スケッチブック

写真と文章で、日常を記録に残す

オリバー・ツイスト

2006-02-07 13:30:40 | 映画
原作は英国が生んだ文豪チャールズ・ディッケンズ(1818-70)で1837~39年に発表している。日本では浦賀にアメリカ船が現れて大騒ぎになっていた頃だ。イギリスでは工業化が進み貧富の差が大きくなっていた。安い外国産の農作物が輸入され国内の農業は疲弊していた。食えぬ人々は仕事を求めて大都市に流れ込み、浮浪者が溢れていた。9歳の孤児オリバーは110キロの道のりをロンドンを目指して歩く。

ロンドンに到着早々に、盗賊団の手下に引き込まれる。オリバーは深い闇の世界に身をゆだねるけれど、生まれ持った純粋無垢な心を失わない。数々の危機に遭遇し翻弄されながらも、生き延びてゆく。オリバーは、大恩あるお金持ちの家を襲う手先に利用される場面では「お願いだ。ボクを草原で死なせてください!」と言って抵抗する。

原作者の意図は「善なる者は決して滅びない」にあるのだろう。3年前、「戦場のピアニスト」でアカデミー監督賞に輝いたロマン・ポランスキーは、ここでもその精神を貫いている。時代考証からか、画面が暗いのがちょっと気になった。



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21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見たい映画です (熊子)
2006-02-07 13:46:23
携帯からこんにちは。やっぱりいい映画なんですね、ストーリーはポロさまの解説でわかりました、純粋無垢な少年オリバー、善と悪の二面性、生きていくためには…、多感な少年期、映画の前に本を読もうかな。
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映画良いですね。 (sakura)
2006-02-07 14:04:31
映画へ行きたいと思ってもナカナカ行けないでいます。本を読んだら絶対本の方がいいですから映画はつまらなくなるでしょうね。

話変わって熊子さんが携帯電話からこんにちは!と書いてらっしゃいますが どうすればpoloさんのブログを見られるのでしょうか?サッパリ判らないのですが・・
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熊子さん、こんにちは (polo181)
2006-02-07 14:24:02
コメントを有難う。そうですね、本を読むことの方が数段上でしょう。この人の作品は人物描写は克明だし、構成が緻密です。私はそもそも、ディッケンズの作品だと知らずにいましたから。彼がまだ若い頃の作品です。
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sakuraさん、こんにちは (polo181)
2006-02-07 14:33:54
コメントを有難う。映画は所詮映画でしかないと思います。やはり原作を読むのが一番ですね。最近は、読書から遠ざかっています。なんだか、新聞を読むのも面倒で、年かなぁ。。

携帯での接続は、まず電話機がフォーマであること。次に、私の場合1枚目の写真の右横にあるQR(クイック・リスポンス)コードをカメラで読みとること。それによって携帯内のブックマークにこのページのURLをコピーします。それさえ出来れば、いつでも接続できます。しかし、貴女のページはniftyですから、このQRがありません。よって、ご自分のページには到達できません。(間違っているかも知れませんが・・。この質問をあまもりさんにぶつけてご覧。より詳しく正確に教えてくれることでしょう。)
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sakuraさん、再度です (polo181)
2006-02-07 14:37:27
このページの右上の方にある、QRコードすぐ上に

(使い方)があります。これをクリックすると、詳しい説明が出ていますよ。
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poloさん今晩は (じゃこしか)
2006-02-07 17:10:15
 poloさんご無沙汰です。

 貴方らしい題材に戻りましたね。それにしても中々の博学、特に映画方面への造詣の深さ確かさには感銘いたしました。



 田舎ジジイの私には、著者名と作品名ばかりで情けない限りです。良い勉強になりました。
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私に (あまもり)
2006-02-07 17:29:14
ぶつけたら、こけてしまいます

私の持っている携帯はもう6年ほど前のもので、メール機能があるだけの、カメラもインターネットにもアクセスできない今では化石のような携帯電話です。

唯一のメール機能も切っています。文字打ちはメモリに電話番号先の名前を登録する時だけです。はい。



で、以前にsakuraさんにコメントが書けないと言われた時に調べたniftyの「ココログ」にモバイルがどうのという記憶があったので、今調べてみました。

niftyは「モブログ」というそうです。管理者画面に「モブログ」の設定があるとここに書かれていました。ご参考まで。

http://support.cocolog-nifty.com/howto/2005/10/v_62fa.html
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肝心の感想を (あまもり)
2006-02-07 17:44:31
書くのを忘れていました。

オリバー少年と「大いなる遺産」のピップ(フィリップ)少年、同じ貧しさからストーリーを書き起こしていますが、ディケンズの貧しかった少年時代を現しているのでしょうか。

私はこのオリバー・ツイストは読んでいないのです。20年近くになるかもしれませんが、その頃上映されていた映画を観ただけです。

「戦場のピアニスト」も観ていませんが、名作だと聞いています。

poloさんの感想の書き方は、もうぜひとも観なくてはと思いにさせられます(笑)

これは観にいきたいですね。
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Unknown (Unknown)
2006-02-07 19:45:15
ポスターに見える文字

「涙の後に幸せはやってくる」と、最後の写真の泥に汚れて疲れ果てた少年の足を見ていますと、幸せはやってきたのだろうかとふっと思いました。

本も映画についても、なんの予備知識もない、写真からの、無責任な、コメントでごめんなさいね。
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出来ません。 (sakura)
2006-02-07 20:41:25
ご親切に色々教えて頂きましたが、結局は私の携帯はカメラなし。老人用の判りやすい携帯電話なので、難しそうだから外からはブログを見ない事にします。

今の若い方々はホントウニなんでも便利に使いこなしておられ、感心するばかりです.



実はpoloさんのこのブログを立ち上げると右画面の端が少し切れています。どうしてもこれ以上画面が大きくなりません。ソレデかどうか?



『このページの右上の方にある、QRコードすぐ上に

(使い方)があります。』←QRコードがありません

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