2012年の本屋大賞を受賞した「舟を編む」が文庫化した、と新聞の広告に出ていた。
映画「舟を編む」がとっても良かったので、本も読んでみたいなと思った矢先、職場の研修先から、土日に帰ってくる息子が、「舟を編む」を貸してくれた。
あらま。持ってたんだね。案外、本好きな子ですもんね。本の装丁もシックで素敵。
タイミングの良さに内心ガッツポーズとりながら、何年かぶりに小説というものを読みました。
映画も良かったけれど、本の良さはまた別ですね。映画では脇役だった同僚ひとりひとりの個性が際だち、どの人たちも辞書作りという一つの方向に努力を続ける姿がすてきだったから、チャラ男くんも、ファッション誌から移動してきたお姉さんも、最後には、みんな愛しくなってきましたよ。
映画では、加藤剛さんが演じた松本先生は、読みだした当初は、もう少し小柄な役者さんの方が、イメージにあってたのかもしれないかって思った。
で、年配の役者さんの顔をあれこれ思ったのですが、松本先生の実直で優しい人柄や、辞書馬鹿の魅力。何より若手を包み込むような、ふわっとしたあたたかさ。自然体でこれを出せる人って、やっぱり加藤剛さん以外の役者さんの名前、思いつかないや。
映画で以下の場面があったかどうか覚えていないけれど、本の中で、やけに心に残ったのも松本先生の言葉でした。
海外では自国語の辞書は、国の予算で編纂されることが多い、ということに言及して、最初はうらやましいと思ったが、今はこれでよかったと、とろろそばを半分残したあと、馬締くんに静かに話すのです。
「言葉とは、言葉を扱う辞書とは、個人と権力、内的自由と公的支配の狭間という、常に危うい場所に存在するのですね」
「ですから、たとえ資金に乏しくても、国家ではなく出版社が、私人であるあなたやわたしが、こつこつと辞書を編纂する現状に誇りを持とう。半生という言葉では足りない年月、辞書作りに取り組んできましたが、今あらためてそう思うのです」
「言葉は、言葉を生み出す心は、権威や権力とはまったく無縁な、自由なものなのです。また、そうであらねばならない。自由な航海をするすべての人のために編まれた舟。『大渡海』がそういう辞書になるよう、ひきつづき気を引き締めてやっていきましょう」
なんだか最近、国が教育に介入してきたり、国家の方向がきな臭くなっているように感じます。
松本先生の矜恃は、すべての教育者や研究者に共通するものであって欲しいですね。
ところでこの本が、なぜ、カテゴリー「にゃん本」かって言いますと・・・
本の帯にも描かれたトラさんの絵。そうですとも、トラさんがいなかったら、主人公の馬締くんは、かぐやさんと結婚できたかどうかわからない・・よ?
…というわけで、まごうことなき「にゃん本」ということで、おゆるしくだせぇ。後生ですから。
「舟を編む」とか、伊能忠敬とか
かれこれ、20年近くも前の話ですが、息子が幼稚園の頃、図書館で借りた「ねこのオーランドー」という絵本。
息子の大のお気に入りで、返したらすぐまた借りるっていうくらい、何度も何度も読んだ絵本でした。
当時うちにいた猫がオーランドーそっくりのマーマレード色で、グズベリーのような緑の目だったのも絵本と同じで、好きな理由だったみたいです。
お話も絵も、猫バカ心をくすぐられるような絵本でしたので、私も、是非、手元に置きたかったのですが、当時すでに絶版になっていて、図書館にしかない絵本だったのですね。
それでも、どこかの本屋さんに在庫が残っていることもあるかも知れないと、出版元の福音館書店まで問い合わせても、見つからなかった幻の絵本。
しかし、何年かたって、東京に出向いた折、偶然に、原作の英語版「ORLANDO」をみつけ、びっくりひゃっくりで飛びあがりそうになりました。
ちっと高かったけど、なにせ「幻の絵本」。これは、なにものにも変えがたいと、即、購入。
英語だろうが、印刷に違和感があろうが、もうここまで来ると、読む読まないより、ただ「持っていたい」という欲望ばかりが先に立ち・・・
やっと手にいれた喜びで、他の絵本と別にして、どこかにきれいにしまったのですが・・・
大事にするあまり、大事にしすぎて、どこにしまったか、忘れてしまったという、おバカさんは、だぁれ??
σ(゜∀゜ )
そうこうしているうちに、何年もたち、日常がバタバタと過ぎてゆき、ついに、先月! 「ああ、こんなところにあった」と発見しました。
先日、何気なく検索したら、なーんと、今は、アマゾンで売っているではないですか。ついに復刻していたのですね。
猫好きのみなさんには、ぜひ一度手にとっていただきたいような絵本ですよ。
とにかく絵が魅力的。猫のリアルさと、可愛らしさ、ユーモラスさを全部備えた姿。
虫などの小動物たちも、リアルでありながら、表情豊かで、それも楽しくて。
作者のキャスリーン・ヘイルさんは、天才だね!とずっと思っていたものです。
池で、息子に魚の捕り方を教えている場面。
ヒゲで水面を、ちょちょっとたたくと、「虫がいるのかな」って、さかなたちが寄ってくる。
そこをさっと手ですくうんだよって(笑)
ところで、後に、歌川国芳のこの絵、初めて見た時は、オーランドーの魚獲りの場面によく似てるなって思ったのですが、どっちが古いかといえば、国芳じゃないの?猫の顔は、国芳のほうが怖さに迫力がありますね。
擬人化されながらも猫の本質のリアルさがあり、ユーモラス。それは、二人に共通するものです。
歌川国芳とキャスリーン・ヘイル、「日英の猫の天才絵師」とにゃんころりん認定書を贈りたいと思います。
・・・いつそんな認定書が出来た?ヾ(・∀・;)オイオイ
おまけ
ルナとオーランドー
ルナ君えほん(表紙)
今年の、モンプチ「必ずもらえるプレゼント」には、愛猫本仕立券というものがあって、今回は、それを注文してみました。
6年もブログアップしていたおかげで、なにしろ、写真はいくらでもありますから・・・(笑)
親ばかすぎて、お恥ずかしいですが。(・・・っていまさら言うか?)


上の2枚は、クリックすると少し大きくなります。

右の方の写真、コブタちゃんとのツーショットは、編集で、コブタちゃんが消されてしまいました。
でも、アップのお顔がかわいく撮れているので、まあ、いいかな。(*^m^*) ムフッ

おなじみのぺロリンチョ写真も、載せてます(笑)
まあ、こんな感じで、めいっぱいルナ写真ばっかりです。
全部アップすると、ひんしゅく買いそうなので、やめます。ヾ(;´▽`A‘‘アセアセ


もう廃刊になってだいぶ時間がたってしまったけど、「SINRA」という雑誌が好きで、時々、購入してました。
名前の通り、森羅万象、自然の風景や動物写真が豊富で、動物が好きな人にはたまらない雑誌だったんですが・・・
猫特集は、もちろん必ず購入し、猫のページは、きりとってファイルしてあります。
日本の新首相が決まって、テレビで菅さんの自宅の中が映っていて、後ろのほうで猫ちゃんが鳴いてました。
あ。そういえば・・・「SINRA」に、菅さんちの猫さんが出ていたっけなあと、突然思い出して、昔のファイルを引っ張り出してきたら、あったあった!
これこれ!どうぞ見てくださいにゃ。
↓

「SINRA」1996年、10月号の特集ページ
「新100匹の猫と主人の物語」のなかのひとつ。
(クリックすると、ちょっと大きくなります。)
家族全員猫が大好きな菅家の猫にまつわるエピソードが書かれています。

伸子夫人とヤジ猫のココちゃん。
名前を呼ぶと、「ニャーン・ニャーン」といいお返事をして、
とても猫格がいいそうです。奥さまも、いい笑顔ですね。
伸子さんとは、私、にゃんころりんとも猫バカ同志かも・・
なにせ、「結婚前から、猫嫌いの人は、結婚対象からはずすと公言していた」とのことですから(笑)
いっしょだよ~! ヾ(;´▽`A‘‘アセアセ

見開き、右下の写真にズームしてみました。
1983年ごろの、菅ファミリーと猫のムーちゃん。
庶民的なダイニングが、なんとなく親しみを感じます~。


猫好きでも、政権は猫の目のように変えないでね
↓

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動物写真家の岩合光昭さんの写真展の招待券をいただきました。
と~っても かわいらしい猫型チケットで、非常にそそられましたが、
どうしても都合がつかず、息子とその友人に行ってきてもらいました。

頼んで、買ってきてもらった、写真展図録です。 (*^^)v
写真に添えられた岩合さんの一言も、やさしくあったかく。
入場券仕様の、 「猫さんしおり」 が おまけについていて、
本にはさむと、表紙の猫さんが、ぴょこんと顔のぞかせます。

図録といえど、素敵な写真集ですから、見ていて楽しいです。
これは、猫たちのジャンプする姿をとらえた 空中写真です。
岩合さんのトークショーを 聞いてきた息子が、言うには・・・
トルコの湖で、猫さんが泳ぐ姿を撮るのに、3日も待ったとか。
貴重なシーンが撮れるのは、やはりプロ魂のたまものです。
ところでこれは
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・

ルナの完全室内飼いを目指していた子猫のころ、脱走して、
暗くなっても 庭の中をびゅんびゅん逃げ回っていたときに
偶然、撮れた写真。よりによって、こんな時にピントが合い、
「空中写真が撮れちゃったよ~」と、苦笑いしましたっけ。(~_~;)
もちろん、この後、同様の写真は撮れたことがありません。断言。

やっぱり、ビギナーズラック
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本屋さんで、週刊文春の表紙を見て、「あ


ワンちゃんと猫ちゃんのツーショット、イラストレーターの和田誠さんの絵です。
作者の和田さんによると、「ジャスト・フレンズ」と題されたこの絵のワンちゃんの方は、実は置物、ねこちゃんは以前飼ってたシジミちゃんというねこちゃんのそっくりさんなんですって。

表紙目当てで買っても、中身も読まなくちゃということで、ちらちらとめくると、
グラビアでは、
イチローのWBCの世界一になった直後の誇らしげな顔

浅田真央ちゃんの卒業式、セーラー服姿、かっわゆ~い

記事では、
「WBC全内幕イチロー自腹ロス焼肉店決起集会」

「サーヤ初地下鉄新宿伊勢丹で皇太子へのプレゼント選び」(何買ったの?)とか、
気になる見出しもある中、俄然私が読みふけってしまったのは、
「ずばり答えましょう」というコラムでした。
Q? 私は虫(ガ、チョウの変身前)が大嫌いで怖いくらいですが、防衛のためには敵を知らねばならず、つい観察してしまいます。
10月はじめ頃、アオムシがじっとして動かず、サナギになるのかと思っていましたら、そのまま卵を産み付けて、自分はマッチの燃えカスのように枯れて死んでしまいました。
卵の上端が、皆、切れているのですが、さすがに開けて中身を確認できません。
来春、わらわらと出てきたら困るので、ぜひ教えてください。(53歳、女)
以上質問全文。これを読んで、まず私が思ったことは、青虫が卵を産むことはないだろう、ということです。アオムシといえば、幼虫、幼虫が卵を産むなんてありえない、でも、超ミラクルな虫の世界では、絶滅の危機とか思いがけない想定の中では、もしかして、子どもが卵を産むこともあるのだろうかと、興味しんしんしんのしんで、答えを読むと・・・
やっぱり卵を幼虫が産むことはないんですって!!ああ、よかった。(何がよかったのか?)
A!アオムシが卵を産んだように見えたのは、
1.このアオムシに産みこまれた寄生蜂の卵が、アオムシの体内で孵化した。
2.そして、成長し、青虫の体を破って脱出した。
3.と、同時にさなぎになるために糸をつむいだ。
4.その楕円形の物体が卵のように見えたというわけ。
アオムシはモンシロチョウの幼虫、寄生したのは、アオムシコマユバチではないかということです。日本では圧倒的にこのケースが多いそうです。
いったい、この様子を皆さんは、見たくないですか。
・・・しかし、残念なことにこのコラムに、この姿を写した写真は載っていない。
その代わりといっちゃなんだけど、
「アオムシコマユバチ的給食のコッペパンの食べ方」
という、不思議なイラストが・・・

↓
アオムシに見立てた、コッペパンの先っちょを指でほじくり出して、そのまま中身だけ全部出し切り、中身のなくなったすっからかんのコッペパンを、上からつぶしてペッタンコにして、くるくる丸めて手の平に収めるという絵。(・・・なんなんだ??)
しかし、ネットって便利ですよね。
検索したら、アオムシから、アオムシコマユバチの幼虫が出てきて、サナギになるまでがちゃ~んと出てるサイトがありましたよ。
見てみてびっくり

この53歳の女性とっては、一番苦手な場面であろうと思いますが、幼虫が這い出してきた場面はきっと見なかったので、サナギを卵と誤解したのだと思います。
見なくて本当に幸いでしたね。
でも、無農薬で農業をしている人にとって、キャベツやブロッコリーにつくアオムシは本当に困りもの。アオムシコマユバチは人間にとっては益虫なのですね。こわいけど。
では、怖いもの見たさの人だけこちらのサイトをご覧くださいね。
悪い夢見ても、にゃんころりんは責任を持ちませんので、悪しからず





ある方から、猫写真満載の猫本をプレゼントしていただいた

タイトルは、 「どうして猫が好きかっていうとね」
著者のキム・レビンさんは、ニューヨーク在住のカメラマンです。
見開きの左側は、その好きな理由が、日本語と英語で書かれております。
たとえば、「おりこうさんだから」とか「やわらかくてふわふわ」とか。
右側は、その言葉にぴったりとあった猫のモノクロ写真。
猫たちのいろんな仕草、いろんな表情、それぞれ個性的で思わず、くすっと笑っちゃう。
私のような猫バカへのクリスマスのプレゼントにもいいかも~。
ちょっと真似して、ルナの写真でやってみました。




どうして猫が好きかっていうとね(ルナ版)
WHY WE LOVE CATS






because they're curious


because they're yawn


because they like attention


because they're shy


because they're cute as buttons





一こま漫画「きょうの猫村さん」のご紹介

秋の夜長に、肩のこらない「にゃん本」はいかが。 猫モノ散財日記のbonboriさんがおすすめしてくれた、「きょうの猫村さん1」(マガジンハウス)です。 一見、猫エッセイ風の装丁ですが、中は、ほのぼの鉛筆画漫画、エプロンをきりりとたて結びした、 猫の家政婦猫村ねこさんが主人公です。 猫好きだったら、この設定だけでわくわくしちゃうかも。 猫村さんは、大好きな坊ちゃんのいる外国に行くお金をためるため、人間社会で働こうと、 得意の家事の腕を生かして、家政婦紹介所に就職します。 場をわきまえた慎ましさと、言うべきことは言う潔さ、bonboriさんも書いていましたが、 市原悦子さん演じる家政婦さんにちょとダブります。 しかも、猫ならではの無償の愛といいますか、人を信じるけなげさといいますか、すれ枯れた現代人が どこかにおいてきちゃった人情(猫情?)あふれるその姿・振る舞いに、私は参ってしまいましたわ。 おかあさんより猫村さん 帯にかかれたキャッチコピーの言葉です。 お母さんの立場ないよー。まあ、何かと最近のお母さんも忙しいですからね。 仕事先のツッパリお嬢さんの友達のツッパリ少年のツッパリリーゼントを見て、 「その髪の毛すごいわね~。生まれつきそうなの?」 「私は生まれたときから、頭のとこと肩のとこ 黒いのよ」 とかいいながら、ツッパリ頭にすりすりしちゃう~。 もう、ふにゃふにゃ~。 ![]() 猫村さんてば、かわいいにゃん。 小魚たっぷりのネコムライス、むしょうに食べたくなりました。 一家に一人?、猫村さんがいれば、殺伐とした事件もなくなると思うよ。 ![]() ![]() ![]() |
おじいさんはとてもしあわせでした。 まきがパチパチもえて、時計がカチカチなって、 おきゃくさまはのどをごろごろならしています。 なんて心地がいいんだろう。 なんて静かな気持ちだろう。 なんて心がいっぱいなんだろう。 おじいさんはお腹がペコペコだったのもすっかり 忘れてしまいました。 「黒ねこのおきゃくさま」より ルース・エインズワース 作 荒 このみ 訳 |
今日は静かな雨が降っています。こんな日は絵本でも読みませんか。

「黒ねこのおきゃくさま」という絵本の紹介です。
一人暮らしの貧乏なおじいさん、食べるものもことかく暮らしの中、ある寒い雨の日、そのびしょぬれの、お腹をすかせた黒ねこはやってきました。
おじいさんはねこを招きいれ、暖炉の前で残りのわずかな食べ物をみんなねこに与えてしまいます・・・
普通、こんな場面に出くわした時、人は自分のものすべて与えることができるでしょうか。
でも、不思議なんですけれど、誰かの役に立っていると自分で思えるとき、人は幸せになれるのです。
一人ぼっちだったおじいさんの元にやってきた ぬくもり。
おじいさんは黒ねこに与えたことで、黒ねこから今まで感じられなかった喜びを受け取ったのです。
わたしは、上のこの一節がとても好きです。
ラストにおじいさんは、ねこから具体的な奇跡のプレゼントをもらいます。

・・・でも、一言だけ言わせてもらうなら、黒ねこさん、奇跡のプレゼントもいいけど、できれば
おじいさんのそばにずっと寄り添っていてほしかったにゃ。

私は、絵本や童話が大好きなので、息子が1歳くらいから小学校を卒業するまで、ほとんど毎晩、本の読みきかせをしました。
それは、子どものためというより、自分のためだったかもしれないけれど、結果的に、息子はかなりの本好きには育ち、私も図書館にある多くの本と出合うことができ、本当に楽しかった。
猫が出てくるお話も、たくさん読みました。
中でも、気に入ったのが「黒ネコジェニーのおはなし」であります。

はにかみやで体の小さい黒猫のジェニーが、ご主人であり友達でもある老船長キャプテン・ティンカーに背中を押されて、自分を確立していきます。
キャットクラブに入りたいのに、自分に自信がなくて逃げて帰ってしまうジェニー。
キャプテンは、前からスケートをやりたかったジェニーの「本気」を理解し、黙ってスケート靴を作ってくれました。本気のジェニーは、見事にスケートをこなし、自信をつけ、キャットクラブにも堂々と入会することができたのです。
子どもって、大人でもそうかもしれませんが、よほど積極的な人以外は、はじめての人たちに「仲間に入れて」と一言いうことに、けっこう勇気がいるんじゃないかと思うのです。ジェニーのように。
そんな時キャプテンのように、さりげなく具体的な解決法を示唆し、押しつけでなく(ここが大事)、そっと押し出してくれる大人がいたらどんなに気持ちが楽になるでしょう。
キャプテンのジェニーに対する接し方は、そのまま子育てのお手本にもなりました。
もちろん、はにかみやだけど、がんばりやさんのジェニーもとってもかわいいし。


さし絵もキュート。




お話も絵も、エスター・アベリルさんという人が書きました。
3つのお話がありますが、どのお話も、最初はダメダメのジェニーがちょっと勇気を出してみたら、道は開けたよ、というような内容です。ジェニー以外の猫たちも個性的。
性格がジェニーにかぶる姪っ子に、プレゼントしようと思ったのに、今は残念ながら絶版となってしまいました。
福音館書店さん、なんとかしちくれー。
