サンチョパンサの憂鬱

悪意が形となるメカニズム(2)

人は、身に後ろめたさあると……逆ギレの術を使う。
ま、これは日常的にメンタルが成熟してない人間はよくやる。

しかし、後ろめたさ故に、逆ギレ迄で引き返し、黙んまりを決め込むってのが相場である。感情が煮え立っているのだからそこまでは常人の範疇で理解はして差し上げる事が出来る。

時に……逆ギレだけでは足りないという事なのか?あらぬ論理で、用意周到にあらゆる攻撃を繰り出して来るなんて奴が居る……。
ここまで来ると魔法使いの誕生である。

トンでもない被害を被った筈の当方は
えっえっえっ~ってなマヌケ顔で、事態の急転が暫くの間は理解できない。

こんな立場逆転の魔法使いは周辺に意のままに動かせるプチ魔物という人間を何人か用意していて、事細かに指示を出し嫌がらせに差し向けたりもする。

事情を見もせず聞きもせずのこのプチ魔物達は凄く忠実に魔法使いのお使いを果たす。
そんな連中だから揃ってマヌケ面してるのだが、それが余計に恐怖心をそそるのである。

見てて、この魔法使いとプチ魔物の集団は、その団結振りとは裏腹に直ぐ仲間割れを起こす。

あろう事か、敵の敵は味方?そんなヘンテコリンな理屈か知らないが、急にやって来て、魔法使いや他の魔物の陰口を言い始めたりするから驚くのである……。

ソイツは以前の此方にやった自分の嫌がらせはスッカリ記憶喪失になってる見たいなのである。

それを故郷の昔からの友人に話したら
未だ話の触りだけで、魔法使いの名前だけ聞いて、登場したキャストの殆どの名前を言い当てたのだった。

何故?分かる?と聞けば彼は言ったのです。
『なーに、それと全く同じ筋書きを先に俺が味わってるからさ!』……と言った。

僕達は……それから死ぬほど笑ったのだった。
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