智(さと)うららです。自分流の~~一人言

日記もどきなエッセイです。

彼女は綺麗な虹になった

2016-05-25 02:38:12 | 日記
先日 お見舞いに行った帰り道 電車に乗ろうと急いでたら 昔の
知り合いK姉さんが 車で通りかかり 送ってもらうことになった。
うちの家から 車で15分位の所に住むK姉さんのご両親と うちの
父が友だちやった。

保育園の園長さんを 半リタイヤしたが 膝痛にもめげず 毎日忙しく
していると 話してた。
K姉さんの 一人娘さんは 20歳になった歳の夏頃 事故死した。
看護学校に通い 免許もとり新車で 毎日張り切って通勤していた。
その通勤途中 事故にあったのだ。

「今でも 下着もおいてある・・・何も処分出来なくて」とK姉さん。
「気の優しい子 やったもんね・・・」答えるのが精一杯な私。

道路を走っていても うちの親父を見つけたら 車止めて 声掛けてくれた。
親父に抱きつき 無邪気に。お年頃になると 年寄りのオヤジは臭い 汚いと
近づかない女の子が多いと聞くが・・・ほんまに 誰に対しても優しい子。
心根の優しい 可愛い娘さんやった。

今でも その時の光景は思い出すたび 胸がいっぱいになる。
「きっと親父と一緒にいてるから 大丈夫や」 K姉さんを はげまし
二人 涙ながら話した。 その時 あらたに思い出した 事があった。
娘さんの お葬式の帰り 何気に空を見上げたら 綺麗な虹が ハッキリ
出てた。「彼女は 綺麗な虹になった・・・」ふと 私は思ってたなぁ。

来年定年したら 看護学校の卒業旅行に行けなかった娘さんにかわり
旅行先を 訪れるのだと話してた。「それから 片付けるわ」
空元気な笑みで K姉さんは帰って行った。
夏が終わる まだまだ残暑残る頃 娘さんの17回忌が やってくる。

*(*^^*) 雨みたいです。お出かけは気をつけて下さいませ ませ。