晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

笹岳

2012年05月29日 | 
アチさんが健康診断にひっかかりしばらく心配していましたが、精密検査や様子を診てもらった結果、異常なしと診断され胸をなでおろしています。私が先に逝くとばかり思い込んでいましたから、うろたえる自分が何とも情けなく思われる日々を過ごしました。今住んでいる長崎には大学時代から住み着きましたが、息子たちも関東に就職し、このままいくとたぶん当地は私たち2人だけでおしまいになってしまうでしょう。弱気になっていた私は「アチさんの定年退職後、2人の故郷であるKへ帰ろう」と提案しました。すると彼に「親、兄弟はいつかいなくなる。どこにいても同じだろう。長崎が好きだからずっと住み続ける」ときっぱり断られました。アチさんは若い頃から諦観の境地に達していて結構強かです。私の一時的な気の迷いだと云うけど、そうではないんだけどなぁ~。

彼の数値が安定するまではしばらく楽々登山。花の季節が終わっても年中観れる樹を知ればもっと楽しめるはずだと最近考えていたので、「葉と幹で見分けるハンドブック」を携帯して歩くことにしました。


コース    金泉寺登山口~金泉寺~笹岳 往復 (行動時間4時間弱)

あっという間に、樹々の眩しい新緑さは消え青々しい若葉となり落ち着いてきました。時折、春蝉の鳴き声が聞こえ初夏のような風情です。

今まで登山口にカツラの樹が数本あっただなんて気づかなかった!



今日のギンリョウソウ(銀竜草)は透明感ある白色でいでたちが素敵です。鱗片葉に包まれた姿は名前どおり銀竜のように神々しく見えました。



下から覗き込むと雌しべの先端が青く光っていました。一見ミッキーマウスにも見える形が薄気味悪さを軽減してくれています。



コバノガマズミがあちこちで咲いていました。



昼食をすませた笹岳山頂からは、黒木集落に代掻きをすませ水を張った田んぼが光って見えました。石楠花が見事な尾根伝いですが、咲きがらはあまり見られませんでした。今年も裏作だったのかしら?





滅多に下りない中山越側への道を下ってみることにしました。迷わずに行け、アチさんの体力を使わせないで良かった!

崖下に咲く艶やかな朱色のヤマツツジを見ると、民話「つつじの娘」を思わずにはいられません。





金泉寺に立ち寄ると、お花の師匠Wさんより珍しい花を教わりました。↓ツクシアオイだそうですが???
ヒトツボクロは開花間近でしたよ!





コバノタツナミソウ



キウイの原種、サルナシの花はマタタビの花に似ていました。実る頃に行ってもいつも先客に食べられてしまいます。




最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いつでも山の自然が (宵乃)
2012-05-30 14:46:56
元気を分けてくれる…。生命の溢れた場所だし、もともと人間は自然とともにあるものだということですよね。
「エリザベート三部作」を思い出しました。彼女も自然に支えられていたから。
ミッキーみたいな形の色白なお花が印象的です!
返信する
こんばんは (bamboo)
2012-05-30 22:25:58
>「エリザベート三部作」を思い出しました。彼女も自然に支えられていたから。

未見の映画です。自然に支えられる・・・、そんな映画だとはつゆ知らず、シンデレラストーリーとばかり思い込んでいました。観たくなりました。
今日読み終えた「シネマの神様」も、映画を好きで良かったとしみじみ思える本でした。そのうちアップしますね。
返信する
よかったですね~ (マッスル)
2012-05-31 21:27:45
こんばんは
アチさん良かったですね~(喜)

検診で引っかかると
精密検査の結果が出るまで
どきどきですからね(はい)

持ちつ持たれつ
仲むつまじく生活してください
返信する
ありがとうございます (マッスルさんへ☆~)
2012-06-01 18:03:44
>持ちつ持たれつ
仲むつまじく生活してください

はぁ~い

アチさんはどこ吹く風なのですが、口先だけの強がりの私がイケマセン
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。