真鹿子の真鹿不思議歩記

真鹿子は真鹿子であると同時に馬鹿子!馬鹿子で無くなると真鹿子で無くなる生粋の真鹿馬鹿子であり!永遠に真鹿馬鹿子!&野生人

携帯の 光に止まりし 春の蚊の かよわき羽ばたき 消ゆるきらめき (真鹿子)

2011-03-25 20:08:00 | 短歌



携帯の



光に止まりし



春の蚊の



かよわき羽ばたき



消ゆるきらめき





(真鹿子)







春蚊は、夏の蚊が越冬したものであるということですが、



私の携帯のイルミネーションに止まった春蚊は、



生まれたての小鹿のように、



繊細な手足がゆらゆらで、


幽かに青みを帯びた全身、


生物なのか幻なのか、



あまりにもか弱く、



透き通った羽根



どこから飛んで来たんだろう



よくぞ飛んで来られたものだと、



感心している間に



まだ暗い早朝の視界から


見えなくなってしまった。


また、どこかの暗い朝に



融け入るように



飛んで行ってしまったのかな