鉄 時々TDR 27系統

27-Sep-23 西武鉄道、小田急と東急のVVVF車を導入すると

関連する三社のリリース〔何時切れるかわからないリンクです〕によると、西武鉄道における運用車両を2030年までにVVVFインバータ制御車化100%にするため、小田急8000系と東急9000系の両系列合わせて100両程度が、西武鉄道へ譲渡されるとのこと。
VVVF は和製英語の Variable Voltage Variable Frequency 可変電圧可変周波数の意味。 省エネの一方法。

小田急8000系は国分寺線系統で2024年から、東急9000系は多摩川・多摩湖・狭山湖・(西武)秩父の各線系統で2025年からの運用開始を予定しているらしい。
結果、西武鉄道は2030年までに残っている抵抗制御車を駆逐して、全在籍車両をサステナ車両化することになります。

こんなニュースが流れました。

さて、古い西武鉄道を知っている爺様としては、小学生時代に見た西武鉄道の輸送力増強策として行った戦災国電のたたき直し導入や、国鉄から払下げられた台車や制御機器、コンプレッサーなどの空気機器を大量に活用し、西武所沢工場での新製車を生んでいった状況を彷彿させます。
そのDNAって、まだ生き残ってたんだ………、と今更ながら感動しています。

ただ、お相手が小田急と東急……
かつての箱根山戦争、長野・軽井沢競争をわずかながらも知っている世代にはこの組み合わせは隔世の感があります。

いまでも箱根に行けば、箱根登山鉄道のバスと伊豆箱根鉄道のバスは停留所も別で、行き先も微妙に異なり、海賊船と双胴船の乗り場にお互いは行かず、十国峠のケーブルカーとロープウエイは接続もせず………

軽井沢では草軽と西武のバスは同じような状況で。
長野オリンピックが決まった時の利権競争のすさまじさは語り草。

かつて箱根山戦争で全面対峙した安藤楢六(当時の小田急社長・1900~1984)+五島慶太(当時の東急会長・1882~1959)と、堤康次郎(当時の西武鉄道社長・1889~1964)、お三方ともにすでに鬼籍に入り半世紀、当時はお互い意地があったのでしょうが、今回の手の組み方、泉下で何を感じているやら。
強盗慶太、ピストル堤なんて表現はもうすでに廃れた、知らない言葉なんでしょうねえ。

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