おやじのつぶやき2

「おやじのつぶやき」続編。街道歩きや川歩き、散歩がてらの写真付きでお届けします。

JR「久留里線」。その4。(ローカル私鉄の旅。番外編。)

2023-09-16 13:34:41 | ローカル鉄道

 

館内。

     ずらりと各酒蔵のお酒が並び、けっこうお客さんも入っています。

 

         

    

利き酒。「宮崎酒造 峯の精 ぎんから」。名の通り、かなり辛口。

     ま、この量で200円はちょっと高いかな? 

一隅に、「かずさ掘り」=君津市域の職人たちが育んだ、掘り抜き井戸工法が紹介されています。

地下にはたくさんの地下水があります。君津市や、そのまわりの市は、地下にある土の種類(しゅるい)やかたむきのせいで、地面にほそい穴を深くあけていくと、そこからわき水のように水がふき出してくる不思議な場所です。君津市には水のわきだす井戸が1300か所くらいあって、それは、上総掘りで掘られたものが多いのです。上総掘りを掘るときに使う、大きな足場を、みなさんもどこかで見たことがあるでしょう。水車のようにまわる車がついた、かわった形をしています。

上総掘りは、君津市糠田の池田徳蔵や俵田の大村安之助など、今の君津市内に住んでいた井戸掘りの職人が、工夫をかさねてつくりあげた技術です。明治時代中ごろに完成しました。

上総掘りのポイントの一つは、掘るときに竹ヒゴを使っていることです。竹ヒゴは、竹を1センチか2センチの幅にわって、長さを6メートルくらいに作り、それを何本もつないで、ロープのように使います。竹はあるていどの固さがあり、それがロープとはちがうところです。竹ヒゴの一番下には、土を掘りくずすノミをつけた、重い鉄の管がついています。地上から竹ヒゴを上げたり下げたりして、一番下のノミで掘っていくのです。上の図は、地上と地中のようすです。下の図は、竹ヒゴをにぎりやすいように、シュモクという道具をつけて井戸を掘っているところで、上にある弓のようなものも、竹をしばって作ったもので、バネのように掘るのをたすけます。

地中にたまった掘りくずは、ときどき地上にひきあげてすてなければいけません。そのために、鉄の管をスイコという道具につけかえて地中におろし、掘りくずをその中にあつめて持ち上げます。このときに、水車のようなヒゴ車が登場します。写真のように、竹ヒゴをまきとったり、また地中に道具をさげるために、ヒゴ車に人が入ってうごかします。

君津のあたりの土なら、 2、3人の、人の力だけで1000メートルもの深さも掘ることができたようです。これまでにない少ない人数で、深く安全に井戸を掘る技術であったので、上総掘りはすぐに全国に広がり、水や石油、温泉を掘ることにも使われました。

その後、機械で井戸を掘るようになり、上総掘りは消えていきました。しかし、水不足になやむ外国に協力するために使われるようになったり、昔のすぐれた技術であることが注目されたりして、上総掘りはまた見なおされるようになります。平成18年には、袖ケ浦市の博物館にある「上総掘り技術伝承研究会」という会の伝える技術が、国の重要無形民俗文化財になりました。

(「」小学生用「伝えたい!君津の宝」HPより

                写真は、「Wikipedia」より)

※水不足で苦しむアフリカなどでもこの工法が活かされているようです。

まだこの先があるので(「上総亀山」まで乗るので)、土産にお酒を2本、購入。

           

久留里駅に戻ります。

                 可愛いタヌキ。


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