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名古屋能楽堂能舞台

2012-05-28 09:17:45 | Weblog
名古屋城の近くに名古屋能楽堂というのがある。
日本人として、日本古来の芸能としての能なるものは一体どういうものかという思いがあるので、ときどき覗いてみる。
実に立派な施設である。
パンフレットによると総木曽檜作りという事であるが、まさしく日本の伝統美そのものである。
材木の素材そのものを表面に曝して、表面加工を何ら施さない建築美というのは日本独特のものではないかと考える。
それで、そういう場で演じられる能というものも、これまた実に日本的な舞いである。
フラメンコだとかハワイアンという踊りは、人間の肉体の動きをあらわに見せて、そこに躍動感があふれかえっているが、能はその真逆で、人間の肉体の動きを極度に隠蔽した所作で、まるでお祭りの山車で演じられる操り人形のような立ち居振る舞いである。
白足袋をはいて、つま先を反らせて、すり足で移動するしぐさなど、その舞いそのものが如何にも日本的な印象を受ける。
この能を日本人の私が理解することは、我が生涯を通じて在り得ないであろう。
死ぬまで私は能を理解することはあり得ないに違いない。
その夜、家ではテレビで放映された『天使にラブソング』を寝転びながら大笑いして見ていたが、能と修道院のラップ・ミュージックという異文化が融合するわけがない。
私の身体の感性は、修道女のラップ・ミュージックの方に振れているので、能には近寄りがたい雰囲気を感じている

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