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サンチョパンサの憂鬱

ブーメラン現象に学ぶ

ブーメラン現象ってのが彼の国を襲っている。他者に向けた我が言動がそのまんま自分に帰って来て自分に祟る?そんな成り行きの事である。

僕のゼロに還る為の長い長い旅は続いているけれど……その元になった人の不実とか不誠実とか詐欺まがいというより詐欺そのものの行いや何かをずっと上げつらい時には呪い恨みながら何とか自分と折り合いを着けながら生きてきた。

その不実な人間の行いは当たり前に悪い。人として最悪であった。
しかし、それから出た負の遺産を自分が消して行く旅の中で……自分が信義を守れなかったり、自分の前言が事情で空手形となる?そんな事もまたあった。

そんな時……彼の心情が少しばかり違ったニュアンスで理解出来た。
彼は……『辛かったろうなぁ?』……と。
自分が行った事ながら……実力は足らず……例えそれが良くない事であり復元させるのが当然の話であっても彼にはとてもとてもそれは望むべくもない話だったのだろう……。

パチンコに行かなきゃ済む話だった。普通にやれば良かっただけなのに?……でも彼は弱くパチンコに依存しなきゃ時間をこなせない人間だったのだと。それは彼が悪いに決まっている話だったけど……。

自分に非があり『モノ言えぬ立場』で、その結果だけを上げつらい責められている?少なくとも彼はそうやって、僕の話を単なる音として聞き流してたんだろうなあ?……。心の中は怒りと哀しみで一杯だったのだろう。

その問題の出自はどうであれ、引き受けたら自分の責任であり……しかし、自分の責任だけでも大変な時代に……波風立てずにこなすには無理がある。でもどうであれ世の中、容赦はない。それはこなして当たり前なのだから……。

そんな時に……ふと……過去に放った自分の言葉が自分に還元されている?……と感じる時がある……。彼はもっと後ろめたさを以てそれを聞いていたのだと……思う。

盗人にも三分の理として自分にはまだ大義名分的な言い逃れ?見たいな理屈が自分に対して言えるだけましかもな?……と思ったりもする。
その時責める自分も一杯いっぱい……しかし彼もまた一杯いっぱいだったんだね?……と思うようになった。

誠意はあるのか?それが嘘を言った奴の態度か?そんな自分は怖くないか?……一人になると様々な過去の自分の言葉がブーメランとして自分の心の中で跳ね返るのである。

原因の良し悪しは別にして……モノ言えぬ立場って奴はとても苦しいものがある。
ここで自分が鬼になるなら……彼と一緒になるぞ?……と辛うじて思い止まる。
しかし……彼より少しはましな人間になるのは恐ろしく辛いもんだな?……。

今にして思う。人と自分は大差無いんだ?……と。
殺人犯と自分は紙一重の所に在るのだと。

依存症の人間は共依存者の心が透けて見えると彼は言った。援助するのを絶対に断らない。助けたがっている……と。

何年か前に?チンケな窃盗を繰り返し逮捕されるに至った彼が最後に逃亡する前夜に僕に言ったのがこれだった。

メデタイ?と思うけどま、良いか?……。
逆恨み全開の筈の最後の時に……彼は少なくとも、超上から目線で僕がモノを言ってるんじゃない、助けたがっていると『分かっていたのなら……』と思う様に……なった。

淡々とした普通の日に……普通の人間として普通の人間と忌憚なく普通に話が出来るって凄く幸せなんだな?マジにそう思うようになった……。
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