3050.~面的記憶~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「既成概念にとらわれずに」(1月17日)~
おはようございます。津田沼教室の織戸です。
Mくんは文字が大好きです。
しかし、エレファースではじめてお会いした時はまだ発語がなく、ひらがな・数字も認識していない段階でした。
そんな中、自分の名前やひらがなや数字・単語を歌や文字で見聞きし、
エレファースメソッドに徐々に楽しんで取り組んでいました。すると、
Mくんは発語がないまま、名前が書けるようになりました。どんどん進んで書字に取り組み、
その後に追って名前が言えるようになりました。
今ではひらがな・カタカナを読むことが出来、最近の関心はアルファベットと漢字です。
アルファベットは歌に合わせて、文字をしっかりと見ています。
漢字は、書き順を追ってどんどん書くことがとても楽しそうです。数字と曜日に取り組みました。
当初は、漢字を認識して、読むことから始めることを考えていましたが、
Mくんには、規定の順序や手順とは別に、
見る・書く・聞くと様々なアプローチが必要なのだと改めて感じました。
既成概念にとらわれず、生徒さんにあった授業を考えていくことを改めて考えさせられました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Mくん、頑張っていますね。しかも楽しく頑張っている様子が、すばらしいですね。
「既成概念にとらわれず、見る・書く・聞くと様々なアプローチ」、それが成果をあげていますね。
多角的なプログラムがMくんの中で統合されていく様子がイメージできます。線的な記憶ではなく面的な記憶は、定着も高まることでしょう。定着が高まれば、その上に次の課題を浸透させていくこともより容易になります。小学校1年生のMくん、少し先の将来も見据えて、着実に学習を積み重ねていきましょう。