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ONE OF A KIND

唯一無二

有職組紐『道明』Domyo

2018-02-22 08:00:00 | 工芸 Arts & Crafts
言わずと知れた 帯締の最高峰 『道明』創業1652年の有職組紐の老舗である。
社長の道明葵一郎さんは、早稲田大学で建築を学ばれ、上野池之端に建つ鉄筋コンクリート打放しのモダンな本社ビルも設計されたとのこと。 社長直々にご案内頂き、正倉院中倉、厳島平家納経巻結、四天王寺懸守の吊緒、中尊寺秀衝棺中組紐などの貴重なアーカイブを拝見した後、組紐制作の実演もあり、三時間近くに渡り組紐の歴史から製作工程まで実に興味深いお話を伺った。
丁寧に染め上げられた色とりどりの糸を、時間をかけて職人が手仕事で組んでいく組紐。その構造はとても複雑で、表面に現れる模様や色の組み合わせを楽しむだけでなく、内部の仕組みを想像して立体的な見方もできる。人間が、"美しい"と認識し圧倒される有職組紐の"美"の裏には、計算され尽くした 数学 幾何学 構造学 色彩学 の世界が広がっていることに気付く。帯紐としての用途の他に、この奥深い美の世界に魅せられた数々の目利き 芸術家達が道明の組紐を愛している。昭和時代に活躍した写真家 土門拳がカメラを首からかけるためのストラップ紐として愛用したそうだ。

「日本には、飛鳥・奈良時代から現代まで絶えることなく続く組紐という独自の技術がございます。色とりどりの糸によって、長い時間をかけ組あげられた一本の組紐は、決して美術工芸品の主役になることはありませんでしたが、欠かすことのできない装飾物、付属物として日本の文化を脈々と彩ってきました。 日本の伝統技術を持って世界中の方々に使っていただける製品を作ることは有職組紐 道明が目指すべき目標でございます。これまで道明の組紐を長くお使いいただきました皆様にも、この機に新たに道明を知っていただいた皆様にも、新鮮でありながら、いっそう奥深い組紐の魅力を感じていただけましたら幸いです。」道明葵一郎

老舗の若旦那がこれから起こす革新と 道明の世界から目が離せない。日本のものづくり 、引き継がれる匠の技の原点をここに見た。


「組紐の歴史」「道明の歴史」
有職組紐 道明