ある豪雨の日、向日葵の咲く田んぼ道で、小学五年生の少女・石岡葵が傘一本だけを残し、忽然と姿を消した。埼玉県警捜査一課の警部補・奈良健市は、失踪の一報を受け現場へ急行。するとそこには捜索活動に参加する葵の父・征則の姿があった。妻・秋奈と離婚調停中で葵たちとは別居していたが、知らせを受けて飛んできたのだという。葵の失踪は誘拐か、事故か、あるいは両親の不仲を理由にした家出か……。葵の捜査が難航する中、征則ら家族の悲痛に向き合う奈良も、妹・真由子のことで苦悩を抱えていた。真由子は過去に暴漢に襲われて以来心を閉ざしていて、奈良はその事件を機に刑事を志したのだった。妹を守れなかった後悔を胸に、何としても葵を探し出したい奈良と、娘の無事を一途に願い続ける家族。
小説の内容とは全く関係ない話ですが、私は幻冬舎文庫が好きです(笑)幅がちょっと短くて持ちやすいからです。これでもう少し印字が濃かったらなぁ。。。
ってことで、このお話は行方不明になった少女を死にものぐるいで捜査する警察と、希望を捨てない家族のお話です。実はこの家族、父と母は離婚調停中という事もあって、壊れかけた夫婦が再生するのかしないのか・・・こういうこともテーマにあります。
捜査が進むにつれて、いろいろな「小児性愛」の実態があきらかにされますが、こういう世界があるんだなぁと感心してました(爆)女の子を持つ親には読ませられない内容でもありますし、こういうマニアもいるんだと言う警鐘にもなるかもしれません。
少女の生死は?ということよりも、警察の地道な捜査を「楽しむ」作品でしたね。
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