極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

グッバイ・クルエル・ワールド (2022)127分

2022-09-11 18:35:31 | 日本映画(映画館)
 ヤクザ組織の大金を狙って結成された、互いに素性を知らない一夜限りの強盗団。さびれたラブホテルで行われていた資金洗浄の現場に乗り込み、その金を奪うことに成功する。しかしヤクザが黙っているわけもなく、悪徳刑事を使って強盗団の正体を暴き、壮絶な復讐に乗り出してくるのだったが…。


 映画館 ★★★


 冒頭からの展開、たとえば大音響での1960年代風なアメリカ音楽とともにセリフにも出ていた「目立ちすぎるアメ車」で登場するシーンや、いきなり展開する無機質的な暴力のシーン。結局何が言いたいの?という落ち。

 30年前のクェンティン・タランティーノの登場は衝撃的でしたが、この「グッバイ・クルエル・ワールド」はまるまるパクリとまでは言わないものの、この作品のテイストは30年前のタラちゃんのテイストです。どこかで観たことがある雰囲気はタラちゃん風だったということです。

 監督の大森立嗣はこの作品にも出ている大森南朋のお兄さん。ってことは怪優麿赤兒の息子ということですが、過去にはオリジナリティ溢れる作品がたくさんあります。「まほろ軒シリーズ」「さよなら渓谷」「セトウツミ」「光」「日日是好日」「マザー」「星の子」などなど。脚本の高田亮も大森監督と組んだ作品以外に、「死刑にいたる病」「まともじゃないのは君も一緒」「きみはいい子」など、なかなか面白い脚本を書く人ですが、この作品では・・・やはりオチが気に入らないのかもしれませんし、先にも書いたように「結局何が言いたいの?」って感じになったからかもしれません。

 出演者がキャラに合っていないというか、ビッグネームばかり揃えたって感じもマイナスかもしれません。「シンウルトラマン」の隊長と主人公、悪役が似合わない三浦友和、朝ドラ出演中の宮沢氷魚、最近は悪役ばかりの奥田瑛二と鶴見辰吾。ただ一人とても良かったのは、西島演じる過去の兄貴分に食らいついてくる奥野瑛太でしたね。

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