晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

井樋ノ尾岳へ定点観察ウォーキング

2020年08月06日 | ウォーキング
これほど蒸せると山へ向かうのも無謀? 今夏はコロナという大敵に備え体力温存も考えなければと逸る気持ちを抑え近隣のお気に入りの場所へ~。
稲穂は青く風に戦ぎ(この漢字はいつも不可解だけど面白い)、お百姓さんは草取りに精を出している。新幹線工事のために水量が減ったと聞くが大丈夫なのかしら?



上記の↑画像中央のこんもりとした家屋は、名物がトコロテンだったという峠の茶屋の名残りをとどめている。


カラスウリ


カエデドコロ


サオトメカズラ(実になるとクリスマスリース作りには必須の材料となる)


栗が二回りも大きくなっていた!


ハエドクソウは綿毛になり種が風に運ばれている


御籠立場で殿様はきっと籠から降り腰を延ばし下に広がる家並みや村人の暮らしを眺めたのだろう。今読んでいる浅田次郎「流人道中記」が頭を過ぎる。もっとも彼らは東北の奥州街道を歩いているのだが、小説の風景を想像しながら歩くとタイムスリップして自身が十文字傘に脚絆を付けているかのような気分になってくる。



昭和初期、杉沢寿一郎氏が墨絵で残していた。このあたりに茶屋が2軒あったと記してある。コーヒーショップがあれば良いのにとかねてから思っていたので考える所は時代は違っても同じらしい。


私たちは持参した淹れたてのコーヒーを花の木神社で飲むことにする。以前、訪れた時よりこざっぱりなっていた。お盆に備え階段の両端は草が刈られ境内は綺麗に掃除されていて薄暗さがない。


コーヒーを飲んでいる間、一匹の黒揚羽が私たちを伺いながら舞っている。おそまつながら一首

     山間の神社に棲むや黒揚羽ひるまずどうと顔をかすめり 

巡礼者のお休みどころも用意されている



お茶の実は日本人の暮らしと大きく関わっていたらしい。



今日は広島の原爆祈念日でした。

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