先だって……、世の中の衣食住全般に渡って、果ては恋愛事情に至るまでごっこ的で成熟を果たせない『素人的稚拙文化』に席巻されているんじゃね？なぁ~んて書いたけれど……。
そういや、カネ持ちの人ってコンビニエンスストアを使わないって何かの本に書いてあったっけ。
そりゃそうです！コンビニエンスの商品は必ずスーパーマーケットよりうんと高いもんね。
一円の安さを競ってスーパーマーケットがしのぎを削ってた時代に忽然と現れたコンビニエンスストア。
コンビニエンスを和訳すると……好都合、便利、手間がいらない重宝、簡便で軽便……。
スーパーの大きな駐車場に車を止めて、結構歩いて店内。目当ての商品を揃えるのにまたまた相当歩くことになる。
コンビニエンスストアの品揃えは『充分じゃない』けれど『生活の最低必要限度のモノ』は手に入る。
当然、『コレが食べたかった！』なぁ~んてものはあろう筈がない。
なのになのにどうして？高いと分かっているコンビニエンスのショップにせっせと足を運ぶのか？
それは煩わしさの除去であり横着代なのである。
『サッサと、チャッチャと事を済ませる』費用として僕達は支払うのである。
健康と足腰の為なら歩いた方が良い。でも僕達は日々クルマにのって『不健康』と利便性を交換するのである。
語彙力の維持なら手書きが良いけど、ワードに頼るのもそれと同じ、利便性に飼いならされていく。
僕は……『コトと次第によって取捨選択する』しかないんだと思う。
『男と女の出会いがない？』なぁ~んてよく耳にするけれど……ソコは頑張って『機会を創る工夫』をした方が良いんじゃね？出会いってあるもんじゃなく、『機会を掴み取る』もんだと思う。
そこまで利便性に譲ってマッチングアプリなぁ~んてのに縋り付くのは『利便性横着症？』なんだと思う。
これまた全部がぜんぶなんて言いません。お断りしておきますね。
フィジカルなセックスにいち早く直結する！
コレだけを第一義的に目的化した『出会い』ってコンビニエンス過ぎて……コトが終わって一人になると……何だかなぁ？なぁ~んて虚しさが押し寄せたりしてね？
利便性豊かなコンビニエンスストアの弁当は物理的満足感は呉れるけれど……『心に染み込む様な充足感』って奴はない……これ、当たり前の話である。
『何かを得れば……何かは失う』……良いとこ取りは無いのです。
コンビニエンスな出会い『しか』チョイスする選択肢を持てない人？
そりゃ、『それなりの軽さ？』を覚悟しなきゃ仕方ないのです。
『新しさ』ばかりに気を取られ追っかける。
物珍しさと『ことの奥行き』は比例しません。
新しければ良い？という誤解や、『多数の人が騒いでる』ものは正しい？なぁ~んて誤謬に気付かない。
凄く厳重な基本、セオリーが存在しながら……その演じ手のスキル、キャラクターに大きく影響を受けるのが『恋愛ごと』と『料理の世界』である。
基本的に様々な気遣いや思考や手続きを『面倒』と翻訳してしまった時点でアウト！となる。
『人間相手』の『食欲・性欲の二大欲求』においては
極力、コンビニエンスを排して取り組まなきゃね？
それは物理的数量関係だけで割り切れる世界ではないからである。
食事に於いてもセックスにおいても……形而上の感覚を伴う『忘れ得ぬひととき』って奴があるのです。
余りにも利便性ばかりに流されている昨今の食事、恋愛事情を目にするとき……無信心の僕でさえ、『人間はパンのみに生きるのではない』、そんなキリスト様の戒めの言葉が頭を過（よぎ）るのです。
時間を有効に使ってない人ほど……この利便性って奴に弱いのです。
カネ持ちって沢山稼いでるんだから僕達より忙しい。無駄な時間は少ない。そんな彼等がコンビニエンスストアを使わない？……少なくともそこら辺に『コンビニエンスの毒性』のヒントがあるかも知れませんね……？
利便性優先の生活態度は知らずしらずの内に横着者への道をひた走ることになる？
地下アイドルも……それを推してるファン？もお湯を注いで出来上がる的お手軽さ？……。
冷静にソレを俯瞰するとき僕はイタくとても哀しい気分になる。
それは彼等が『本気という忘れ物』をしてるからなんだろうと思う……。
