🎥 はだしのゲン
1983年制作
Barefoot Gen
製作国:日本
初公開日:1983年7月
上映時間:84分
製作:ゲンプロダクション(アニメーション制作:マッドハウス)
ジャンル:アニメ 戦争
≪解説 ≫
1983年日本映画。広島で実際に原爆投下による被ばく経験のある中沢啓治さんの自叙伝的漫画を、忠実に再現したアニメ映画です。アニメといっても内容や描写は過激で残酷で、社会問題にまで発展した作品です。本作を原作としたアニメ作品は1983年7月に『はだしのゲン』が、1986年6月に『はだしのゲン2』が公開された。製作はゲンプロダクション、アニメーション制作はマッドハウス。原作者中沢啓治が、漫画や実写映画では描ききれない原爆の実情を表現したいとの意図で一部私財を投じて製作された。主人公の中岡元役はオーディションによって選ばれ、当時、主人公の中岡元とほぼ同じ年齢の小学生だった広島市出身の宮崎一成が演じた。本作品が宮崎の声優初出演作である。宮崎は『はだしのゲン』では変声期前の幼い声を生かして少年期の、『はだしのゲン2』では変声期中の声で思春期の中岡元役を演じた。また、1作目のみ城達也がナレーションを担当した。『はだしのゲン』は汐文社単行本版第1 - 4巻(少年ジャンプ連載分)、『はだしのゲン2』は第5 - 7巻(母の死まで)を映像化しているが、ともに約90分という尺に収めるためにエピソード・キャラクターの省略、設定の変更が多くなされている。アニメ版では、原爆投下前のエピソードは大幅にカットされ、長男の浩二、次男の昭、町内会長であった鮫島伝次郎や息子である竜吉等が登場していない。その為浩二の予科練への赴任、昭の疎開先のエピソードなどそれらの人物に関係したエピソードは描写されず、大吉が特高警察に連行され激しい暴行を受けたり、ゲンや英子が学校で職員室に呼び出されるシーンも無く、大吉が周りから当時非国民扱いされる思想を持っていることをゲンが少し語っているくらいである。また、『はだしのゲン2』はアニメオリジナルキャラクターが登場するなど原作から大幅なストーリーが改変されている。原作に登場する悪役的な人物が全く登場しない(上記の鮫島親子や特高警察、国民学校の教師、予科練の少佐や教班長など)。アニメ作品で描かれた原爆投下による表現描写は、1989年に公開された東映映画『黒い雨』(監督今村昌平)での参考とされた。当初はVHSやベータで映像ソフト化され発売していたものの長らく廃盤となっていたが『はだしのゲン』、『はだしのゲン2』ともに、広島への原爆投下60年忌にあたる2005年8月6日にジェネオンエンタテインメントよりDVD化して発売された。アメリカでもDVDが発売されている。
≪あらすじ≫
太平洋戦争の末期である昭和20年(1945年)。国民学校初等科2年の中岡 元(ゲン)は、下駄の絵付け職人である父の大吉と身重の母・君江、姉の英子、弟の進次の5人で広島市に住んでいた。食料確保の為に麦を育てる中岡家の男たち。反戦主義を口にして憚らない父の大吉は、息子たちが麦のように逞しく育つことを望んでいた。空襲警報が解除され防空壕から出た直後に栄養失調で気を失う君江。ゲンと進次は母に食べさせようと、大きな屋敷の池から鯉を盗んだ。屋敷の主人に見つかり殴られるゲン。だが、母親のためと聞いた主人はゲンたちに鯉を持たせて帰した。8月6日の朝。進次に軍艦の模型を作ってやり、一緒に川に浮かべる約束をして登校するゲン。小学校の校門まで来た時、B29が投下した原子爆弾が炸裂した。門の石柱の陰にいて熱線の直撃を免れるゲン。瓦礫と化した町と“お化け”のような被災者たちに怯えながら帰宅すると、倒壊した家の柱に挟まれて動けない家族を、母が必死に助けようとしていた。ゲンと君江の力では、とても柱は動かせない。火事が迫る中、大吉はゲンに母を守って逃げるよう頼み、英子や進次と共に炎に呑まれた。ゲンと共に逃げ、黒い雨が降り出す直前に女の子を生む君江。お乳が出ない君江は“貰い乳”を頼もうと赤ん坊のいる女性を探し回った。ゲンも君江に食べさせる食料を探しに行き、血便を流して髪が抜けた兵隊と出会って救護所に運んだ。治療法も分からず、「ピカのせいだ」と呟く医者。自身も髪が抜け、死ぬのかと怯えるゲン。玉音放送が流れ敗戦したことも知らぬまま、我が家の焼け跡から父と姉弟の頭蓋骨を掘り出し、敷地に建てたバラックに安置するゲン。ゲンが見つけた焼け残りの米で炊いた雑炊の匂いに釣られて入って来る孤児の隆太。隆太が死んだ進次に瓜二つなのを見たゲンと君江は、彼を引き取った。友子と名付けた赤ん坊にミルクを飲ませるために仕事を探すゲンと隆太。金持ちから頼まれたのは、原爆で大火傷を負った金持ちの弟の、ウジの湧いた包帯を替える仕事だった。最後までやり遂げて感謝され、約束以上の報酬を貰って、ミルクを買い占めバラックに帰るゲンと隆太。しかし、友子は栄養失調で死んでいた。友子の命と引き換えのように新しい髪が生え、死の恐怖から救われるゲン。進次のために作ったのと同じ軍艦の模型を作り、上に灯籠流しの灯籠を灯すゲン。君江や隆太と共に船を川に流したゲンは、静かに死者の冥福を祈った。

🎥はだしのゲン2
1986年製作
Barefoot Gen II
製作国:日本
劇場公開日:1986年6月14日
上映時間:86分
ジャンル:アニメ
製作会社 ゲンプロダクション(アニメーション制作:マッドハウス)
≪あらすじ≫
原爆が投下された三年後。ゲンは母と弟分の隆太と共に懸命に生きていた。広島の街も復興の兆しを見せる。しかしそんな中、母が原爆症によって倒れてしまう。治療のため金策に励むゲン。しかしそうしている間にも、原爆症は確実に母の身体をむしばんでいく…。

★★★★☆
●原爆の恐ろしさ、それをアメリカを非難することなく、二度とこんな戦争をしてはいけないと、訴えているようだ。
そして、ゲンは父の教えを思い出す、麦のように踏まれても踏まれても大地に根を張りまっすぐ伸びて実をつけよ、と。
数々の不幸にみまわれるが、腐ることなく、まっすぐに生きるゲンたち。何でも一所懸命にやれば、何とかなるような
そんな気にさせてくれる。
1983年制作
Barefoot Gen
製作国:日本
初公開日:1983年7月
上映時間:84分
製作:ゲンプロダクション(アニメーション制作:マッドハウス)
ジャンル:アニメ 戦争
≪解説 ≫
1983年日本映画。広島で実際に原爆投下による被ばく経験のある中沢啓治さんの自叙伝的漫画を、忠実に再現したアニメ映画です。アニメといっても内容や描写は過激で残酷で、社会問題にまで発展した作品です。本作を原作としたアニメ作品は1983年7月に『はだしのゲン』が、1986年6月に『はだしのゲン2』が公開された。製作はゲンプロダクション、アニメーション制作はマッドハウス。原作者中沢啓治が、漫画や実写映画では描ききれない原爆の実情を表現したいとの意図で一部私財を投じて製作された。主人公の中岡元役はオーディションによって選ばれ、当時、主人公の中岡元とほぼ同じ年齢の小学生だった広島市出身の宮崎一成が演じた。本作品が宮崎の声優初出演作である。宮崎は『はだしのゲン』では変声期前の幼い声を生かして少年期の、『はだしのゲン2』では変声期中の声で思春期の中岡元役を演じた。また、1作目のみ城達也がナレーションを担当した。『はだしのゲン』は汐文社単行本版第1 - 4巻(少年ジャンプ連載分)、『はだしのゲン2』は第5 - 7巻(母の死まで)を映像化しているが、ともに約90分という尺に収めるためにエピソード・キャラクターの省略、設定の変更が多くなされている。アニメ版では、原爆投下前のエピソードは大幅にカットされ、長男の浩二、次男の昭、町内会長であった鮫島伝次郎や息子である竜吉等が登場していない。その為浩二の予科練への赴任、昭の疎開先のエピソードなどそれらの人物に関係したエピソードは描写されず、大吉が特高警察に連行され激しい暴行を受けたり、ゲンや英子が学校で職員室に呼び出されるシーンも無く、大吉が周りから当時非国民扱いされる思想を持っていることをゲンが少し語っているくらいである。また、『はだしのゲン2』はアニメオリジナルキャラクターが登場するなど原作から大幅なストーリーが改変されている。原作に登場する悪役的な人物が全く登場しない(上記の鮫島親子や特高警察、国民学校の教師、予科練の少佐や教班長など)。アニメ作品で描かれた原爆投下による表現描写は、1989年に公開された東映映画『黒い雨』(監督今村昌平)での参考とされた。当初はVHSやベータで映像ソフト化され発売していたものの長らく廃盤となっていたが『はだしのゲン』、『はだしのゲン2』ともに、広島への原爆投下60年忌にあたる2005年8月6日にジェネオンエンタテインメントよりDVD化して発売された。アメリカでもDVDが発売されている。
≪あらすじ≫
太平洋戦争の末期である昭和20年(1945年)。国民学校初等科2年の中岡 元(ゲン)は、下駄の絵付け職人である父の大吉と身重の母・君江、姉の英子、弟の進次の5人で広島市に住んでいた。食料確保の為に麦を育てる中岡家の男たち。反戦主義を口にして憚らない父の大吉は、息子たちが麦のように逞しく育つことを望んでいた。空襲警報が解除され防空壕から出た直後に栄養失調で気を失う君江。ゲンと進次は母に食べさせようと、大きな屋敷の池から鯉を盗んだ。屋敷の主人に見つかり殴られるゲン。だが、母親のためと聞いた主人はゲンたちに鯉を持たせて帰した。8月6日の朝。進次に軍艦の模型を作ってやり、一緒に川に浮かべる約束をして登校するゲン。小学校の校門まで来た時、B29が投下した原子爆弾が炸裂した。門の石柱の陰にいて熱線の直撃を免れるゲン。瓦礫と化した町と“お化け”のような被災者たちに怯えながら帰宅すると、倒壊した家の柱に挟まれて動けない家族を、母が必死に助けようとしていた。ゲンと君江の力では、とても柱は動かせない。火事が迫る中、大吉はゲンに母を守って逃げるよう頼み、英子や進次と共に炎に呑まれた。ゲンと共に逃げ、黒い雨が降り出す直前に女の子を生む君江。お乳が出ない君江は“貰い乳”を頼もうと赤ん坊のいる女性を探し回った。ゲンも君江に食べさせる食料を探しに行き、血便を流して髪が抜けた兵隊と出会って救護所に運んだ。治療法も分からず、「ピカのせいだ」と呟く医者。自身も髪が抜け、死ぬのかと怯えるゲン。玉音放送が流れ敗戦したことも知らぬまま、我が家の焼け跡から父と姉弟の頭蓋骨を掘り出し、敷地に建てたバラックに安置するゲン。ゲンが見つけた焼け残りの米で炊いた雑炊の匂いに釣られて入って来る孤児の隆太。隆太が死んだ進次に瓜二つなのを見たゲンと君江は、彼を引き取った。友子と名付けた赤ん坊にミルクを飲ませるために仕事を探すゲンと隆太。金持ちから頼まれたのは、原爆で大火傷を負った金持ちの弟の、ウジの湧いた包帯を替える仕事だった。最後までやり遂げて感謝され、約束以上の報酬を貰って、ミルクを買い占めバラックに帰るゲンと隆太。しかし、友子は栄養失調で死んでいた。友子の命と引き換えのように新しい髪が生え、死の恐怖から救われるゲン。進次のために作ったのと同じ軍艦の模型を作り、上に灯籠流しの灯籠を灯すゲン。君江や隆太と共に船を川に流したゲンは、静かに死者の冥福を祈った。

🎥はだしのゲン2
1986年製作
Barefoot Gen II
製作国:日本
劇場公開日:1986年6月14日
上映時間:86分
ジャンル:アニメ
製作会社 ゲンプロダクション(アニメーション制作:マッドハウス)
≪あらすじ≫
原爆が投下された三年後。ゲンは母と弟分の隆太と共に懸命に生きていた。広島の街も復興の兆しを見せる。しかしそんな中、母が原爆症によって倒れてしまう。治療のため金策に励むゲン。しかしそうしている間にも、原爆症は確実に母の身体をむしばんでいく…。

★★★★☆
●原爆の恐ろしさ、それをアメリカを非難することなく、二度とこんな戦争をしてはいけないと、訴えているようだ。
そして、ゲンは父の教えを思い出す、麦のように踏まれても踏まれても大地に根を張りまっすぐ伸びて実をつけよ、と。
数々の不幸にみまわれるが、腐ることなく、まっすぐに生きるゲンたち。何でも一所懸命にやれば、何とかなるような
そんな気にさせてくれる。