漆黒文書の森

筆者が日常からヒーローものまで、様々なことを書き込むボヤキブログです。

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年末アニメ総決算!?

2011-12-30 21:40:58 | アニメ
 いよいよ今年も押し迫り、あとは年越しを待つだけとなりました。今年私としては、いま一つよろしくなかった印象です。何よりも震災があったわけですから。それで露呈するは、国内の政治力の無さばかり(統率力・運営力・発信力という意味で、政界だけに限らない)。誰もが自分の身を守ることばかりに躍起になって、公共性が皆無に等しいから、正直失望感ばかりです。現地の人には「絆」だの「頑張ろう」だの耳障りのいいことばか語って、周囲はそれに振り回されることとなり、不憫でなりません。結局個人的にまとめると、警察は他人の足元を掬うために税金を使っている、と言う結論で(歳末パクられたので。マスコミもですが、国家権力はすでにゲスです)。
 こんなことで歳末を迎えたくないので、方向を変えて秋期のアニメの総括をしておきます。今期はドラマに行間使ったので。今回注目していたのを順にコメント。
・侵略!?イカ娘「これも第二期の作品ですが、以前のとおりの可笑しさが楽しい。とりあえず、イカに友達が増えたのが良かったな。あとは白スク(爆)」
・僕は友達が少ない「打って変わって友達がいないのがこれだが、一番楽しめた作品。どのキャラもテンション高いが、どっかおかしな面々だ。その中で一番良かったのはやはり肉(マテコラ。ちなみに愛称ですよ、コレ)。」
・Fate/ZERO「一応楽しみにしていましたが、知っての通りの暗い内容。まど☆マギと同じ内容だと思えばちょうどいいのだが、それでもしんどいのは作者の世界観のせいですので、そこは責められない。」
・WORKING'!!「これも前期があるので第二期。相変わらずのズレた面々が楽しめるのですが、それでもDANGERですよコレ。それでも世界観が成り立つのがある意味すごい。ところで何故、梢姉さんの声が変更になってるんだ??より良い感じですけど」
・真剣で私に恋しなさい!「これはいわゆるエロ路線の内容です。でも担当は女史では一人、あとは野郎全員か。国家観を横軸において、どうにか収拾をつけたみたいですが、説得力には至ったのだろうか…。それよりもジオングもどきと、その必殺技のギャバンもどきは何なのさ。ギャグに走りすぎだが、それはそれでいいけどね」
・GARO~MAKAISENKI~「ここまでで上げた中で、一番マトモな作品。伏線は用意しているようですが、それで長々と持たせるのはしんどいかと。何よりも、キャスティングに難あり。女性陣はアニメ声ばかりやし…。でも第1話で竹中直人と、あと濡れ場(コラ)で見られたりと、深夜らしさがあるのがシブい。でもあの黒い牙狼、やっぱりプレミアムバンダイ限定とか、そんなアコギな商売するんやろうな…。」
…こんなところか。上の書き順は別に関係ありません。特に注目していたのは「僕は友達が少ない」ですね。各話タイトルに必ず、略称の「はがない」が入るのはナイス。やっぱり一番良いのは「肉」…柏崎星名(かしわざき・せな)ですよ。女王様気質の性格ですけど、こういうキャラの宿命として、いつもカワイソな目に遭わされる。やっぱりこういう立ち位置のキャラはこうでなくては。伊藤かな恵がほとんどのキャラと同気質の声でやっているものの、かなり演技がうまくなったと思わされます。「花咲くいろは」を見てみたくなった(放送当時、裏番組があったため見られなかった。録画設定がうまくできなかったので)。「迷い猫オーバーラン!」も見てみました。「侵略!?イカ娘」にも出ていたが、これまでがヘタだったかどうかは人にもよりますので、私にはわかりかねます。
 しかし今期は、伊藤かな恵と伊藤静が目立ったな。奇しくも同じ伊藤さんなのが驚き。どちらも特徴がありますから。後者は仕事人としてと思うが、前者はまだ出オチ担当な印象。しかし今回で十分に存在と重要性を示せたと思うので、今後はいい位置で出来るかと。前者は当然、これ以上に。「べるぜバブ」の二年目にも、期待しております。以上、敬称略でお送りしました。それではまた来年、新たなアニメとかでお会いしましょう。今のうちに、溜まっている「ヴァンガード」とか見ておかねば。

聖夜に奇跡は起こるか

2011-12-27 21:56:00 | 特撮ヒーロー
 今年度最後の放送となった「スーパーヒーロータイム」。今回は石化だったり帆船だったり?年末ながら妙な展開です。
 まずは「ゴーカイジャー」。ハカセの賞金も、ダマラスを沈黙させたことでハネ上がり、ダマラス死亡の原因を作ったバスコもまた、賞金首となりました。ちなみに動物系(トリとサル)、50ザギンらしい。完全にチョッパーだわ…。
 そんな中、クリスマスに浮かれる鎧。地球人ですから。しかし浮かれているのは地球人の方でして、サンタがパンダとダンスを踊っていた!?でも浮かれていたのはザンギャックの親衛隊・ダイランドーも同じでした(皇帝は本国に帰りました)。というか、コイツは普段から浮かれっぱなしだけどな。何でも、地球で知り合いの行動隊長・ビバプーに出会ったらしいから、それとお人形遊び…。しかし人形は、地球人をそいつの魔法で変化させた人形でした!!鎧と買出しに行ったルカが出会った姉弟も、弟が鎧と一緒に人形にされてしまう!!戦いの中、ドゴーミンを思わず人形にしてしまったことから、元に戻す方法はわかるものの、今度はそいつらと鬼ごっこをすることに。
 ゴーカイジャーはすぐに見つけられたが、ルカは残った姉と一緒に奇跡を巻き起こす!!姉には自分の人形を作らせるが、それは相手を騙すためのフェイク。本当の作戦は、自分を人形にさせることで、姉をゴーカイチェンジさせて杖を奪うことだった!!捨て身過ぎです。元に戻ったところで、今度はオールイエローにゴーカイチェンジ!!派手に行ったところで、今度はバトルフィーバーにゴーカイチェンジ!!クリスマスにサンタは踊る、と妙な知識を身につけてしまったので、それで踊ります。さらに鎧、ゴーカイレッドとグリーンのレンジャーキーを合体させて、これまたギンギンにやってくれました…。ジョーが言ったように、もはや何でもアリですね…。これは「W」ネタに出来ない。赤も緑も右側だから!!けどこのノリ、何だか不思議コメディーみたい…。もっとも、「激走戦隊カーレンジャー」で、そっちのスタッフを仕入れてきているのだから、戦隊がそんなノリになるのもやむなしか。
 結局上司がアホな騒ぎをやらかした不始末は、インサーン様が拭うことになり、イワさん…もといビバプー巨大化。今回もマシン総出で、派手にやっつけてくれました。それで無事、子供達もクリスマスを迎えることが出来ましたとさ。そんな彼らにサンタからプレゼント!?実はパンダと踊っていたサンタ、「バトルフィーバーJ」のバトルケニア=曙 四郎だったのです!!いきなりそんな風に言われても、わからん人にはわからへんで。彼からのプレゼントにより、バトルフィーバーの力を得ることが出来ました…何その取ってつけたような急展開。とはいえ、これはあまり作品を大っぴろに出すと、海外のマンガ最大手(蜘蛛とか超人とか鋼鉄とか変形ロボとか扱っているところ)が文句つけてくる可能性があるからな、それでこんな展開になってしまったのだろう。というかこのバトルケニア、「仮面ライダーアマゾン」のような野生児(あれほど極端では無いが)キャラなのに、何でサンタの格好を!?一番の理由は、今度の映画で登場する宇宙刑事ギャバンと同じ人だからなので、スケジュールの都合です。大葉さんも年末恒例やな。個人的にはこの時期ならば、バトルフランス=志田京介を出して欲しかったところですが。同作年末の、大盗賊怪人のエピソードが印象的だったので(借金のカタに怪人によって、泥棒などの強制労働をさせられる少年の話)。
 今度は「フォーゼ」キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!最輝星の輝きが強まり、ラスト1から復活したペルセウス・ゾディアーツ復活キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!これこそがゾディアーツのリミット・ブレイク!!それを乗り越えた者こそが、ホロスコープス(12星座)へとなりうる存在!!ペルセウス=元山は果たしてそのようになってしまうのか!?…というか、他の4人は何で人間の姿に戻れたんですか??ラスト1になったら、人間の身体は抜け殻になるはずなのでは??
 ペルセウスが石化光線を放てるようになったため、弦ちゃんの左腕は石化してしまいました。その中、新たなスイッチ=ペンスイッチを起動するのだが、何故か右足のスイッチ…。しかも筆だし、いくら弦ちゃんでも扱いに困り、ラビットハッチに落書きする程度。しかしそこから、元山に絵で勝負を挑む!?でも実際に弦ちゃんの描いた富士山は、子供の落書きレベルでした…。バカにした元山だったが、彼の絵を破り捨てることが出来ない。それは、弦ちゃんの心が込もっているから…強引な展開だなぁ。
 そこに現れたのは…フォーゼキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!?弦ちゃんが変身してみたが、相手も宇宙キタ━━━(゜∀゜)━━━━!!をマネしてみるものの、こっちはテンション低っ!!だが戦っているうちに、そいつの正体がリブラ・ゾディアーツだとわかる弦ちゃん。リブラに足止めされ、ついに弦ちゃんが石化してしまう!!ペルセウス=元山は幼稚園に向かうことに。しかしその幼稚園で、ユウキのはやぶさクン劇場とはやぶさクンソングに、子供達が楽しそうにしている様を見て、彼は自分の美学を押し付けようとしていたことに気が付く。それを訴える弦ちゃん。彼も無事石化から逃れられたのであった。それは、元山が躊躇いを持っていたから。元々彼も、子供達に喜んで欲しくて、絵を描いたのだから。そして子供達が自分のために描いてくれた動物の絵が、弦ちゃんの絵のように心が込もっていたのを目の当たりにし、彼は思い留まったのだった。
 リブラの策は失敗に終わり、リブラはペルセウスを暴走させる!!さらにリブラもマントを脱ぎ、戦列に加わったのだが、その姿はゴキブリだなぁ…。しかしそこに割って入る流星男・メテオキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!リブラ相手にものすごく接戦しておりました。でも正直今回は顔見せ程度。特徴的なスネオヘアーと、あとは怪鳥音(あちょぉ!!とか言う奇声)をあげて、拳法で戦うスタイルをお披露目した程度でしたね。このスタイルは「仮面ライダースーパー1」と同じですが(怪鳥音は出さないけど)、それとはかなり違う意味で独創的だな、バイクの「マシンメテオスター」の後部にあった、太陽電池パネルが哀愁を漂わせるわ。
 一方でフォーゼの方は、ペルセウスを相手にしているのだが、相変わらず石化攻撃に苦戦する。友子が持ってきたラビットハッチの落書きから、ペンスイッチが「描いたものを具現化するスイッチ」だとわかり、一筆書きを防御に利用して相手の間合いを詰めていくフォーゼは、その能力でペルセウスの石化を防ぎ、ついにリミットブレイク!!無事に道を誤りそうになったダチを、思い止まらせたのだった。でも弦ちゃん、月面にクリスマスの飾りを落書きし、健吾に大目玉くらいましたとさ。来年は3学期のためなのか、転入生キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!そいつの正体は、誰も知らない知られちゃいけない!?
 最後に「スイプリ♪」。ト音記号も奪われたが、ノイズは何も仕掛けてこない。そんな中、音吉さんのパイプオルガンが完成!!急な展開だなぁ…。それはさておいても、調べの館でのクリスマスコンサートの準備に勤しむチーム・スイプリ。演奏の前に響は、ご両親の愛情を受けるのですが、すでにフラグが…。
 そのコンサートに割って入るはファルセット!!喜びから絶望に叩き落すために、わざわざ待っていたのでした!!それにより人々は石化状態となる!!映画版でやっていたような、苦しめられる状態で固まってしまう状態です。さすがはハウリングの親玉だ。不幸のメルディーの楽譜から、音符を吸収したノイズはついに完全復活を遂げる!!
 メイジャーランドに向かったノイズを追うにしても変身もできず、ネガトーン化した幸せの楽譜に苦戦を強いられるチーム・スイプリ。しかし幸せの楽譜が相手だったため、幸せの楽譜に新たなページが!!そこにはト音記号が書き加えられ、それがキュアモジューレに収まり、再び戦う力を得たチーム・スイプリ!!ネガトーン化して苦しむ楽譜を救うため、すぐにフィナーレとなりました。これは「悪の心と戦う」というプリキュアのコンセプトに合わせた展開ですので、その辺はご容赦を。
 戦力も整い、ノイズと戦うためにメイジャーランドに向かいます!!けど調べの館が空母みたいになるのはどこのロボットアニメですか!?とか思ってしまいました。いよいよ終盤ですので、新年早々ピンチの連続です。でも正直、終盤で手詰まり感が感じられてしまう「スイプリ♪」です。作品自体が悪いわけではないのですが、書くことが少なくなってしまってますので、「ゴーカイジャー」と一緒にそろそろ総括を書いていこうかと。「ゴーカイジャー」は開始当初の心配をよそに、書くことが結構出てきそうです。

人間になれなかった、妖怪人間である

2011-12-26 22:30:00 | 日記
 ついに最後を迎えた「妖怪人間ベム」ですが、正直長々と書き連ねる必要が無いくらい、典型的な最後を迎えてくれました。ドラマの出来が悪かったわけではないのですが、やや単純だった印象も見受けられる。「家政婦のミタ」の最後も、同様の単純さがあったと思うし。だからと言って、内容が悪かったわけではありませんが、理解に苦しむ人もいられることみたいですので、そこは多少同調しておく。
 さて本編。結局、悪の意思が細胞として存在する悪の宮(仮)、自らを受け入れることで妖怪人間は人間になれるというが、なったところで「人造人間キカイダー」のような、別の苦しみが生まれるだけです。それは別にしても、申し出を拒むベラ達。しばらく考えることに。
 そんな中、彼らは人間の感情がいちいち変わることに驚いていた。緒方教授は飼っているリスザルくんが家出してしまって落ち込んでいたが、専用のおうちを作って帰ってくるのを楽しみにしてみたり。他にもあるが割愛。そして夏目家、娘の申し出でピアノコンサートに行くことに。息子の死に心を痛めていた両親を見ていられず、もう一度向き合って欲しかったと、彼女も子供なりに懸命に考えていたようです。
 夏目一家と緒方一家、そしてベム達がコンサートホールに行くと、現金強奪犯がホールを乗っ取って篭城!!…第一話の冒頭がこのシーンかと思ったが、そうならなくて良かった。でも強奪犯、「金さえあれば生まれも関係なく人生やり直せる」って、最終話でそんな犯人像なのは盛り上がりに欠ける…。夏目が説得に入るが聞き入れられず、ついにその姿を晒すベム達!!人々は怖れおののき、騒ぎ立てる…。それに乗じて人質になった人たちは無事だったが、夏目や緒方との別れも意味していた。彼ら全員が、その存在を受け入れてくれたかどうかは、全て想像するしかない。確実に受け入れられるはずは無いのだから。仮に本人らが良くても、それとは関係ない周囲が許さないだろう。
 そして館へ、悪の宮(仮)との決着をつけに。しかし結論は、「NO」であった。彼らはあくまで人間にならず、生き続けて悪に堕ちた人々を、それに巻き込まれた人を救うためにその存在を懸ける、と決めたのだった。そのため、申し出を受け入れない。だがそれは相手も同じこと、自身を存在たらしめるために人々の悪を引き出す、それを宣言するのだった。しかしベム達によって、悪事を許さないという理由から、そいつは退治されてしまう…正直これは、正義を語る側のエゴだと思う。人間の存在に憧れるのであれば、同様に悪も生かしておかなければならなくなると思うのだが、それを否定するのはやはり傲慢な印象がある。けどそれでは、正義に生きる彼らの存在が危ぶまれるから、劇中の台詞どおり「こうするしかなかった」のかも。
 そしてクライマックス、もはや定番となった「炎に撒かれて生死は不明」…。これではオマージュどころかパターンですよ…。確か2006年版のアニメのラストも、同じような幕切れだったはずだし。さらに定番となった印象がある、「彼らの正義は不滅。今日もどこかで(以下自粛)」という幕切れですから、もはやそのままですね。とはいえ、この幕切れさえも「妖怪人間ベム」という、作品たらしめる部分ですから、文句は言えないな。けど今回、犯人グループが拳銃持っていたモンだから、日本も物騒になったなぁ、という印象。というか、どうやって手に入れた!?方法はあえて追求しないけど(恐いし)。

絆だけで語るのは

2011-12-24 22:43:00 | 特撮ヒーロー
 今回は「ウルトラマンプレミアステージ」を見て参りました。これは今年の5月、名古屋から始まり8月(7月?)に東京と来て、今回の12月に大阪は新歌舞伎座にて公演となった、舞台式ウルトラステージです。演出が元・円谷出身の村石監督が手がけいているだけあって、うまく舞台装置も駆使した演出となっており、感服いたしました。花道などを効果的に使用し、ウルトラ作品の映像も交えた、特撮作品らしい演出が見事です。しかし新歌舞伎座、旧歌舞伎座が大阪難波にあったのですが、これが上本町に移動していたので、調べていなかったら危なかった…。てっきり近鉄劇場の跡に移動しただけかと思いましたが、そうでもなかったみたいで。その辺の細々はわからん。
 今回の公演は最近では珍しく、パンフレットが買えました。ウルトラ関係の公演ではパンフがなかなか無いから。第一部として、歌のユニット・ボイジャーのライブ公演があり、彼らの楽曲とカバー曲が聴けて、結構盛り上がれました。後半の第二部では、いわゆるキャラクターショーとなっており、ウルトラ関係では珍しい、役者との共演!!こういうのが観たかった!!しかし今回の舞台では、またもゼノンのキャラがやけにフランクに…。だんだん変なキャラ立ちがされているなぁ…。ともかく諸注意として、今回の内容は敬称略でお送りします。
 話を戻して、相変わらず主役はNEWセブン…もといウルトラマンゼロです。今回もまた、地球に舞台を移してアレだコレだといった内容。しかしこのステージの見所の一つは、公演ごとにゼロの人間時のキャラが変わるということ!!名古屋ではみんなのアミーゴ・渡辺大輔(メビウスのジョージ隊員)でしたが、東京公演ではゼロの中の人・宮野真守!!これは豪華でしたが、東京ならでは。そして大阪公演では、幻獣ドラゴン拳のロン(ゲキレンジャー)・川野直樹!!…役者は豪勢なので申し分ありませんが、どういう基準で選ばれているのでしょう??刹那…もとい宮野はスケジュールの都合などでわかるんですが。別に他の人々がお暇というわけでもありませんけど。
 ともかく今回のお話は、冒頭からハヤタ=黒部進の語りから始まります。「みんなが最後に星空を見上げたのはいつだっただろうか」と、そんな語りでした。そして短冊に込められた願い、「ウルトラマンのように強くなって、みんなを守りたい」と書いた、少年の物語です。相変わらずウルトラの星で荒っぽく戦うゼロでしたが、セブンおやっさんの説教にうんざりしていた時、何者かの襲撃が!!負傷したセブンに代わって、地球に向かうゼロと、それを追うやつの師匠・レオ。でも今回の怪獣、だいたいが鉄板の怪獣軍団ですが、その中で何故ノコギリン!?(ショボめのクワガタムシの怪獣)
 地球に辿り着いたゼロは、早速地球のいじめっこをやっつけた一人の青年に憑依する(これが各公演の主役)。この辺はライトによるフラッシュや、暗闇効果を活かして、移動を極力隠す演出が見事でした。というか、地球での水先案内人かナイスとゼアス!?しかもナイスは関西弁やし!!…やっぱり円谷ジャングル(大阪府八尾市)の名誉店長やから??というか、こいつらといるとゼロですらお笑いをやるんか!?よりにもよって「ラブ注入」やと!?よくやれたモンやな…地球でお笑い見ることもないはずやのに。少年と再会し、とっさに「シン」と名乗りますが、実は名前は本編では語られず、ゼロが勝手に名乗っているだけです。その時出会ったいじめられっこ・キリヤマ翔一少年は、変人扱いされており、すっかりいじけていた。
 この少年、かつて「ウルトラセブン」において、ウルトラ警備隊のキリヤマ隊長の孫に当たる人物。そしてそのキリヤマ隊長の息子(翔一少年の父)・キリヤマ博士は、変な体操で人間の感情をエネルギーに変換する装置を研究していた科学者であった。その様が、少年を変人扱いさせている要因であり、彼が父親と向き合えなくなった理由である。そしてクリスマスはキリヤマ老人の命日であり、家族でハヤタ神父の協会へ墓参りに行くのが恒例であったのだが、少年はそこから逃げ出した。彼を案じるのは家庭教師の里香女史と、ご近所さんでキリヤマ隊長とモロボシ=ダンという人物名から親交のあった、薩摩次郎であった。知らない人のために解説しておくと薩摩次郎とは、ウルトラセブンが地球でモロボシ=ダンとしての姿を作り出す時、その姿のモデルにした人物である。ところでハヤタって、いつから神父に??確か雑誌「HEROES」では、防衛省長官だったはずでしたが!?
 翔一少年の父親への葛藤と、薩摩次郎との交流の中で、父親=ウルトラセブンへの思いを理解していくゼロだったが、陰謀の手は翔一少年に迫っていた…。これ以降はネタバレとなるため書かないが、キリヤマ博士がウルトラ体操に込めた息子への想いが、親子の絆として描かれているのは、今年の災害へのメッセージでもある。さらにその装置が陰謀に利用され、安全な装置が危険な装置になってしまった部分は、先ごろの原発事故への皮肉なのでしょう。災害の直後でうまいこと構成したな、と感心しております。
 今回の公演においてキリヤマ博士を演じるのは、円谷プロ芸能部の役者・影丸茂樹=ドラフトレッダー・叶隼人!!いかにもへんな科学者の姿でやってくれるのは楽しかった。白衣がピンクなのもご愛嬌ですね。ただし白衣がピンクなのは舞台用のためです。舞台のライトが強すぎるため、ピンクにしないと白衣に見えないのですよ。でもこの公演ではライトがそんなに強くないから、ピンクが目立ったのでしょうね…というか、舞台用のピンクしか無かったんだな。
 着ぐるみバトルも凄かったですが、身に着けている装置が外れたりしたのは、舞台ではご愛嬌です。メビウスも走ってきてコケてたし。キングザウルス三世も、本来四足歩行の怪獣なのに、直立で戦ってたりしたのは驚いたけど、メカゴモラの尻尾って、持ち上がっているんですね。ちなみに今回もラスボスのアークベリアル、さすがは歌舞伎座の公演と言うべきか、ちゃんと空気が入っておりました(風船着ぐるみで、巨大ながらも自在に動けるスグレモノ)。舞台演出の妙とでも言うべき、奈落や緞帳も効果的に使われ、よく出来たステージとなっていて、安心して観られました(特にアークベリアル)。あとは役者の皆さんから、時々アドリブや思い付きのセリフが飛び出したりして、会場を沸かせてくれたのはサービス旺盛です。真夏さんも、レオカラーの赤ジャケが派手だった。ダン隊長より目立っていたな。そのダン隊長(薩摩次郎の方)、第1話の黄色ジャケでも登場してくれたのが、これまたツボついたサービス。
 しかしこの時期ですので、そんなに文句を付けるわけにはいきませんが、今回のテーマもまた「絆」と言うこともあり、そんな内容が目立ちすぎて押し付けがましさも感じる時がある。今年の漢字も「絆」ということだったのが、どうも政治的なプロパガンダに感じられて仕方ない。今年の漢字が「絆」になってしまったのも、美しいのはかまわんが発想が貧弱に思えてしまう。さらに言えばレオ教官の台詞、「本当に強い大人というものは、幾つになっても夢を忘れず、追い続けられる者だ」とか言ってらしたが、それはそれで一歩間違えれば「夢想家」ですよ。さらに悪く言えば「厨二病のリア充」だし。後で「夢を追い続け、実現させられる者」という解釈が、劇中後半で描かれたが、その辺をもっと強調できる演出が欲しかった。影丸茂樹の役割がそれだったのだが、本人の芝居が問題なくてもどうも演出不足で、子供達が誤解しないか心配でもあります。でも舞台演芸としては悪くなかった。大道具の家屋も裏返せたし、二階まで作られてしかも部屋まであったし。今後さらなる発展を期待したい。他の公演がいささかショボいので、それを大きくするためにも。でもクライマックスで、ウルトラ揃って「ラブ注入」はさすがに無いで…。けどメフィラス星人、加藤精三さんを意識した声が見事でした。造型は二代目っぽかったけどな(「ウルトラマンタロウ」に登場したやつ。決め台詞は「ヒキョウもラッキョウもあるか!!」)。それにしてもマグマ星人の耳はデカすぎじゃね??

お嬢様はどアホウでございますか?

2011-12-22 22:50:00 | 日記
 それでは今宵、「謎晩(謎解きはディナーのあとで)」も、最後の晩餐となられました。最後の夜を締めくくる事件といたしましては、なかなか趣向が凝られていたかと思われますが、それでも随分とテレビ屋の身勝手さが目立った、荒い内容だったかと思われますが、悪い反響が少なければ、それも良いことであられましょう。
 さて先日の放送で、事件現場に居合わせられたのは、不肖影山でございました。しかし事件を直接起こしたわけではなく、事件は屋敷ではなく現場で起こられました。その現場では、連続殺人と見せられるようなダイイングメッセージが、存在しておいででございます。しかし影山、右手の怪我は野球にまつわるエトセトラで起こられました…。あのお方、ボールを投げる時も、「しゃぁりゃぁぁ━━━━━━━でございまぁぁす!!」と、語尾にございますがついておられるのは、もはやお笑いでしかございません。それで出来た怪我でございますか…。しかも屋敷(事件現場のほうでございます)を覗いていたのは、これではボールを放り込んでしまい、家に入りづらい野球小僧でございますよ…。しかしその翌日に、ティータイムをすっぽかして少年野球に興じておられるのであれば、敗戦の悔しさもそれほどではないのでは?と思えてしまわれます…。
 その後、お嬢様が仰られたとおり、勝手なことをなさってお嬢様のお怒りに触れられ、幸いにもお嬢様は初勝利を納めたところで逮捕されてしまわれましたが、相変わらずの風祭警部、興味は生麗お嬢様のことばかりであらせられました…。しかし風祭モータースの車は、メリー風祭であらせられましてもご遠慮いただきます…。しかし風祭警部、どこまでもミラクルでございました…。
 そして今宵、影山を釈放するために日本に戻ってこられた、宝生家頭首・清一郎様は、まさかの桃太郎侍であらせられました…。しかし旦那さまが日本に戻られた理由はもう一つ、娘の麗子お嬢様の夢を守るためでもあらせられたようで…。親バカも大概になさってくださいませんと、と思ったりもいたしますが、そんな親心も、何がしかの心のつながりがあるからこそ、家族も人の心も成り立っているものであらせられることを、お忘れなきよう。
 事件の結末におかれましては、一部矛盾点も生じておられますが、よろしい結末になられたのではないかと思われます。事件をややこしくしてしまわれたのは、乙女心ということでございましょうか。そして、常にお嬢様を見守っておられますことを、お忘れなきよう。