このごろの下島八段と大表四段と長徳三段

「へいちゃん」こと下島陽平八段と富山県出身の大表拓都四段、長徳徹志三段の活躍や富山の囲碁ニュースをお知らせします♪

とんぼ指導碁会 3月・4月編

2017年05月09日 | 碁会
3月・4月に行われた、囲碁サロンとんぼでの指導碁会の様子を報告します。
広田会長節の効いた文章はおもしろいですよ



3月と4月の指導碁会の風景

 
2月のとある日のこと、
「Y田さん、おいくつになられましたか」と問うと「3月14日で満92歳になるんだよ。ホワイトデイに生まれたんだ」
とハイカラなことを言われる。


「では、近いうちに下島八段が見えられますので、対局をしてみませんか」
Y田さんは、10数年来のとんぼの常連さんで6段格の豪の人だが、これまで決まったお相手がおられたこともあり、不思議と対局の機会がなかった。

「いやいや、これまでプロと打ったことはないんだよ」

「えっ、ただの一度もですか」

「ずーっと昔、地方棋士をしてた人とは打ったことあるがなぁ」

「新潟のN口さんですか」「そうだったかなぁ」
長年碁を楽しんでこられて、これだけお強いのに、プロと一度も対局したことがないとは!?

「じゃぁ、ぜひ打ってみませんか。お代は要りません。僕からの誕生日プレゼントです」
「何子置けばよいかな」
「3子でどうですか」
「4子!」
「了解です。楽しんでくださいね」





 
で、当日を迎えた。写真一番奥がY田さん。いつもそうなのだが対局が始まると、無駄口は一切されず、終局までずっとあのままの姿勢が続くのだ。
1時間ほど過ぎると4面打ちの対局は次から次と終局になり、対局者が交替するのだが、山田さんのところだけあのままだった。
そしてピッたし2時間ほど経った頃、「細かそうですねぇ」と
へいちゃん先生の声。数えてみるとピッたしジゴ!!
「持碁!?ですか」
観戦していた周りの方から期せずして拍手が鳴る。
「本当にお強いですねぇ^^」とへいちゃん先生。
『ひょっとして、ジゴにされたのですか』充実していただろうお二人の手談に、不粋な言葉をかけるのは野暮というものだ。


 
「(プロとの初対局は)どうでしたか」
「いやぁ、強いわぁ。ヨセでどんどん寄せられてねぇ・・・」
楽しかったのだろうということは、Y田さんの満足そうな表情を拝見すればすぐにわかった。

そうですか。でもほんとに強いのはY田さん、あなたですよ。週に4日、風の強い日も雨が降っていても
(電動)自転車で1時きっかりに来られ、だれかれなく6時頃まで打ち続けるあなたは、碁打ちの鑑、とんぼの杉内九段、とんぼの宝
はたまた可愛いモンスターです。体力、気力ともに充実、90を超えてこれだけ打てる方は、全国でもそうそうおられない気がします。
これからもいつまでもお元気で囲碁を楽しんでくださいね。


この日は、Hさんの初段獲得決定の1局(おめでとうございます)や、高校生たちの強化練習会もあり
終始賑やかだったが、主役は間違いなくY田さんだった。
「今度いつ来られるのかな」



 


そして4月
Y田さんの2度目の指導碁。終局後{どうでした}と声をかけると「5目負け!」ちょ
いと悔しそうだったが、顔は笑っておられた。普段は黒を持つことはほとんどないの
で、Y田さんにとっては、とても新鮮だったことだろう。

「今度いつ?」Y田さんが、だんだん子供に見えてきた^^


 
記事&写真 風
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