8月11日 北日本新聞社
ちょうどお盆のこの時期の大会は、富山囲碁界の恒例行事。
遡ると最初の頃は参加者も多く会場は熱気に包まれていたことは想像に難くない。
かつて囲碁普及に情熱を傾けた諸先輩たちに感謝し敬意を表したい。
そして今、碁仲間たちにも対局できることに感謝する。
この深淵なる手談、長年仲間たちと碁縁を紡いできており、勝敗だけにこだわることなく、
選手、棋士、スタッフ、参加したみなさんが元気にそれぞれの立場で楽しめたら最高なのだろう。
前日の「囲碁フェスティバル」の勢いもあったのか、近年は事前申し込みがほとんどになってきているが、
今回は当日申し込み者もあり、107人の参加者があった。
例年60人ほどで推移していたのでとても嬉しいことだ。
そして個人的にも少々びっくりというか嬉しいことがあった。
朝の申し込み時の受付場所が狭かったり、いくつかの想定外のことも重なり、受付が渋滞し始めた。
あまりないことで、長くなり始めた10数メートルの列がなかなか短くならず、かえって長くなっていった。
それを眺めながら、その昔、当時梅沢由香里さんをお招きした時、終了際のサイン会で、
場内がUの字に長く並び、なかなか終わりそうになく、途中で終了させてもらったことを思い出していた。
急遽二手に分かれて受け付けしたが、抽選しながら名前を5クラスの対戦表に書き込む作業があり、
スムーズにいかない。この点についての改善策は次回の課題として残った。
小生は途中抽選をし直したり、名前を書きながら、開始時間がかなり遅れているのを感じていた。
待っていただいている間、会場はとても静かで私語も聞こえてこなかったが、怖くて顔を上げられなかった。
開会式が始まったころはちょうど1時間ほど遅れていた。
挨拶するとき、心では謝りながら、それでも「今回は数十年ぶりに参加者が100人を越えました!」というと、
予想もしていなかったがみなさんから大きな拍手をいただいた!
きっと待ちくたびれて早く対局されたかっただろうに。
先輩方、聞こえてますか。みなさんの囲碁愛好家に対する優しさや情熱、
培ってこられた普及への努力はしっかりとつながっていますよ。
どうぞ安心してそちらでも楽しんでくださいね。
有段者の対局会場は、180度窓ガラスの向こうには富山の美しい街並み、
そして奥には立山連峰の山々が雄々しく連なっている大パノラマ!が展開している。
碁盤はあまり見かけない配置だが、なかなかにイケてる。
対局が始まるとみなさん真剣に盤面と向かい始めた。
少し離れた別の会場では、級位者クラスが行われている。
特に11級以下のクラスは、棋力に合わせて、13路盤、9路盤を使い、それぞれ3番勝負を行った(2勝した方が勝ち)。
なるべく多く対局して経験値を高めて、棋力を伸ばしてほしい狙いもあるが、効果的な方法じゃないだろうか。
無差別クラスのA組は、丸吉寿史さんが優勝、県知事杯を獲得、三連覇は見事だった。
副賞として上野愛咲美新人王のサイン入りの詰碁の本を手にした丸吉さん
「(前夜の懇親会の席上で)優勝者の賞品にしてほしい、と言った手前、なんとしても勝ちたかった」
と喜びの弁、有言実行、さすがである。
下島陽平八段、大表拓都四段の指導碁も終日にぎわっていた。
両先生はこの日だけでなく、8日から11日までの4日間、県内各地でたくさんの交流をお願いした。
いろいろとご協力いただきありがとうございました。
◆大会結果
記事&写真: 風夢
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