靖国神社の桜

「靖国神社って駅どこだっけ？九段下だよね、たしか九段下」
と、降りてみると、普段はわりと閑散としている九段下なのに、桜の時季はたいへんなことでした。千鳥が淵も北の丸公園もみーんな九段下から。うわうわうわ、何だこれ？状態。

辺り一帯の歩道は、みな↓こんな感じ。



↑ごらんのような人混みを、ケチャップのついたフランクフルトを食べながら歩いているケバいアホ娘３名にいらいらしながら、なんとか本殿前にたどりつきました。



靖国神社といえば、東京のソメイヨシノ標本木があるところですね。



こう見ると、この右側の木がそうなのかと思ってしまいますが、標本木はもう少し後ろ側にあります。

ちょうど新宿区指定無形文化財戸塚囃子の皆さんによる獅子舞の奉納が行われているところでした。



「獅子舞が降りて、噛みますので前の方へどうぞ」
と言われ、お客さんがダーッと舞台前に集まったところです。



獅子の中は、きれいな女性だったのでハッとし（て思わず手ぶれし）ました。



昨年の自粛ムードがあって、桜の下で飲んだり食べたりする幸せが、しみじみ感じ取れました。やっぱりいいですよ、お花見は。



靖国神社の多くの桜は、戦争に行った人達が植樹していて、木には所属連隊の名前などが書かれた札が付いています。それももう、けっこう古いんだな。

植物としての桜のことを思えば、人に根が踏まれる場所にあるのは好ましくないのでしょうが、大事な仲間を亡くした人達の植樹への思いは、このように人々に立ち交じるところに生やしたいというものだったのかと想像します。



神社南側の靖国通りも、桜並木が見事です。



スカイツリーも見えました。さすが634m、思いがけずあちこちから見られるものです。