無題

自分を
誰かに
わかってもらう
不安な時に握る手

存在しない
子供時代の上で
まっすぐ立とうとして
崩れていく

もう無理かもしれない
そういう物質で
命があって
ゆっくりとしか動かない

無題

孤独の追求と求める触れ合い

敗れていくことと勝つこと

悔しい気持ちで過ごす時間

鍵をかけて

毛布をかぶって

息を止めて

息をする

3分たてばその次の3分も

自分でしかないことを

神に確認を取るまでもなく

文句のひとつでも

つぶやこう

無題

幸と不幸のボール
幸と不幸の扉
蹴飛ばして
倒れ込む
ゴール
なんて
ない
みたいな

素敵なあなたは
海の向こう
みたいな

もう嫌だ
もう無理だ
何回も何回も
同じ事を
繰り返さなければ

早くしてほしかった
もう終わったの
まだやってるの
何か大切な約束は
なかったこととして

無題

終わりが
すぐそこで
靴を脱いで
飛び立つ振り

あなたは
見ることのない
幻の中

正義が
私を見捨てる
犠牲が必要だと理解していないのに

大丈夫だと言い続ける
心が壊れた人の
生き方

いつか会える
会いたい人が
いない世界で