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サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……夢があるから?不安?

妙な巡りから……オススメの本?を聞かれ『村上龍・エクスタシー』をと言っておいた。

余りにも狭い、酸欠状態になりそうな世界の中で少人数の人間関係に埋もれ……『悩むにも、悩めるほどのヒト・モノ・カネという全ての材料が決定的に不足』している大学生達……。実のところ意図的に整理して不足させてるのかも知れないけれど……。

安心と勘違いして構築する『同じ日々を繰り返せる』彼女達の『安全保護区的関係性の日常』の閉塞状態に気付き、それを自ら根底から破壊するか?
それとも……その小説が、理解からかけ離れ過ぎてる世界観ゆえに……より一層保護区の奥深くに閉じ籠もる様になるか?

それは『その人の生命力』次第だと思った。

若い世代の多数派を占める……彼等、彼女等の日常は思いの外、観念的で昭和的で牧歌的モデルにリードされている事に驚いたのは最近の事だった。

彼等は、夢は…持たない。そんなモノを持てば不安になるからだ!……と僕は感じた。

すると、『エクスタシー』の中の『ゴッホは何故?自分で耳を切り取ったか?分かるかい?』……の一節を思い出したのだった。
実際に耳を切り取れば……もう耳を…切り取られる不安から解放されるからだ!の下りである。

団塊ジュニア世代のステレオタイプの夢?

平和な家庭と旦那の稼ぎに乗っかる省エネ人生モデルが……その子供世代の『最新の大人達の人生モデル』となってるのはある意味当然の運びかもね?……と思えどもそれは余りにもリスキー過ぎる……。

彼等はオーストリッチ症候群?に近い心理状態を生きてる様な気がしてならなかった。

三十代、四十代から唐突に性犯罪デビューする教師だったり、『マトモな職業』とされる人間達の突然の性的暴走事案は……自分の奥深い部分に蠢く『マグマの様な毒性』を無きモノとしてソコ迄を生きて来た悲劇だと思うのである。

若い内に……キツ目の毒性を取り込み耐性を付けること。恐怖してるモノの正体を…顔を…上げて真正面から見据えること……。

そして自分の中の悪徳を認知しておく事は……人生のリスクヘッジの第一条件なのである。
人生のノビシロは何時も『自分の未知の中にしかない』のである。

ソレは取りも直さず……稚拙な『既知と既得』だけで未知の未来を生き抜けられると未だに妄想の中を生きている大人達の悲劇を予感させる定理でもあるのだ……と思う。
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