3166.~相対的に、考える~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「知識、生活と結びつけて」(6月1日)~
おはようございます。国分寺教室の野口です。
職業学科志望の生徒さんと、理社の常識問題を勉強しています。
太陽や月の動き方の学習のために、まず東西南北の確認から始めました。
教室に来る時は国分寺駅の北口と南口、どっちを出るかな?
以前の教室は駅の東にあったけど、今は西へ歩いて来るよね。
よく見る日本地図では北が上になっているよ。
東京は京都の東にあるね。
時には指差し確認しながら繰り返していると、方角のイメージが定着してきたようです。普段の生活と知識を結び付けられるよう、学習中です。
◇ワンポイント・メッセージ◇
方角の問題、まずは基本の4つの方角があることの理解。そこまでは知識として定着しやすいものの、その上で理解が少々難しくなるのは、方角が相対的なものであること。どこを基準にするかで、方角の表現は変わってきます。例えば中央線の駅で、新宿駅は国分寺駅から見ると東にありますが、東京駅から見ると西にあります。そして各駅には、それぞれ東口、西口、北口、南口を想定することができます。ここで生徒さんの思考に、混乱が生じることがあります。そこで、4つの方角を表す矢印カードを各ポイントにおいてみましょう。そうすると、「新宿駅は国分寺駅から見ると東にあり、東京駅から見ると西にある」ことが理解できるかもしれません。
1対1対応の学習は得意でも、相対的な理解となると頭をひねってしまうことがありがちです。しかしそれも、一工夫で越えていきましょう。分かれば、興味はグッと増します。