発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

186.葉ざくら

186.葉ざくら

「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 長く楽しませてくれたさくらも風に散って花びらが舞い、葉ざくらとなりました。お花見をご家族で楽しまれたでしょうか?街がさくら色から葉桜ざくらの色へと移ろい、少し寂しい思いもありますが、夏に向かう気配も感じられます。

 中学2年生の生徒さんとの授業で、教科書の中の「春の息吹」という短いエッセイを読みました。日本人はさくらの開花に春を感じますが、国によってそれは異なるとのこと。中国では、杏やカイドウに春の訪れを感じるのだそうです。でも、暖かな陽光と草木の生長に春を感じるのは、どの国にも共通だそうです。

「春」という漢字も、上の部分は「草木の芽生え」を、下の「日」はまさに「春の陽光」を表しているそうです。世界共通、「日が暖かくなって、草木が芽生えてくる」のが「春」、ということなのですね。

「ふーん、そうなんだ・・・」とふたり納得して、頷きました。まだ、記憶に鮮明なさくらの色や風の感触、街の雰囲気、そんな中で読んだエッセイ「春の息吹」。時季ぴったりに、経験や思いにエッセイを通して言葉が添えられました。

 「春」「息吹」「暖かな陽光」「草木」「芽生え」・・・という言葉のひとつひとつが、気持ちや体の中にスッと浸透してきます。

 目の前にしている風景や出来事に、お子さんと共有できる言葉を添えてあげましょう。
「さくら、きれいだったね。さくらいろ」
「花びらが、風にまってるよ!」
「ひらひら、おどってるみたいだね」
「ほら、葉っぱがでてきたよ」
「みどりの葉っぱ、ちいさいね」
「やわらかそうだね」・・・と。

 季節の風景に季節を感じる気持ちが育って、またひとつ楽しみが増えるといいですね。
  

造形リトミック教育研究所
>>ホームページ http://www.zoukei-rythmique.jp/
>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp

なかのひと
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