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サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……『違和感を優先する勇気』

ヤフーニュースで作家の平山夢明さんと医学博士の春日武彦さんとの『違和感』に関する対談を読んだ……。

興味深かったのは女性が抱く『違和感は、ほぼ100%正しい』のだという。

尤もらしい正論とか?統計資料なんぞを持ち出して圧倒してくる連中がいる。しかし『何かがオカシイ?』(違和感)と感じるのだがソレを理論立てて証明は出来ない……。

小泉純一郎と竹中平蔵コンビが『立て板に水的なセリフ回し』で行ったことの弊害が今様々噴出して来ている。 

最悪なのは『年金改変』と『一般職の派遣承認』だったなぁ?……と今にして思うのである。

後期高齢者介護保険なんて、年金受給者の年齢になってから取り立てられる単なる年貢制度だったに過ぎなかった……。

小泉純一郎は『三方一両損?』なんて奇妙な言い回しで見事に国民を煙に巻いたけれど……国民はその演劇にしてやられたのである。

奇しくも先般、竹中平蔵氏が会長職を努めてた派遣会社大手パソナの不正請求事件もあった。
派遣法制定、そして一般職もOKと改悪した流れを今でも竹中氏は『労働市場の流動化』なんてシャラっと流麗に説明してのけるけれど。

その一言で彼は『貧困層の固定化の問題』はまるで取るに足りない問題かの様に通り過ぎようとする……しかし、どうしたって強烈な違和感がフツフツと湧いてくる。

平山氏と春日氏は対談の中で……『違和感を捨てない勇気』が大切な時代になっていると強調していた。

絶対に嘘付いてると感じる奴が国税庁長官になってたり、トランプみたいなハチャメチャな奴が権力握って大手を振って歩いてる……そんな違和感である。

キーポイントは?……現代では違和感に従っている人間達が弱者の側に押しやられていることがとても大きな違和感を発生させていることだと二氏は述べている点であると思った。

カネ=正義という数式に単純化された価値観。
それを説明するために引っ張って来た論理。
とても分かり易くシンプルに説明が付く価値観である。

昨日深夜のドキュメンタリーでロシアの戦争分析を見た。
脱走したロシア兵が異口同音に語ったのは……自分はプーチンの野望の為のパーツ、小さな一つのネジにされた様な感覚を持った……という話だった。

ロシアを脱出してウクライナの志願兵としてロシアと戦うロシア人の青年は『ウクライナへの羞恥心と贖罪の念』を語った。

絶対に演ってはならない非人道的侵略だと。それに異議を唱えず従っている兵士は『侵略者の共犯者なのだ』……だから僕は彼等と戦うのだと……。

尤もらしい理屈と単純な標語『愛国心』を掲げて同調を迫る権力側の人間達……。
『違和感』は『そもそも論から人間が省かれていること』によって発生するんだと僕は思った。

戦死者の母親達との会合でプーチンは言った。『ウォッカを呑んで死ぬ人間もいる。それはなんの目的も果たさない死である』、『皆さんの息子さんたちは立派に目的を果たして死んだのだ』……と。

それを聞いていた母親達の鼻白んだ違和感満載の虚ろな表情……。
『これぞ理不尽そのものだ』と胸が詰まる思いを抱いた……。人間の命の扱い方はここまで歪められるものなのか?……と。

『労働市場の流動化?』なぁ〜んてご立派な掛け声には『生きている人間が不在』なのである。

派遣に追いやられ明日が見えない低賃金で『生きている幼い子供を養えないと絶望する若い母親』が不在なのである。 
今日、明日そのあと数歩先にその若い母親は『死を見ている』のにである……。

問題の主体は人間そのものなのである。
労働市場の流動化が先にあるんじゃない。
日本国民の最大多数が安寧に生きていく将来のために『今何が必要か?』という順番だろうと思うのである……。



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