虚構の世界~昭和42年生まれの男の思い~

昭和42年生まれの男から見た人生の様々な交差点を綴っていきます

パワハラ

2017-11-01 07:17:56 | 小説
*このお話はフィクションです。

 50歳を迎える私は部長として30人ほどの人たちと一緒に仕事をさせてもらっている。

 先日、違う部署で社員からパワハラの訴えが出された。

 パワハラをした部長も私と同期だ。彼のことはよく知っている。


 私も若いころ彼から叱責を受けたことがあった。

「おい、この数字のミスは何だよ。だからお前は周りからもルーズな人間だ思われるんだよ」

 このように仕事のミスから人格的な否定までされた。

 頭にきた。それ以来、彼のことは大嫌いだ。

 しかし、彼は上司に対しては手のひらを返したようにへりくだる・・・。


 店員に偉そうにする客
 会社でふんぞり返っている上司

 彼らは劣等感が強いのだ。
 だから立場上逆らえない人間に対していばることで、自尊心を保っているのだ。

 しかし、そんな生き方はいずれ破綻する。


 あと一時間もすれば社員が出勤してくる。

 自分は部下の人たちによって支えられてこの席に座っている。

 その思いを大切にして今日も仕事をする。


 



 


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。