認識から、日本の企業は「コスト競争力」を持ち出しますが、ここで
   取り上げている「生産速度」とはどの様に「コスト競争力」と係わるかと
   いうことを検証することが必要です。
   
   このコスト競争力を決める要素を分解すると、主な要素は、材料費、労務
   費です。
   
   一つ目の「材料費」は周知の通り大部分が海外依存であり、主要な購入部
   品は大手メーカー産です。
   グローバルな材料市場は、価格が支配されていて、一企業、特に中小企業
   で有利な購入価格など困難です。

   二つ目の「労務費」こそが唯一、自社でコントロール出来る要素です。こ
   こでは、生産速度を中心としてのコントロール要素についてお話します。

   労務費をコントロールする要素の相互作用は、生産速度は既にお話したよ
   うに①生産投入能力と生産計画数で決められますが、その①の決定要素で
   ある「人ー能力」「機械ー能力」については、その決め方や運用法等のノ
   ウハウが確立されてない工場が多いと言えます。

   更に、その生産速度、つまり、一個生産するのに割り当てられる作業や加
   工時間で、生産に必要な総作業時間②は、生産ラインや機械加工等で発生
   する全ての作業を割り付けようとする為、計算される作業人員や分割され
   る工程数は多くなります。
   
   その②総作業量の30%程度がライン上でなく、予め、先行して、ライン
   外ですべき作業、主に準備作業で占められていますが、多くの工場ではそ
   の仕分けがされてなく「チャンコ鍋式」です。
   
   何所の工場でも、コスト面や雇用、人事面で頭を悩ましていると工場関係
   者は言いますが、これらの労務費決定要素については全くといって良いほ
   どその追求に注力してません。

   次回に続きます。
文責:ケーイー・ソリューションズ(株)取締役 小野嘉雄

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