一夜一夜にひとみ頃goo

主に旅行の記録です。

「よいお年を!」

2012-12-31 | ごあいさつ
正直に告白しますが、私はホームレスの人に対して偏見があったのですね。発達障害や軽い知的障害の人もいるかもしれないけど、そうでなければ怠け者で、面倒や苦難の気配を感じれば逃げてばかりいる人、とか。

だから、ホームレス支援の雑誌ビッグイシューのことは知ってはいたし、販売しているのを見てはいたけど、近寄るのがためらわれて買っていませんでした。心の狭い人間ですね。

横浜駅を歩いていたとき、

「あ!ならよしとも」



表紙にひかれて足を止めました。

60代くらいと見られる小柄な男性が、最新号とひとつ前の2冊をホルダーに並べて右手に持っています。

「こっちの」

と左側のを指し300円を出すと、雑誌を差し出しながら、ありがとうございますの声。

財布をバッグにしまいながら離れる私に、もう一言力強い声が。

「良いお年を!」

思いがけない言葉に顔を上げると、販売者の男性がはっしと私の視線を捉えてこちらを見つめていました。とっさのことで言葉が出ず、受け取った雑誌を押し頂くように持ち上げるのがやっと。

ありきたりな挨拶言葉ながら、「私はそうして見せる、あなたもがんばりなさい」との迫力のこもった声でした。おかげで本当に良い年にできそうな気持ちが湧き上がってきて、常ならざる笑顔になっていたと思います。


電車の中で少し読みましたが、広告が少なく記事が盛りだくさん。販売者へのインタビューは非常に興味深く、外国版からの翻訳記事には日本の大手メディアが汲み取らない貴重な情報を得ることができました。内容の深いハイレベルな雑誌です。

巻頭を飾る奈良美智さんのインタビューを読んで、これは県美に行かなくては!とも思いました。

一年の終わりに、ひとつの偏見が氷解しました。いい気分で年越しができます。



今年も一年、一夜一夜にひとみ頃をご覧いただき、ありがとうございました。
皆様も、良いお年を!




12月は木の実がたくさん

2012-12-28 | いい気分♪
街路樹や建物の間に植樹された木に、実がたくさんついています。



↑たぶんネズミモチ。鳥が来ているのは見ませんが、鳥の目から見ればまだ未熟なのでしょうか。



葉が落ちて白い実だけになったナンキンハゼ。栄養があるのかな?キジバトががつがつ食べていました。


これら木の実が終わらないと、庭木にミカンを刺しても小鳥はちっとも来てくれません。かわいくないヒヨドリくらいかな。



世界貿易センタービルが解体されるそうです。

2012-12-27 | 写真
それを聞いたとき、思わず「ええっ!」と声を出して驚いてしまいました。解体は2013年度に着工だそうです。もう時間がないですよ。再開発の完了が2024年というから、これまた長いこと。

今年の9月に撮影講習で展望台から撮影していましたが、いつまでもあるものだと思い、ひねった写真しか載せていませんでした。今回は説明的な記録写真をのっけます。

世界貿易センタービル展望台シーサイドトップからは、東京が一望できます。

一望ったって360度いろんなものがありすぎて。東京デケエ。切り取りようがなく途方に暮れたのがここでした。



↑陸側のごく一部



↑海側のごく一部

いやここ見えすぎ。フレーミングに悩んで悩んで、そのうちパノラマ撮影みたいにただカメラを横移動して撮影したくなってしまう。しなかったけどね。

hitomiは「切り取りようがない」と言っていたけど自分は大丈夫だろう、と思う方は行ってみて御覧。ビルを見て「あれはあそこだ」などとはわからない人のほうが、印象的な写真が楽しく撮れそうですね。ちょうど私が、八戸のグレットタワーからの撮影が新鮮で楽しかったように。

冬の日の入りから黄昏時などと限定すると、いい感じの写真が撮れるそうです。三脚使用可なのはうれしいですネ。


ご興味のある方はご参考にどうぞ
http://www.wtcbldg.co.jp/wtcb/facility/seaside/index.html



蝦夷らーめん北の大地の大地塩らーめん

2012-12-26 | グルメ・クッキング
新宿東南口を出て、以前おいしいと感激した店へ向かうも休みなのか開店前だったのか閉まってる。困ったね~とぷらぷらしてて見つけたのがこちらです。



蝦夷らーめん北の大地



北海道と言えば味噌ラーメンなんだろうけど・・・。白味噌ってどの程度白いんだろう?唐突に京都の雑煮を連想して引いてしまい、左隣の塩にしました。寒い所から暖かい店内に入ってすぐは思考が暴走するんでス。悩ましいことです。



トッピングがチャーシュー2枚・味玉半個・青ネギ・メンマ・もやしとたっぷり乗った
大地塩らーめん 850円



丸くてやや太い縮れ麺。澄まし汁のような透明なスープ。

ひゃあっ~おいしい!
前のお店で「こんなにおいしい店はない!」と思ったけど、この辺り一帯レベルが高いのかも。
チャーシューは柔らかくてほろほろ、薄切りのため脂のくどさは感じません。



麺をすべて食べてからおろし生姜を入ました。一味変わって、これはまた一段階おいしくなる。

こちらのお店は、厨房内調理人さんの動きがとても静か。最低限の動きでササッと作ってしまうのがスマートだなぁ、と町田の某店のパフォーマンス湯切りを思い出していたりして。主役は客だよね(ボソッ)。


新宿区新宿3-28-2
蝦夷らーめん 北の大地



ええ?こんな世界があったなんて!の陰ヨガ

2012-12-25 | 体調のこと
昨日はイベントで「陰ヨガ」を受けてきました。

いつもやっているアシュタンガ・ヨガは陽のヨガ、筋肉を使っていくヨガですが、陰ヨガは力を抜くヨガ。一つのポーズで3~5分間キープします。

無理に筋を伸ばして痛みを堪えては、そんなに長い時間ポーズをとっていられません。ポーズを作りながら、痛くない?ホントウに痛くない?と、自問し続けていました。

自分が痛みを感じていると気づいたらポーズを浅くします。痛いのにポーズを続けることは自分に対する暴力。痛めつけられていると体はますます硬くなっていきますが、痛みを尊重して一旦ポーズをゆるめると、すぐに

「あれ?無感覚になっている」

そこで再びポーズを深めると、力をゆるめる前より深く曲げられます。ポーズのたびに体が変わっていく手ごたえが感じられました。

これまでは何か(ヨガ以外についても)できないことがあると、つらいのを堪えて繰り返し練習し、乗り越える努力をしていました。できないことをできるようになるとは、そういうものだと思っていたし、痛みは我慢するのが美徳でした。

でもそんな苦しい努力をさんざんしてきたから、この一見「甘やかし」によって、体の状態が改善することが実感できる陰ヨガに出会えたのだと思います。

陽のヨガのときも力を抜くことを指摘されますが、静止時間が30秒ほどだと無自覚の我慢で乗り切ることも可能です。そのため自分の感覚の内観までたどりつけないどころか、見た目を気にして完成ポーズに近づこうとしていました。それではヨガではないとわかっていながら、です。



「陰ヨガをした日は23時前には眠ってくださいね」

と言われた通り早めに就寝し、今朝起きてびっくり!痛みがあることが日常になっていた背中のこわばりが、

うーわっ!なくなってるーーーー!!!

背中が軽くて柔らかくて、若くなったみたい。トシだと思っているほとんどのことが、生活習慣による疲労の蓄積なのかもしれません。私の場合、不必要な緊張が原因でしょう。仕事をしていれば緊張は仕方のないことですが、リセットのケアをしていなかったと気づきました。

今回はイベントだったけれど、ちょっと本気でこっちもやってみたいなと教室を探しています。もちろん今までの陽ヨガも続けていきます。陰と陽のバランスは大事だそうなので。生活全般でも、力を抜くということを、もう少しうまくできるようになりたいものです。