江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

「Z世代・・・若者からの反戦の声」ーTBSサンデーモーニングよりー

2024-05-10 | 随想
5月5日のTBSテレビ「サンデーモーニング」を視聴した。
番組最後の「風をよむ」コーナーでは、アメリカを中心とした学生たち若者の反戦の動きを特集していた。
題して、「Z世代・・・若者からの反戦の声」

テレビ画面から写し取った画像を順番に掲げて紹介にかえる。





































この後に、各コメンテーターからのコメントがされた。
正確ではないかもしれないが、凡そこのような発言だった。
かいつまんで紹介する。

(田中優子)
・1960年代ベトナム反戦運動がアメリカから起こった。その後、フランス、ドイツ、イタリアに広がり、日本にもやって来た。
当時の日本の4年制大学への進学率が15%ほどの頃、全国の大学の80%が反戦運動に関わるという広がりを見せた。
東大や日大の学生たちは自分たちの身近な問題と合わせてベトナム反戦運動に立ち上がった。
この運動は実を結ぶことがなかったという見方もあるが、決してそうではない。
運動の過程で色々なことに気づいたことが重要だった。
今日においても軍拡って何だろう?対米関係についての問題等々、色々なことに気づき行動することは大変大切なことだ。

(古田大輔)
・Z世代と言われる人たちは人口比で世界では32%、日本では15%くらい。
台湾や韓国においてはZ世代が60%くらいの投票率で政治に大きな影響力を与えているが、日本では30%程度にすぎない。
SNSが大きな役割を果たしているが、TikTokの影響だけで動くのは課題が残る。

(三輪記子)
・若い時から声を上げることを意識したい。
私はしてこなかったので後悔している。
日本ではデモは暴力だという見方をされる向きもあるが、デモは暴力ではなく意見表明なのだ。
そして、デモは政治参加の一つの方法である。
日本ではそういうことに慣れていないようだ。
自分の人生を生きるため自分の意見を持つというのは大切なことである。

(松原耕二)
・台湾では若者たちがキャスティングボートを握った。
Z世代が突き付けているものは大人に対する問ではないか。
大人が社会を変えることをやり、それを若者たちが引き継ぐ・・・そうありたい。


一様に言えることは、世界のZ世代と言われる若者たちは今、世の中の情況をしっかり見つめている。
自分(たち)だけではない世界をしっかり認識しようと努めている。
その中において自分とのつながりを考えようとしている。
世界の現実(事実)を知ったからには、行動せずにはいられなくなる。

大人たちの先入観や偏見というものはなく、ある意味で純粋に真実を見ようとしているのではないだろうか。

アメリカやヨーロッパの若者に一歩も二歩も遅れをとっている日本の若者たちも、決してゼロではないことが確実に証明されつつある。
私たち日本の大人の責任も大である。
日本のZ世代の動きが鈍いのも、ある側面で大人たちの責任かもしれない。

例えば学校教育の果たしてきた(いる)責任こそ重大である。
自己主張すること、自己表現を一定のひな型にはめ込んで「教育」してきたことは否めない。
いや、自己主張そのものを軽く考えたり否定的にとらえたことさえあったのではないか・・・。
自己を確立させるためと称して、子どもたちの自然的欲求や思いに考えが及ばず、大人たちが考えた価値や方法を押し付けてこなかっただろうか・・・。

未だ、諦めるのは早い。
今の世界の若者たちとともに、日本の若者も必ず立ち上がることを信じよう。
大人はただ、自分たちができることをやるだけで良い。




<遥か昔のZ世代>

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