「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所
国語の教科書を毎日読むことのおすすめ。その目的は、
1)学校で勉強している箇所の内容を知ること
2)書き言葉の流れに慣れること
今日はその3つめ、
3)新しい語彙に触れていくこと、新しい世界に出会うこと、新しいことを知ること
教科書では詩や物語や説明文、表現や発表などを通して、いろいろなジャンルの言葉に触れていくことができます。
特に物語では、舞台が都会であったり、農村、漁村、山村であったり、また外国であったり。時代的にも現代であったり、民話の世界であったり、少し前の時代の話であったり。場面も学校であったり、家庭であったり、地域であったり、また戦争中のことであったり。それぞれの舞台、それぞれの時代、それぞれの場面での言葉があります。
もちろん分からない言葉もあるでしょう。でも雰囲気や情景を感じることは出来るでしょう。挿絵を見て、何となくでもいいのです。親御さんがお子さんの理解できる言葉でやさしく説明してあげてもいいですね。でも、説明しすぎないことです。たとえ分からなくても、触れるだけでいいのですから。それでも、少しずつ新しい語彙や、その語の意味するものがお子さんの中には蓄積されていきます。
しかも、新しいものに触れていくこと自体が、脳への刺激にもなっています。新しい語彙に触れていくことによって、言葉に対する反応や言葉を情報として得る力や、感じ取る力が敏感になっていくことでしょう。
また説明文では、大人でも感動をもってはじめて知るようなことに出会います。
たとえば、小2の教科書の「たんぽぽのちえ」。
「・・・花がしぼむと、たんぽぽの花のじくは、ぐったりとじめんにたおれてしまいます。けれども、かれてしまったのではありません。花とじくを休ませて、たねにたくさんのえいようをおくっているのです。・・・たねがふとり、わた毛ができると、たんぽぽはたおれていたじくをぐうっとおこし、せいいっぱいせいをたかくして、よく晴れて風のある日にはわた毛のらっかさんをとおくまでとばすのです・・・」(要約「たんぽぽのちえ」)
たんぽぽのちえをお子さんと一緒に味わえたらすばらしいですね。その時季に、道で見かけるたんぽぽに対する思いも変わってくることでしょう。
教科書では続いて、「サンゴの海の生きものたち」というまたすばらしい説明文が上巻のさいごにあります。詳しくは割愛しますが、「イソギンチャク」「クマノミ」「ホンソメワケベラ」、教科書にもすばらしい写真がありますし、図鑑の索引から調べても学習が広がります。水族館までいけば、最高ですね。
造形リトミック教育研究所
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