本日の「謎解きはディナーのあとで」は、日本シリーズが延長になったため、やや遅ればせながら、お送りいたします。私も、お顔がニヤケすぎておりました。
今宵の事件は、人気漫画の原作者と絵描きのコンビのもつれから起こった事件でございました。被害者は原作者、容疑者は絵描きということになりましたが、容疑者も普段から素行がよろしくなかったようで。さらに周囲の聞き込みから、その容疑者にはアリバイが立証されておりました。そのため、逮捕に踏み切れなかったのでございます。しかし不自然であられたのは、あまりにもアリバイ証言が具体的かつ鮮明であらせられたことでございました。これは影山が、謎解きのヒントとされておられました。
さて当の影山、実はその漫画の大ファンでございまして、仕事を忘れてしまうほどの熱中振りを発揮してございます。特撮ヒロインとか、いろいろと多趣味なようで、羨ましい限りです。ちなみにクイーンのポップ、部屋にご所持されてございました。その原作者が不慮の死で亡くなられたとあれば、奉納なされる絵馬も落とそうものでございましょう。お嬢様を見守っている際も、容疑者が出入りしていた喫茶店で、英字新聞を片手にティータイムを…。それに聞くことの出来ない風祭警部のヘタレぶりも、大変愉快でございます。しかし喫茶店、名前が「ルパン」だけにBGMが「ルパンⅢ世」でございましたが、これは制作者もかなりお遊びをなされていたと思われます。
そしてアリバイ崩しのため、現場まで最短で到着する手段を検討されておられましたが、自転車に乗られないお嬢様がピットインばりに補助輪を装着される有様は、見ていて滑稽でございました…。さらにBGMが今度は「F1GP」であらせられましたから、今回は音楽遊びが盛んでございます。それでもアリバイは崩れず、結局影山にタオトルどおり罵られ、「血税が無駄な時間に使われる」などなし崩しに推理を聞くことになられたお嬢様の心中や、いかがなものでございましょう。
そして影山の推理が冴え、事件の真相が明らかになられた時、事件の思わぬ真実が明らかとなられたのです…。あくまで影山の推測ではありましたが、今回の事件はひたすらBGMが効果を表しており、何よりもレベッカの「フレンズ」のために考えられた話だとしても、過言ではありません。喫茶店のカレーが野菜カレーだったのも、それを引き立てるための伏線でございました。そして被害者が、絵馬に託した本当の思いも…。容疑者である彼に、一刻も早く気付いて欲しかったのでございましょう。しかし今回、BGM以外にも面白いところはあり、被害者の住んでいたアパートメント(風祭警部風に仰られると)の名前が「河合荘」…可哀想でございました。さらに隣人がご賞味されていた清酒の名前が…「負け犬」にございました。どんな手の凝りようでございましょうか。とはいえ、それはドラマだから出来ることでございましょう。BGMという演出も、ドラマだから出来る強みにございます。元は小説であらせられますから、それらの「文章」としての凝り様こそが、小説の醍醐味であらせられますし、そこは台詞というかたちでなされておられますので(例えば野菜カレー)、十分に凝った出来栄えでございました。良い作品であらせられます。
今宵の事件は、人気漫画の原作者と絵描きのコンビのもつれから起こった事件でございました。被害者は原作者、容疑者は絵描きということになりましたが、容疑者も普段から素行がよろしくなかったようで。さらに周囲の聞き込みから、その容疑者にはアリバイが立証されておりました。そのため、逮捕に踏み切れなかったのでございます。しかし不自然であられたのは、あまりにもアリバイ証言が具体的かつ鮮明であらせられたことでございました。これは影山が、謎解きのヒントとされておられました。
さて当の影山、実はその漫画の大ファンでございまして、仕事を忘れてしまうほどの熱中振りを発揮してございます。特撮ヒロインとか、いろいろと多趣味なようで、羨ましい限りです。ちなみにクイーンのポップ、部屋にご所持されてございました。その原作者が不慮の死で亡くなられたとあれば、奉納なされる絵馬も落とそうものでございましょう。お嬢様を見守っている際も、容疑者が出入りしていた喫茶店で、英字新聞を片手にティータイムを…。それに聞くことの出来ない風祭警部のヘタレぶりも、大変愉快でございます。しかし喫茶店、名前が「ルパン」だけにBGMが「ルパンⅢ世」でございましたが、これは制作者もかなりお遊びをなされていたと思われます。
そしてアリバイ崩しのため、現場まで最短で到着する手段を検討されておられましたが、自転車に乗られないお嬢様がピットインばりに補助輪を装着される有様は、見ていて滑稽でございました…。さらにBGMが今度は「F1GP」であらせられましたから、今回は音楽遊びが盛んでございます。それでもアリバイは崩れず、結局影山にタオトルどおり罵られ、「血税が無駄な時間に使われる」などなし崩しに推理を聞くことになられたお嬢様の心中や、いかがなものでございましょう。
そして影山の推理が冴え、事件の真相が明らかになられた時、事件の思わぬ真実が明らかとなられたのです…。あくまで影山の推測ではありましたが、今回の事件はひたすらBGMが効果を表しており、何よりもレベッカの「フレンズ」のために考えられた話だとしても、過言ではありません。喫茶店のカレーが野菜カレーだったのも、それを引き立てるための伏線でございました。そして被害者が、絵馬に託した本当の思いも…。容疑者である彼に、一刻も早く気付いて欲しかったのでございましょう。しかし今回、BGM以外にも面白いところはあり、被害者の住んでいたアパートメント(風祭警部風に仰られると)の名前が「河合荘」…可哀想でございました。さらに隣人がご賞味されていた清酒の名前が…「負け犬」にございました。どんな手の凝りようでございましょうか。とはいえ、それはドラマだから出来ることでございましょう。BGMという演出も、ドラマだから出来る強みにございます。元は小説であらせられますから、それらの「文章」としての凝り様こそが、小説の醍醐味であらせられますし、そこは台詞というかたちでなされておられますので(例えば野菜カレー)、十分に凝った出来栄えでございました。良い作品であらせられます。