三平の酒飲み日記

「酒は純米、燗ならなお良し」をモットーに毎日燗酒を飲む酒屋の店主の酒飲み日記

サンプルズ

2006-03-30 22:04:45 | Weblog
山陰の2つの酒蔵さんと九州の酒蔵さんから届いたサンプル。
全部で10種類。名付けて「サンプルズ」。
毎日このサンプルズのきき酒。楽しいといや楽しいんだけど、けっこう疲れるっす。
毎日味が変わるから、何日目でどんな味になっていくかを見て行かなきゃなんない。
でも、これをやっとかなきゃ、お酒に自信が持てないっす。
でも、だいたいが、あたしが扱うお酒って、開けたてはぜ~んぜん味が乗ってないから、初日はダメ。
でも・・・二日目、三日目になってくると、おっ、と思ったり、う~ん・・・と思ったり。
だんだんと表情が豊かになってくる。これが楽しい。
で、このサンプルズ。今日で四日目(だったかな?)。
だんだんと味が開いてきて、それぞれに個性を発揮してきた。
扶桑鶴は昨日までは、あれ~? ってな感じだったけど、今日はまとまってきた。
天穏は初日は全くダメダメだったけど、二日目からは良~い。でも、まだまだこれから。
旭菊はまだまだ味がまとまらない。
これから先、どんなになっていくのかな~
楽しみでもあり、不安でもある。
でも、そろそろ暖かいお酒が欲しくなってくる。やっぱり〆は燗酒でしょう。
さ~て、竹鶴のにごりでもお燗にするかね。

忘れてた・・・

2006-03-16 22:21:12 | Weblog
お燗をしたまま用を足していたら、すっかり忘れた。
お燗計を見たら60度を超えている。
こ~んな熱いのは、猫舌のあたしには飲めない。仕方ないから、飲める温度に冷めるまでほっとくしかない。
お酒は、扶桑鶴の新酒の生原酒。あたしは生原酒だってお燗するのさ。
冷やのままじゃ、まだ開ききっていない(当たり前)けど、吟味もあって、透明感のあるシャープな味わい。
お燗にしたらどうなるかな~、と思ったんだけど・・・これこそ、煮酒だな。
ちょっと温めて、どう味が変わるか見たかったんだけど、こんな温度じゃどうなるかな~
しばらく置いて、あたしの飲めそうな温度になったので飲んでみた。
ん! あれ? 透明感はそのままあって、でも味がふくらんで、い~じゃないの、これ。ん~、マンダム!
やっぱり、「お燗にしてうまい酒が本当にエエ酒」by上原浩 ですな~
この間、サンプルでもらった某酒は、冷やの時はまあまあだったけど、お燗したら、あれっ? 燗冷ましにしたら、ん~・・・だったもんね。

徳利考

2006-03-08 23:49:28 | Weblog
お酒を飲むお猪口によって、味が変わるというのは経験したけど、お燗をつける徳利によっても、味が違う。
全然、違う。あたしにとってはと~ってもショックですた。
きっかけは~・・・××テレビ! じゃなくて、タンクさんの「鉄人にごり」。
同じような温度でお燗しても、徳利によって全然、味が違う。
天と地ほどの差になる(ちょっと大袈裟?)ほど違うっす。
この写真に映っているのが、普段あたしが愛用している徳利なんですが、左から2番目の徳利(?)に入れてお燗したら、なんか味がぼやけてしまう。
あれ~??? タンクさんの鉄人にごりって、こんな味だったっけ~???
なんかしまらないな~、と思った。
で、試しに右端の徳利でお燗してみたら、んんっ!! これだよこれ!! 
ん~、全然違いマッスル! ピンと背筋の通った、それでいて、とっても柔らかい味になってる。
ん~、マンダム・・・
こんなに違うかな~、と思ってしまいますた。
みなさんはいかがざんしょ?
徳利によって味が変わる経験があったら、ぜし! 教えてくださいまし。

お燗の友

2006-03-07 23:48:28 | Weblog
これぁ、便利だね。
あたしゃ、だいたいが面倒くさがりなうえに、いい加減な性格なもんで、あまりお燗の温度を計測するなんつぅことは、あんまりしないけどさ。
でも・・・「ええっ!? この味は何よ! すんげぇ、ぴったしじゃん」って思うことがあるんですよ、これが。
そういう時に出してくるのが、この温度計。
そうかぁ、このお酒は、この温度がピンポイントなんか~・・・なんてぇ時に便利なんですな、これが。
でも、徳利に挿入して温度を測っても、お猪口に注いだら温度が違うから徳利で計った温度とは違うはずです。
おおまかな感覚としては、3~4度(あるいは、もっと)違うと思いますが、皆さん、お試し下さい。

ただ~し!
このピンポイントの温度は、放置してから何日目になるのかによっても違いますし、合わせる肴によっても違います。
あるいは、その場の雰囲気によっても違いますので、あくまでもおおまかな目安にされた方がよろしいかと。
要するに、おいしければエエんじゃ~!!
(でも、これを言ったら身も蓋もない鴨)

行けない・・・

2006-03-03 23:28:39 | Weblog
今年はやたらと土日に仕事やら研修会やらが詰まっていて、まだ蔵に行けない。
おまけに確定申告の書類を作るのを怠けていたから、ぜんぜん休めない。
行きて~!
麹の、醪の、あの蔵独特の香り(臭いじゃないぞ)。あの香りを感じると、あ~、今年も来たんだな~、って思うのさ。
そして、蔵元さんや杜氏や蔵人さん達と話をする一時。その後、ゆっくりと飲み交わす酒。
あ~! 行きて~よ~!!

仕方ないから、お願いしてサンプルのお酒を送ってもらいました。
まずは三井の寿さんです。
ええです、今年の。開けたてはガチガチですた。でも、3日ほど経ったら、ええ具合に味が出てきますた。
山廃の穀良都、美田。まろやかな酸が肴を求めます。
麗吟は、3日目では、まだまだ堅いです。が、この先が楽しみです。芳吟は、ちょこっと開いてきました。上品な吟味です。
でも・・・出来れば蔵で試飲したかった・・・
あ~! 蔵に行きて~!!