発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

3233.~やる気を引き出す~

3233.~やる気を引き出す~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「もしも作文「」(8月19日)~

おはようございます。武蔵境教室の柿沼です。

4年生のCくんは、文章や文字を書くのがあまり好きではありません。そして、出来ることならば漢字を書かずに済ませたいのです。講師が「習った漢字だよね?」と促すと、「あ~、もう先生ったらしつこいんだから」と笑いながら、渋々消しゴムで消して書き直しています。

そこで、本格的な作文の前の練習として「もしも作文」を始めました。タイトルは「もしも<    >だったら」。

「最初に、〇〇をします。」「なぜなら××だからです。」を記入します。「次に〇〇をします。」「なぜなら××だからです」と数回続け。「最後に〇〇をします。」「なぜなら××だからです。」で締めくくります。

もしもの内容は自由です。空想好きのCくんは張り切って取り組みました。ある時は何かになりきり、ある時は独自の世界を作ります。

数回目の授業で変化が見えました。

「これで良いんだっけ?」と漢字を使ったり、「足湯はお風呂の何分の1?」と聞いたり、自分の考えを分かりやすく正確に伝えようとしているのです。

その日は「書き足りない、家でやってくる」と持ち帰りました。

かしこまった作文では何をどう書いてよいか悩んでしまいがちですが、この方法で、自分の考えを文章にする苦手意識を、楽しみながら克服できればと思っています。

発達支援教室Elephas(エレファース)

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

講師発案の「もしも作文」、何がCくんのやる気を引き出したのでしょう。

・作文のスタイルが決まっているから

・自身の好きなテーマで書けるから

・簡単なところから、そして好きなことからスタートできたので、要領を得て苦手意識が消えたから

Cくん、楽しみながら、また空想しながらどんな作文ができたのでしょう。上記の答えは、C君の作文の中に発見できそうですね。

 

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