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サンチョパンサの憂鬱

炎上

SNSとセットで語られる炎上騒動……結局は何の影響もなく数日で終息していく。お笑い芸人達のネタになってはい!終了である。
それは煙は出るがドライアイスの様に熱は持たない。

何百万、何千万アクセスという表現でサイトは紹介されるけれど時間潰しの気紛れクリック故に、リアル社会があっという間に消費して恐ろしく軽く消えていく。その頃には次のネタが用意されているという運び……。

もって行き場のない湿度高く燻る情念が絶えずそのハケ口を求めてネット上を彷徨(うろつ)き探し回っている風景……。
それは私刑(リンチ) に及んだ時の大衆の鈍くギラつく視線を想起させる。

自分が『善人になる為に悪人を作る作業』を昼夜を問わず繰り返し継続する人の心の業の深さを思う時……得体が知れない恐怖心にやられそうになる。
時として、その隠微な悪意の攻撃を真に受けてしまい……死をチョイスする愚直でピュアな人が犠牲になることさえ起きてしまうのである。

人の心という原料は超劇薬の毒ともなり薬ともなる。

何も人身攻撃だけじゃなく、捨てられた犬が保護され幸せになりましたとさ……っていう話を書いてる人の安易な善人ぶりにも毒なのか薬なのか判然としない不可解な感情を見てしまうのである。

そんな人達は餓死している子供達の惨状については絶対に言及しない。

ワンちゃんの不幸という問題にエリアを限定した『間違わない人達』の慈愛溢れる文章を目にするとき、そこはかとなく、深い空虚感を覚えてしまう。

そしてかく言う僕も傍観者に過ぎない。そんな日々を看過しているのだから僕も彼等と同様、間違うことはないのである。
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