最初こそ……一人が亡くなった?……と驚きを以て受け止めていた。
よく考えたら……ここは日本だよな?
下手すりゃ死んじまう病気が……家でじっとしてろ❗となり……病院に入れて貰う前に息絶える……そんなバカな❗と驚いてた筈が……コレまた慣れてしまってる。
ふ~ん、今日は死者は何人か?位にニュースを読み飛ばしていく自分がいる。
心は疲弊し、気力は萎える。
『多くの死』にまで慣れていく。それより今日の暮らし❗となっていく自分。
そんな自分にもまた……慣れていく。
政治の世界もきっと……最初の内こそ非常識に驚く感性もあった人達なのかも知れない。
一つ慣れ二つ慣れ……やがてそんな人間と人間が馴れ合っていく……そうやって『慣れから麻痺』の領域に踏み込んでしまった人達の世界なんだろう……。
ふと……戦時中も、今、平和時から想像する様なドギマギする感覚じゃなく……慣れていき……人の死も日常の中に『ありふれた出来事』となっていったのかも知れないなぁ?……と思った。
自宅で一人入院を待つ間に亡くなって行った人達のニュースを見ながら……そんな事を思った。
文明国だと思ってたこの国。
基本的人権をベースにした民主主義の国……だと思ってた。
病院はソコにあり……何かあれば何時でも何処からでも受け入れて貰える?……そんなこんな『当たり前』が曖昧模糊となっていく。
『そうじゃない当たり前』に飼い慣らされていく自分に……ロクなモンじゃねえなぁと……つくづく。
『ブレる』のが悪いんじゃない❗……と思う。だって❗人間だもの❗❗である。
そのブレに馴染みやがては馴れ合って『ブレた事が分からなくなる』その時が危ないんだと思った……。
『自分の普通』は羅針盤でなきゃならない……難局、難儀にあってこそ『ノーマル』は価値を持つのだと……。