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嘯くセリフも白々しい

主に、「バックパッカー」スタイルの旅行情報を体験記のかたちで書いています。少しでもお役に立てば嬉しく思います。

台北~成田 台湾旅行6

2013年10月13日 | 台湾旅行(2013年10月)
2013年10月6日

 台湾の桃園国際空港を発って成田へ向かうスクートの便は、6:50が出発時刻である。早朝に離陸するこの便へ乗るために、他の旅客たちはどうしているのだろうか。ネット上を見ると、以下のような対処方法があった。

・台北からタクシーに乗る。
・台北からバスの始発に乗る。
・台北ではなく桃園の街に泊まり、タクシーに乗る。
・桃園国際空港近くにあるホテルへ泊まり、タクシーに乗る。
・前夜から空港へ泊り込む。

 これらのうちで私が採ったのは、掛かる費用が最も手頃と思われる二つ目の方法だった。

 3:00に起床し、4:00に宿を出た。獅城大旅舘は24時間オープンを売りの一つとしていて、そのとおりにフロントへは人がいた。ただし、カウンター前に防犯用の鉄格子が閉められ、中でおばちゃんが寝ているという状況である。昼間と同じおばちゃんかどうかは分からなかった。鉄格子の間へ手を差し入れてカウンターの上に鍵を置くと、おばちゃんが薄目を開けてこちらを見たが、すぐに寝返りを打って反対側を向いた。

 台北駅のそばにある国光客運のターミナルへ向かう。途中の道で、人通りはほぼ皆無だった。
 ターミナルはまだ営業していなかった。4:30の桃園国際空港行き始発がここを最も早く発つ便らしく、その時間に合わせてドアを開けるようだ。建物の前にはスーツケースなどを持った人々が既に20人以上はいた。タクシーや白タクの客引きもいて、何人かが交渉の末に車へ乗り込み、ターミナルを離れて行った。
 台湾旅行2で書いたように、空港と台北との往復チケットを手に入れていたが、そうしておいて良かったと思った。切符の発売カウンターへ行く必要がなく、すぐにバスを待つ列へ並ぶことができるからだ。この人数ならバスが定員に達してしまうことはないだろうが、チケットを買っているうちに出発時刻になってしまうことは考えられた。そして実際、まだ空席があり、カウンターの前へ人々が並んでいるにもかかわらず、バスは4:30の定刻どおりに発車した。途中で他の営業所を一つ経由してそこでも客を乗せ、空席は全て埋まったようだった。

 バスは夜明け前の高速道路をブッ飛ばし、来た時よりも短い時間で空港へ着いた。建物の中は意外にも混雑している。スクート以外にも様々な航空会社が早朝の便を運航していたのだ。だが空港内にあるほとんどの商店や飲食店などはまだ営業していなかった。

 こうして、今回の台湾旅行は終わった。

台南~台北 台湾旅行5

2013年10月12日 | 台湾旅行(2013年10月)
2013年10月5日、6日

 台南から台北へ戻る際には、国光客運以外のバスを使ってみようかと考えたが、台南駅前に幾つかあるバス会社を覗いてみると料金に大した差がない。面倒なので再度、同じ会社の車両へ乗ることにした。今回の料金は定価らしい360元である。乗ったのは土曜日、正午発の便だった。

 来た時と同じように台中で少し停まり、車は台北を目指した。だが台北市街でひどい渋滞が発生しており、バスターミナルまで後少しという地下鉄中山駅の辺りで、車両がほとんど動かなくなってしまった。しびれを切らせた乗客の何人かが運転手と交渉し、ここでバスを降りるようなので、私も便乗することにした。

 再び台北駅北側の、安宿が何軒かある区域を目指す。今度は台湾旅行3に書いた迎賓旅社より料金が少し高めの所へ泊まろうと考え、皇后賓舘というホテルへ行った。看板に宿泊が880元からと表示されているが、台湾の宿は週末に料金が上がるということなので、1,000元を超えてしまうかもしれない。
 だが結果は泊まるどころではなく、満室だった。こうなったらあそこを試すしかない、と私は考えた。あそことは、この辺りにおける安宿の代表格と思われる獅城大旅舘である。この名前については「大旅舘」「大旅社」「大飯店」と複数の表記があるが、ここでは台湾旅行3で言及したバカでかい広告どおりのものを使うことにする。

 フロントは3階とのことなので、階段を上る。エレベーターもあるのだが、建物への年季の入り具合からして、いつ故障してもおかしくないのではと思ってしまった。
 カウンターの中におばちゃんがいて、その外につっ立っている若い男性と話をしていた。部屋があるかどうか訊くと、彼女は私ではなく、男性と再び会話を始めた。少しして男性が私へ向き直り、日本語で話しかけてきた。
 いわく、今日は週末で安い部屋は全て埋まっており、泊まれる部屋の料金は週末価格で980元とのこと。目の玉が飛び出る値段だと思ったが、先ほど満室で宿泊を断られた私は弱気になっていた。泊まれるだけ有難いと思い、その値段で了承する。カウンターで手続をし、その男性の後について部屋へ向かった。

 部屋は、何もかもがボロかった。新しいものが何一つない。だが、清潔なようだった。掃除がされている。ベッドのシーツと枕カバーは、洗濯されたものである。これだけでも迎賓旅社とは雲泥の差があると思った。
 ただ、980元という値段に見合った部屋ではない、と感じた。いくら高く設定しても700元くらいではないだろうか。緊急避難的にここへ泊まることにしたが、状況が異なっていれば、この料金を聞いた瞬間にフロントの前で回れ右をしていただろうと考えた。

台北~台南 台湾旅行4

2013年10月11日 | 台湾旅行(2013年10月)
2013年10月4日、5日

 地方都市へ1か所だけ行ってみようと考え、台南を選んだ。バスを使うのが一番安そうだったので、台北駅のそばにある国光客運のターミナルへ行く。歩き方によれば便が毎日多発しているらしいので、特に時間を決めず、朝に出掛けた。カウンターで「台南」と示された場所へ行き、おねえちゃんへその地名を叫ぶ。
 値段は220元だったが、ガイドブックには360元と書いてあるので、何だかやたらと安いことになる。これは「優待」とか「優恵」と呼ばれる割引価格だということを後で知った。中国語などまるで理解しない私が、各種の表示などを自己流で解読したところによると、月曜から金曜までの朝6:00から正午までに発車する便がこの価格となるようだった。私が乗ったのは金曜日の7:10に出発する車両である。

 このチケットには発車時刻と座席番号が書き込まれていた。定刻に発車したバスは高速道路を南下して、途中の台中でほんの短い間だけバスターミルへ立ち寄り、出発から約4時間半後に台南へ到着した。

 だが、車両が停止したのはバスターミナルなどではなく、「兵配場」と呼ばれる空き地のような所だった。他の乗客たちも困惑した様子で運転手に促されながら車を降りる。周囲には他のバスが何台も駐めてあり、タクシーの運ちゃんたちが多数待ち構えているので、ここが終着地点であることに間違いはないようだ。タクシーの客引きを無視して周囲を見回すと、街の中心への行き方を記したプレートが立っている。自分が今いる場所は台南公園のすぐ西側らしかった。目指す台南駅までは500メートルほどのようなので、歩いて行くことにする。

 宿に関しては、目当ての所があるわけではなかった。歩き方に載っている手頃そうな宿は、料金が一泊1,000元以上もする。駅の周辺に行けば適当なものが見付かるかもしれない、と何となく思っていた。
 台南駅前のロータリーに面して、半円状にカーブしたデザインを持つ大きなビルがある。そこに、その名も鉄道大飯店(台南市成功路2号1楼)というホテルが入っているらしい。1階にフロントがあり、小奇麗な様子である。高いかなと思ったが、値段を訊くだけでもいいだろうと思い入ってみた。
 フロントにいた、鼻の穴が大きいが可愛らしいおねえちゃんは英語を話した。最初に980元と言われ、思わず「うっ」と声を洩らすと、彼女は880元と言い直した。カウンターに設置されているパソコンのディスプレイで、それぞれの値段が付いた部屋について内部の画像を表示してみせた。実際に部屋を見せる手間を省くためらしい。880元でも少し高いなと感じたが、まあいいやと思い泊まることにした。この宿は自分で鍵を管理するシステムであり、キーデポジットとして100元と言われた。チェックインを済ませると、250ミリリットル缶のコーラを二つくれた。部屋に冷蔵庫があったので、それで冷やして飲んだ。

 このホテルはビルの13階と最上階の14階を占有し、私のあてがわれた部屋は14階にあった。ここは恐らく、かつては台南における最上級ホテルの一つだったのだろう。だが今では駅の反対側にあり30階以上の威容を誇るシャングリラホテルに見下ろされ、設備が老朽化し、1,000元以下の部屋を提供するまでに零落したのだと思われた。部屋の居心地は申し分ないが、排水口が臭ったり、換気ダクトを通じて他の部屋で騒いでいる子供の声が聞こえたりした。ベッドのシーツは清潔なようだったが、しつこい汚れが完全に落とされず放置されている。部屋にある家具の引き出しが開かないのでよく見たら、最初から引き出しなど存在せず、取っ手はただの飾りだった。

台北 台湾旅行3

2013年10月10日 | 台湾旅行(2013年10月)
2013年10月1日~4日

 台北駅の北側にある、数軒の安宿が集中しているという区域へ着いた。この場所については、『台北ナビ』という旅行情報サイトの「台北駅ウラ安宿巡り!」というページを大いに参考とさせてもらった。それによれば、この辺りには皮革製品、衣類、文房具、金物などの問屋が立ち並んでいるため、台湾の中南部から商品の仕入れに来る人々を当て込んで安宿が集中しているのだという。近年はタイやフィリピンなど東南アジアからの出稼ぎ者による利用もあるそうだ。
 この界隈に宿泊目的で足を踏み入れると、嫌でも目に付くのが「獅城大旅舘」と書かれ、ビルの壁一面を使っているバカでかい広告だ。その裏手にある路地に、目指す迎賓旅社(台北市太原路23巷11号2楼)はあった。ここは、旅行前にネット上で調べた限りでは比較的宿代が安く、しかも悪い評判のない宿だった。

 私がチェックインする時に会った宿のおばちゃんは日本語も英語も解さないらしく、紙へ「日本」と書いてこちらを指さした。私が頷くと、「一天 600元」と書いた。一泊の値段らしい。台湾旅行1で記した「部屋を見せてください」という意味の言い方には発音が不明な部分があったため、ガイドブックの会話集を見て「~たいのですが」の内容に相当するらしい言葉を探し、それを組み合わせて「我想看看房間嗎?(ウォーシャンカンカンファンジェンマ)」と言ってみた。通じたようで、おばちゃんは「看看?」と面倒臭そうに呟きながらも鍵を渡してくれた。
 部屋を見るとシャワー、トイレ、エアコン、テレビはもちろん、路地に面して窓がある。台湾の安宿には窓無しの部屋があるという情報をネット上から得ていたので、私はそれだけで嬉しくなってしまい、そこへ泊まることにした。おばちゃんへ「好(ハオ=いいですね)」と言うと、彼女が何か訊いてくる。中国語ではないようで、訊き返すと「パスポート」と言っているのだった。名前やパスポート番号などを自分で宿泊票に記入し、2泊分の宿代を払う。いわゆる“休憩”の利用もできる種類の宿なので、領収書などをもらえることは最初から期待していなかった。

 さて、こうして泊まる場所にありつけたわけだが、部屋で荷を解いて少し落ち着くと、先ほどは気付かなかったいろいろなものが目に入ってきた。以下に、この部屋に関して気付いた事実のみを記す。

・部屋の床、シャワールーム、バスタブに髪の毛が落ちていた。床に落ちていたのは2、3本ではなく、数本が埃とともに固まりとなり、それが幾つかあった。
・ベッドのシーツと枕カバーに、髪の毛が付いていた。これも2、3本ではなかった。
・ゴキブリが出た。シャワールームで退治し、死骸を放置したら一晩のうちにどこかへ消えた。

 こうした事実から推測できる事柄は何か。私が考えたことを書く。

・部屋の掃除と、シーツ及び枕カバーの交換を、宿泊客が代わるたびに必ず行うとは限らない。
・ゴキブリの死骸が一晩のうちに消失したのは、部屋の中に何か別の生物がいたことを意味している。

 何だか悪口ばかりを書いているようだが、逆に良い点を記そうとしても思い付かないのが正直なところだ。ゴミ箱の中身を毎日始末してくれるとか、歯ブラシや石鹸の補充を忘れないとか、24時間熱いお湯が出るなどと書くこともできるが、これらは宿泊施設として当たり前である。こんなことをあえて“良い点”とする方が、この宿にとって失礼かもしれない。
 一方でここは、ネット上にある他の旅行者が書いた宿泊体験記を読むと、特に批判すべきところがある宿ではないようである。「清潔」とまで書いている人もいるくらいだ。自分がした経験との違いは一体どこからくるのか、この違いの原因が何なのかは、私にとって一切不明だ。

 だがそれでも、私はこの宿へ当初の予定より1日延泊して合計3泊した。部屋の中でメシを食って酒を飲み、洗濯もした。

成田~台北 台湾旅行2

2013年10月09日 | 台湾旅行(2013年10月)
2013年10月1日

 成田空港でスクートがどう扱われているかに興味があった。同じLCCのエアアジアは、まるで追いやられているかのように建物の暗い一隅にいるし、2年前に韓国旅行をした際に乗ったイースター航空は、通常のチェックインカウンターを使っていたものの、フロアの一番端っこでひっそりと業務を行っていた。ところがスクートは第2ターミナルのCゾーンカウンターへ堂々と陣取り、あたかも“格安”ではないかのような雰囲気である。この会社ではウェブ上でのチェックインという仕組みがないので、乗客全員がカウンター前の列へ並んだ。
 一方、搭乗ゲートは98番という建物の最も端にあるものを使っていた。そのため我々は少々長い距離を歩く羽目となり、やはりLCCは様々な意味で期待を裏切らないな、と思った。

 台湾の桃園国際空港へ着き、入国手続をする。機内で入国カードと税関申告書への記入を済ませていたが、後者については手に持ったまま到着ロビーへ出てしまった。周囲の旅客たちもそれをどこかへ提出している様子がない。いいのかこんなことで、と思ったが、ここではこれでいいんだろう。

 この空港は台北から離れた桃園という街にあるため、バスへ乗って首都を目指すことにした。スクートが使用する第1ターミナルでは地下にバス乗り場がある。国光客運という会社のブースを探し、職員のおばちゃんへ「台北、Round trip」と叫んだ。帰国の際に台北からこの空港へ行くつもりだったので、往復の切符を選んだのだった。片道ずつ買うと125元×2で250元だが、往復をまとめて購入すると230元である。切符には往・復共に日付、時刻、座席番号の記載がなく、いつ、どの便にも乗れるらしい。おばちゃんから乗り場を英語で指示され、ちょうど発車しかけていたバスへ飛び乗った。

 バスが台北の市街地へ入り、終点である台北駅の前で停まった。この場所は歩き方の地図で「国光客運台北バスターミナル下車地」と書かれた地点と同じであり、私は妙に感心してしまった。こんなことは当然であり、事実と異なる内容があったりすればガイドブックとして用をなさないのだが。

 宿を目指して歩き始める。向かうのは駅の北側、数軒の安宿があるという界隈だ。そこは、歩き方の地図では区名、道とその名前、たった二つの飲食店が記載されているだけで、ほかには何の表示もない地域である。