サンチョパンサの憂鬱

私あの人、好きかも知れない

私、あの人好きかも知れない?なんていう女……。

私の事好きになってくれるなら、好きになって上げても良いよ?っていう前振りしてる。

詰まんない。

愛情まで……駆け引き、取り引きしちゃってる。

愛は年金じゃない。あなた払うなら払って上げる?なんて……そんな愛は年金と同んなじ。きっと反故にされる。

この手の女は特殊な才能で『この男は私でも牛耳りコントロール可能か?』を瞬時で見極める。顔は『イケメン風止まり』で素早く手を打つ。
後は……今から直ぐ計算が立ち安定した職業 かどうか?……。

ロックオンしてるのがあからさまに窺えるし、明日、明後日にもその男が組み敷かれて
追従するであろう事も容易に想像がつく。

『世間的生活』ならばそれ位打算的な組み合わせの方がきっと上手く運ぶだろう……。
男からの反論は一生あり得ない事も関係維持に大いに貢献するだろうと想像がつく……。

問題は愛するのか?支配するのか?という事だけど……愛とか恋とかのテンプレートスタイルを模して演ってるから彼女に取ってはそれが『愛』って事になるんだろうなあ?勿論男に取っても……。

大抵こんなカップルは五十代になって女が人生に目覚める事によって嵐を迎える。
私ってこのまんま終わってくの?と唐突な疑問に囚われる……。
貴女が有無を言わせず運んだ筈ですけどぉ?

女はそこから自分探しとやらに目覚めたり、男は唐突な淫行問題なんぞ引き起こしたりする。

彼等はやっと気付くのである。『人生は生活だけで出来てる訳じゃなかった!』……と。
幾らリア充だよ?って気取っても自分以外の経済的諸々しか売りが無い……と思い知らされるのである。
遅すぎる『私って何?』は人と引き比べる為の自分しか用意して来なかった自分に愕然とするのである。
『自分で誇れる自分』こそが自己実現には不可欠なのだと……カネで買えない時間の浪費に打ちのめされた気分に襲われるのである。

唐突な目覚めは違和感を拭えない不相応な派手な服装となり……行くために行く旅行も頻繁に繰り返す。そんなリア充話を努めて明るく話す彼女には何時も何処か深い寂しさが漂っている……。

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