虚構の世界~昭和42年生まれの男の思い~

昭和42年生まれの男から見た人生の様々な交差点を綴っていきます

まだまだこれから!

2017-08-28 17:56:48 | 小説
*このお話は全てフィクションです。

「ふー、今週もびっしりかあ、所狭しと書き込まれた手帳を見て、私はため息をつく。

50歳、三年前から課長として勤務している。

 私は業務量が増えたことはたいした問題ではないと認識している。

 私が一番大変だと思うことは、「孤独」だということである。また、常に「見られている」ということである。

 


 部下との距離感、立ち居振る舞い。全てにおいて平社員だった頃とは比べ物にならないほどのストレスがある。

 そんな時に懐かしい曲がラジオから流れてきた。




          濡れた鋪道にさざめく
エンジンのささやき
流れてゆく光も まばらな今夜
Good times & Bad times この街で
Good times & Bad times くり返せば
ウインクの数 またひとつ増えてゆく


まともにやろうとして
くじけてしまう時
この濡れた街並が 一度に淋しくなる
Good times & Bad times 答求めて
Good times & Bad times さがし続けて
ウインクの数 またひとつ増えてゆく

その淋し気な瞳
こっちに向けて
いつものように微笑んでおくれ
もう何も言わないで

Good times & Bad times この街で
Good times & Bad times くり返せば
ウインクの数 またひとつ増えてゆく

少しづつ わかってきたのさ
この街の灯りに夢をたくして
Good times & Bad times 失わず
Good times & Bad times 背を伸ばせば
ウインクの数 またひとつ増えてゆく


 この曲をよく聴いていた頃の昭和50年代の街の様子をぼんやりと思いだしていた。



 そう自分は必死に生きている。家族のために・・・・・・・。

 まだまだこれから・・・・・・。





 

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